光と闇。
痛みとか苦しみとかそういうのを何も知らずに 喜びとか優しいものだけに包まれて生きていけたら それはきっと しあわせ なんだろう。 光だけの人生。実際そういうふうに生きていける人も確かにいる。
だけど大抵の人間には光と闇が交差する。 ただ その割合が不公平だったりするだけで。
誰だって自分が歩くなら光の人生の方がいい。
確かに闇を知る人間は優しい。 本当の痛み がどんなものかを身をもって知っているから。 自分で知らなければわからないこと というのは やっぱりある。物語を読んで涙を流すことはできても 本を閉じればそれでおしまい。 でも現実は そんなものじゃない。逃げ場のない 今 その時なのだから。
苦労はした方がいいとか 痛みを知った分 人に優しくなれるとか
確かにそうだけど でも そういうアナタは そこで もがき苦しむ人間の 壮絶な闘いを 絶望を ずたずたの心を
その現実がどんなものだか を
そちら側の世界から垣間見るだけじゃなくて 知っていますか?
光しか知らないならその方がいい。 たとえ人の痛みがわからなくても 時として無邪気に気づかず残酷でも。 その方が まだ きっと いい。
中途半端な理解という名の凶器と同情なんて どうかしまってください。 差し出しておいた手を急に引っ込めるなら できれば 初めに振り払ってくれませんか。
そうすれば ちゃんとわかるから。 マッハのスピードでちゃんと飛びのきます。 触れないように。
哀しいことなんて見えない方がいい。 痛みを知って優しくなることの酷さ を アナタ ハ シッテイマスカ
傷ついた人間ほど優しい。 苦しんでいる人間ほど。
痛々しいほどに 何処までも優しくて優しすぎて
せつなく
哀しい。
---------------------------------------------------------
生きましょう なんて 陳腐な台詞しか言えないけど
それでも とりあえず 今日 生きてみませんか。
一緒に。
わたしも 多分 あなたも
大切なひとがいても それでも
独りなんだと思う。 そんな気がしてる。
トンネル長くて暗くて 歩き続けた足 痛くて けど
手は繋げないかもしれない
けど 同じ暗闇の中で 確かに 息づく 命が 此処にもあります。
だから。
見えないかもしれない 今 光なんて何処にも 見える保障だってあるわけじゃない
けど
明日 見つかるかもしれないってことも やっぱり真実で希望なら
今日 とりあえず 生きてみませんか?
一緒に。
みっともなくても許せなくてもそんな自分 それでも とりあえず そう とりあえず
最期は誰にでも絶対にくるから それなら その最期まで
信じてみませんか?
もしかしたら 明日には・・って。 幻影でも幻覚でも
最期まで トンネルの中でも
光の幻影見ながら 笑って目閉じるのもいいかもしれません。
だから だから
どうか
届きますように この 祈り。
想い。
|