夜が明ける。新聞配達のバイクの音がする。眠れなくてずっと眠れなくてまた。寂しくなってただ堪らなく寂しくなって抱きしめて欲しいと思った。強い腕の中に倒れこんでそのまま包まれて眠りたいと思った。そんなもの ここにはないのに。