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2005年09月30日(金) ©
昔の、恋のお話。
昔・・・もう10年になるのかな
大好きな大好きな人が居た。
きっと最初に好きになったのは、ワタシ
そして彼も気持ちをワタシに向けてくれた。
彼からの告白で、付き合った時間は1年半
きっとワタシが今まで男性と付き合って来た期間で言えば、秋クンに続き短い期間。
たった、1年半。
短い期間だったけれど、いつも手を繋いで、いつも2人で過ごして
彼の全てを全力で好きだった、愛してた。のだろう。
ワタシは毎日、ひどくひどく幸せだった。
別れたのは・・・ワタシの弱さからだった
けれど、好きで好きで堪らなかった。
別れた後も、色々ゴタゴタぐちゃぐちゃしていたけれど
彼が戻ってくる事は無かった。
必死ですがった、ワタシを好きじゃなくてもいいから傍に居て欲しい、と
あらゆる言葉を使って、泣いてすがった
彼女が居てもいいから、会って欲しいと。
彼が首を縦に振る事はなかった。
そしてワタシは、ご飯が食べれなくなった
学校に行けなくなった
泣いてばかり、居た。
食事を取らないワタシを弱りきったワタシを見兼ねた母は
ワタシを病院に連れて行った。
きっと死んでしまうとでも思ったのだろう
尤も、心は既に死んでいたのだけれども。
今でも時折母は、その時の心境を零す
”あんなアキラを毎日見てて、本当に如何にかなって仕舞うかと思った、心が痛くて仕方なかった”と。
彼一色の頭から抜け出すのに、数年を要した
そしてあの時以来、ワタシは自分から男性を好きになった事は、無い。
別れから5年経っても思ってた
此れから先、あんな気持ちで人を愛せる事は無いだろうと。
10年経った今、数人の男性と付き合って来た
彼より長い日々を共有した人達ばかり
其の時々、ワタシは真剣だった、結婚も考えた事が有る。
でも彼に傾けた様な気持ちとはやはり違う。
もう、あんな気持ちを持つ事が出来ない、のだ。
あの日から、何処かで何かが凍って仕舞った。
付き合って来た人達は時折、言った。
”アキラは、お人形の様だ”
”人の形をした機械みたい”
”感情が見えない” と。
そんな事を言われ、ワタシが其の大失恋により失ったのは
彼自身と、ある一部の感情、なのだと気付いたのは今から4年前。
勿論、未だ失ったであろうモノは、戻ってない。
今でも1番好きだったのは、間違いなく彼。
昔話で彼を語る事は、未だに少し胸が痛い
人生で、最初で最後の大失恋だと、思う。
彼にすがって、泣いたワタシ。
必死だった、彼が全てだったから。