ラヴ*パスポート



葉月アキラ、自由に生きてきた。色んな恋を、した。
やっと腹を括ったその先は、長男の、嫁。
騙したり騙されたりの日々から抜け出したワタシだけれど、果たして頑張れるのか?

結婚5年目に入った2013年12月、不妊治療の末、娘を授かりました。

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2005年09月21日(水)  ©  史上最悪。


北川氏の告白なんて書き綴ってる場合じゃないよ
とんでも無い事大発生、修羅場の連続でした。はぁ・・・。
いや今も真っ只中、ですが。

ヒナは会社を辞める事にした
『晃と一緒に居たいから。』
そう、ワタシ達は会社を辞めたら一緒に暮らす。

其の日の夜もヒナとワタシは一緒にDVDを借りて
ワタシの部屋で観ようとしていた。
シャワーを浴びていたワタシに、ヒナが言った。

『晃?北川サンから電話入ってるよ。』
今出れるかっつーの。ワタシ今、シャワー浴びてるんですが。
『いや、如何考えても今出れないし。』
暫くして、またヒナが言った。
『晃?秋係長から電話入ってるけど?』

・・・だから・・・如何考えても今は出れないだろ。

『後で掛け直すよ。』

そして、シャワーを終えたワタシは秋クンに電話を入れた。
内容は、みんなで遊ばないか?と言う誘いで
ヒナと一緒に居たワタシは、疲れを口実に断った。

全て、其れで終わる筈だった。

暫くして、再度携帯が鳴った、秋クンからだった。

『少しだけでも話出来ない?』
『今日は、ホント疲れてるんで勘弁して下さい。』
『5分でいいから、話がしたい。』
『いや、ホント1人にして下さい。』
『じゃぁ、1分でいいから部屋に入れて。』

・・・・・此のしつこさは何なんだろう。

『怒ったり、怒鳴ったりしないから部屋に入れてくれ。』
『お願いだから、そっとしておいて下さい。』
『如何して?少し話がしたいって言ってるだけだろ?』
『もういい加減にしてっ、1人になりたいのっ。』
悲鳴に近い声だった。


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『何が言いたいんですか?』
『いや、もういいわ。今日はいい。』

そう言って、秋クンは電話を切った
ワタシとヒナは、テンパリつつも何も出来なかった。
只、秋クンが其処で引いてくれた事が唯一の救いだった。

踏み込まれてたら終わってた、何もかもが
生きた心地がしないってこう言う事。

そして、ほんの数分後、ヒナの携帯が鳴った
秋クンの番号からだった。


完全にバレてる。


てゆうか、何故バレた?
細心の注意を払っていたのに、何故?どこから?
勘?如何してそんな勘が働いた?
全てが謎だった。

そしてヒナは、電話に出ない事を選んだ。



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