2005年02月17日(木) © 『あの日』
其れは、お互いが持ってはいけない想いに
まだ、歯止めを掛け様としていた頃。
食事に他愛も無い話、其れだけで十分だった
軽いキスはしたかもしれないが。
いゃ、でも数える程もしてな〔以下略〕
今、振り返っても中学生の様な、ストイックな関係
そんなある日、朝から彼は暗い顔をしていた。
ワタシの顔を真っ直ぐ見れない程
『何かある・・・。』そう思った。
単刀直入に言えば、俗に言う『奥バレ』だった。
元々、普段から着信やメールの履歴を消すのが習慣だったと言う彼。
ワタシは其れを全面的に信用して居た・・・のに
お馬鹿な彼は、数個残していたらしい、其れが発覚。
彼に気持ちは無いと言い切っていた筈の妻は、メールを見て激怒した。
今すぐワタシに電話をさせろとキレたらしい。真夜中に。
其れを何とかなだめた彼だったが、本当に相当キレていたらしい
そして彼は、本当に馬鹿正直だった。
只の暇つぶしだと、遊びだと言えばいいのに
此の子の事が好きだと、1度だけ抱き締めたと〔微妙に違うけど〕
そう、妻に告げた。救えない。
妻は気持ちの在る子を抱き締める位なら
プロと1回された方がマシだと。 そう言ったと言う。
彼に気持ちは全く無いと言い放った筈の妻は
彼とは数年寝ていない妻は、物凄く矛盾した事を言っている。
ワタシは、当事者なのにそんな事をふと思った。最低。
そして、即日
ワタシは彼女に呼び出された。
初めて会う彼の奥さんは、やはり彼の妻である自信に満ちていた。
勿論、悪い事をしたのはワタシ。ごめんなさい。
でも、体の関係無いしっ、ホントしてないから
此処までされるモノなのか・・・と思ったのも事実。
彼女が知っているのは、仕事が終わって話をしたりした事
彼はワタシの事が好きだと言う事
そしてワタシも彼が好きだと言う事。
体の関係は一切無く、在るのは彼がワタシを1度だけ抱き締めた事。
実に淡々と話をして行った、彼の奥さん。
彼から事前に聞いていたが、其の確信部分を当然のように言い放った。