コミュニケーション。
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またも息子が暴走した。 暴力ではないが、私にストレスが多大にかかったので詳細はいつかにすることにする。
もろもろが重なり、息子だけではなく自分にも夫にも腹が立って、 私も息子の前で家を出てしまった。 帰ってくると息子は寝ていて、夫はフォローしてくれた。 私のこうした爆発は年に1度くらいあるような気がするが、 年々、夫がそれに対応し、扱いが巧くなった。
あんなにプレイボーイで独身貴族だった夫を、よくも悪くも、 私や家庭に適応させているのだなぁ、と他人事のように思った。 ありがたいのと同時に、 夫を自由にさせているなんていう認識はおこがましいと思った。 私は存分に、家族という絆で縛っている。 「一緒に探そう」というセリフには、体温を感じた。
「あの子が子どものとき、私が叱りすぎたから、今あの子は自信がもてないんだ。 娘にしたみたいに、悲しかったら悲しいね、悔しかったら悔しいねと共感して、 失敗しても、いいよいいよと笑顔でいてやれなかった。 だから何もかもの原因が私なんだ」
「違う、関係ない。関係ない。」
実際はどうであろうと、私の言い分が真実であろうと、 私を責めない夫の存在そのものが、救いだった。 タイムマシンに乗れない以上、過去を責めても仕方がなく、 今の私たちの問題は、向き合うべきことでしかない。
そのとき既に深夜で、お腹の子を思うと寝なければならなかった。 でも、この子のためにと思うことすら偽善に思えたのは、 深夜だからだとか、ホルモンだとか、そういう理由かもしれない。
チョコを口に入れコーヒーを飲み、編み物を仕上げると、 午前3時。 やっと気分が落ち着いた。
今朝は娘から無理矢理起こされたおかげでなんとか息子の登校にも間に合ったが、 とても眠い。 息子もいつもより3時間ほど夜更かししていたから、眠たいだろう。
決して、子どもを好きなように動かしたいわけではない。 たった一晩夜更かしして、この子の将来が決まるわけでもないし、 いくら母親とはいえ、私に全責任があるわけではない。
同じように実家の母が落ち込んだら私が投げるような正論を、 自分に投げてみるけれど、くそくらえだった。
しかし、だからと言って、ずっとこのままでいていいとも思えない。 泣いても泣き喚いても、愛情もしつけも伝わらない。 対策のひとつでも考えていたかったが、もう眠気には勝てなかった。
起きてから今も、不安はとれていない。 でもいったい何への不安なのか、書いてみようと思うけど定まらない。 やっぱり、ホルモンによるところは大きいのかもしれない。
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妊婦には不規則な生活も睡眠不足も大敵だろうが、 娘を妊娠していたとき、 シケて夜泣きのひどかった息子を抱いて、深夜に徘徊したことがあった。 1度だったし、その後産婦人科から「それくらい大丈夫」といただいたので、 昨夜の分くらいは多分大丈夫。 今日の胎動も元気にしている。
息子を迎えに行くのが少し怖い。 多分、子どものことだし、眠いくらいで、本人はけろりとしていると思う。 …うん、こう書いたら、少し楽になった。
眠ってしまった息子に、そりゃ眠かろう、もう1時よ、と話しかけることは、 愛しい以外の何も、さっきまで感じていた怒りも、悲しみも、不安もなくて、 出来の悪い母親でごめんなさいという気持ちしかなかった。
自分の母親のこともそんなによくないと思っているから余計に、 自分を責めたくなるのかもしれない。 よくないと思うことと家族として愛することはもちろん違って、 私は母を愛しているし、息子が私を愛してくれていることもわかってはいるのだが… やっぱり考えすぎなのかもしれない。
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