コミュニケーション。
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2007年11月04日(日) 選択をしたくない、わけじゃない。






全部わかってる。
きっと、ここ数ヶ月考えてた通り。
言うべきセリフは、きちんと頭の中にある。


答えは出ている、当たり前に。
変える気なんて全然ない、変わりそうな予感もない。




彼が私を送り届けてくれた後、
私を呼び出した人がいた。

彼がこうだったらいいのに、と思った。
彼に、こう思わせられる私だったらよかったのに、と思った。

ゆうべ抱かれたとき、
そのちょっと前にした喧嘩をひきずった自分が、憎かった。
心にひっかかるものがあると、体も完全に溶けていかない。
きっとそれは彼も同じで、
様子がいつもと違ったし、
またも、彼が満足することもなかった。


溶けていないから、彼のリクエストにも応えられなかったし、
だからってごめんとも言えなかった。
泣かずにいられたのは、
彼が一言も責めずに、私を抱きしめながら眠りについたから。


どうして、どうしてこうなるんだろう。
夜の道を歩いてると、初めて涙が出た。
どうして彼のことばっかり考えちゃうんだろう、
どうして彼の幸せばかり願ってしまうんだろう、
どうして彼に、私の幸せを叶えて欲しいのだろう。
理由なんかないのはわかってた、だから泣けてきた。




彼の家を出る直前には、
必ず抱きしめてキスをしてくれる。
耳元で「また明日な」と囁く。
寂しいようであり、明日も会える、と嬉しくもある。
セックスがうまくいかなくたって、そうしてくれる。
解決すべきことではあるけれど、
眠らずにいるほど深刻なことではないのだろう、と思う。




結局私は、彼への気持ちの再確認しかやってない。
そうして、ずるずると引き延ばしてきた決着のときが、
今なんだ、と泣きながら思った。



彼を手離したくないなら、そうするしかない。
全精力を彼に傾けなければ、絶対に後悔する。




わかってた、ずぅっとわかってた。
今、涙が出るのは、胸が苦しいのは、
自分のせい以外の何物でもない。
彼しか選べないことは、わかってた。
そのことで誰かを傷つけることも、わかってた。
ナイフを持つのが、怖かっただけ。ビビってただけ。
それすらも、言い訳。





ねぇ優ちゃん。
今度喧嘩をしたら、もっと話をしようね。
私達なら、出来る気がするんだよ。
まっすぐ目を見て話すのは、誰だって難しいことだけど。

何の秘密もなしに、あなたの目を見れる、私になるから。
もっと喧嘩して、もっと話をしよう。
そんな風に思うくらいあなたが好きだよ。

今日は泣けちゃうくらいだったんだよ。
こんなの久しぶりだった。
辛いわけじゃないことを考えたら、初めてだった。


こんな私を、あなたが知らないから、
明日、会ってすぐに抱きつけないことが寂しいよ。
あぁでも、帰り際ならいいかもしれない。




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思考回路が似てるんだ、大体。
私の頭のなかのセリフを、そのまま彼が口にすることもある。
こんなことが現実にあるのか、と思うくらい。

だから喧嘩も、それがうまくいけば、
気持ちが察し合えて、あまり大事にはならない。
昨日がそんなパターンだった。

じゃぁ何でちょっと引きずり気味なのかっていうと、
気持ちを言えなかった部分があったから。
次は頑張るね。




雪絵 |MAILHOMEBLOG

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