コミュニケーション。
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2007年08月27日(月) 思わず抱きしめたくなったけど。








ここ1週間、毎日が仕事で、
それが何日のことだったか正確には覚えていないんだけど、
カメラマンからメールがきていた。


近いうち、街でお祭りがあるんだと。
でもその日はコンビニだよね?
という〆だった。




そうです、あなたの仰るとおりコンビニです…
「ごめんなさい」
と打つのが面倒で、そのまま忘れてた。

1ヶ月後の話ならまだしも、
その日まで1週間もなくて、
今更お休みさせてくださいなんて言えないのは常識なんだから、
そんなことは聞かないで欲しい…。






そしてそのお祭りは、昨日だった。
行っただろうな、と思っていたけど、
あたしは連日の仕事で疲れていたし、
家のゴタゴタで怒鳴り散らさなければならず、
すっかり忘れていた。








で、今日。






コンビニが終わって携帯を見たら、
メールがきていて、
カメラマンで、



途中までは、
祭りが楽しかった、花火がきれいだった、
だったんだけど、

最後の文章が、




「でも独りで祭りは寂しいです」




あ、きた。と思った。






あたしの記憶が正しければ、
この人がこんなことを言うのは初めてだ。





方向を決めて以来、
この人にはメールを返したり返さなかったり、だった。
自分からのメールは勿論なかった。
基本的にしない女なんだけどね。
でもやっぱり、何かは感じるよね。






とても自己中だけど、
寂しいと言われたら弱ってしまった。
あぁ、
寂しくて弱ってるこの人を支えたい、と思っていたのに。

本当に優ちゃんでいいの?
優ちゃんは芯が強いから、あたしがいなくても大丈夫なんじゃないの?
カメラマンに今すぐ笑ってあげたくなる。
この人が欲しがっている言葉をあげたくなる。





…それで少し迷った。
計算も、した。





けど、
思わせぶりな言葉を吐いて、
彼の傷を深くするのも嫌だし、

何より、
それで気持ちが盛り上がって、長引かせざるをえなくなったりして、
優ちゃんにバレる可能性を高くすることが、嫌だった。


正直に生きること、
それが、今のあたしの考え方。
手のひら返しで、ごめんね。







悪口ではないけれど、こう思うようにもなった。


カメラマンは、意外とプライドが高くて、
酔うとすぐに自慢話が出てくる。
酔わなくても出てくるときもある。
「褒めて!」というオーラを全身から出している。

カメラマンしか見てないあたしだったら、
その場は「すごいね誠さんって♪」と言ってたことだろうけど、

きっと、何かしらの違和感を我慢していただろう。
あたしは、笑えない自慢話が嫌いなのだ。


「また自慢話ですか?」と茶化したり、
さりげなく自分の意向を通す努力をする勇気がないのを、
「この人の聞き役になって支えたい」という大義名分で隠して、
いつもの微笑でポーカーフェイスを作っていただろう。





やっぱり答えは変えられない。
だから、メールには、
一応の「ごめんなさい」と、

「休みがなくて疲れてるんです…。休みが出来たら連絡します」

と、
下手すれば勘付かれるセリフを書いた。
まぁ、嘘じゃなくて本当にないんだけどね。




てっきり返って来ないかと思ったんだけど、
早々に返って来て、
そこには、

体に気をつけて頑張ってね
自分も明日から始まる仕事を頑張る、と


そして



「マリア

愛しているよ」




と、入っていた。










それこそ初めてのことだった。
気持ちを言われるのも久しぶりだった。
メールっていうのがちょっと気になったけど、
嫌ではなかった。







返信しなかったら、藤原君に怒られた。
「長引いちゃうかもしれないじゃない」
だって…
ありがとう、って言っても喜ぶんじゃないの?
何ともいえないよ…





自業自得だから泣かないけど、
酷い女だな、と思ってるよ。







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遊び人なんだから!

「あんまり早いよ」
と思わず笑い転げてしまって、
それ以来優ちゃんは言ってこない。

好き、は言うけどね。
今日も言ってくれるかな。



では、仕事に行ってきます。
レストラン〜



雪絵 |MAILHOMEBLOG

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