綿霧岩
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2016年02月16日(火) |
全ての感情は宇宙に輝く宝石だと思う |
何度か経験していることなのだけど、勢いのあるきれいな水の流れる川で、その流れを近くでしばらく見ていると、自分の中にある動かなかった気持ちが文字通り流されていくのを感じる。 これは実に気持ちがいい。 気持ちがいいので、自分の中の気持ちとか考えとか、もう全部持っていってほしいと思って、長い時間をそこで過ごす。 過ごすのだけれど、時間がたってもどうしても、動かない重みがあることに気づいた。
多くの重みを川は流してくれる。 でもきっと人間である限り、心の重さは完全には無くならないのだと思った。 その重さは私が人間であることの証なのかもしれない。
日々生きているだけで、様々なことを思ったり考えたりして、それが自分の中から湧き出たもの以上に、誰かが言ったことが沢山混じり込んできたりして、自分は一体何を思っているのか、本当は何を感じているのか、あっという間にわからなくなる。
だから自然の中に入り、川の流れをまじまじと見たりして、何もないところに戻そうとする。 それで沢山の感情は本当に流れていく。 それでもしぶとく流れずに残るものもある。
そんなことを何度か試すうちに、どっちでもいいのだ、と思った。 きっとそれが自分の中から出てきたものだろうが、誰かに思い込まされたものだろうが、その時その時のひとつひとつの感情を経験したくて生まれてきたのだ。 でも様々な感情で自分がどんどん覆われてしまうとだんだん苦しくなってくるから、時々全部剥がしたくなって、山にでも行くのだ。 山から降りたら、また人の中での生活で、感情まみれになって、でもそれでいいのだ。 なんか、そう思った。
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