何も共有していないように見えても、その場にただ共にいる、それだけのことがなんて大きなことなんだろうとつくづく思う。春の夜風はまだすこし冷たい。でもその冷たさはわたしの酔いを醒まさない。その程度に今日は気が大きくなっている。