過去の遺物への(というより過去の自分への)ツッコミがあまりにも面白いので、話題を続行です。 小学3年から描きはじめて今も続いている漫画のことを書きましたが、これは主人公がその当時放映されていたアニメのキャラクターで、つまりはアニパロでパラレルな内容です。しかも片っ端からその時々で気に入ってたアニメやマンガのキャラを登場させ、それにオリジナルキャラも絡んできて、作者にも途中でナニが何だか分からなくなったり、謎を提示しといてそれを解明し忘れていたりと、大変にスリリングなストーリー。さすがに高校生以後に描いたものになると、お話も普通になってきてつまらんのですが、小学生時代の暴走ぶりといったらありません。 たとえばメインキャラの中にタケシ君という男の子がいます。彼はボウズ頭です。しかし何と通算31巻となるまで耳がありませんでした。キャー! 何これ。髪だと思ってたけど実はベレー帽か何かだったの? サブキャラになるとこれがまたエスカレートしてきます。中でも秀作(?)なのがクララちゃん。彼女はお人形みたいな金髪の巻き毛を二つに分けてリボンで飾り、レースとフリルひらひらのワンピースを着た謎の少女で、主人公と堤防で偶然出会ってお友達になり、それっきり登場することなく消えた1巻限りのキャラでした。その出会いのシーンで彼女、しゃがみこんで土手のつくしに話しかけながら、「とってはいけません」と立て看板をつくり、周囲に柵を作ってます。どうやら誰かに取られないよう死守するつもりです。だって彼女の登場時の最初のセリフ。 「春になったら守ってあげるね」
この女本気です。
そこまでですでに読み手としては(自分だけど)八割方やっつけられた気分なのに、過去の私はさらに追い討ちをかけます。主人公はクララちゃんに話しかけ、子供同士の会話が始まります。 主人公「きみ、名前は?」 クララ「クララよ。クララベラ・アナマリー」 主人公「外国の人みたいだけど、どこから来たの?」 クララ「お隣の中国よ!」
ものすごい意表をついた答えです。
金髪碧眼フリルワンピースのビジュアルをこさえて、クララベラという名前で、日本語すらすらで、中国の人であるとアピールする小学生の私。フェイントにも程があります。何故。実はそこに何らかの狙いがあったんだけど、まんまとそれを忘れたのか。 そして最後に「ほら、あれが私の家よ」と彼女の指差す先にある一軒家。
なんか屋根にツノ生えてますけど。
何故!中国のお家は屋根にツノが生えているもんだと信じていたのか、小学生の私!!! あの…色々な方面で色々な方向に申し訳ない気が。
中学時代のブツになると、ストーリーそのものはまあまあまともになってきて、クララちゃんほどインパクト大なキャラはいなくなります。が、そのかわり。 当時はほんとに何を狙うでも意識するでもなく描いていたはずなのに(イベントも出てなかったしまだ同人も知らなかった)どれもやたら○モくさいのは何故。 いや、やばいよ!今アルエドでこんな親密マンガ描こうと思っても、恥ずかしくて描けないよ!すごいな、何も知らなかった過去の私…!
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