別にどうでもいいことなんですけど、うちの猫。雑種オスもうすぐ二歳。 トイレをすませたあと、トイレの砂を掘り、トイレ回りの床を掘り、トイレ回りの壁を堀り、「出たよ出たよ、終わったよ」とばかりににゃーにゃー吠えまくってから立ち去ります。おまえは母猫から「必ず壁まで掘り崩して完膚なきまでにブツを埋めろ」と教えられたのかい?いやそれよりも、赤ん坊じゃあるまいしいちいち報告せんでいい。
年末にやりかけて挫折していた過去の遺物整理をしています。大昔に描いた絵とか漫画とか。現存している最古の漫画は、おそらく小学校三年生くらいのもの。どうしてそんな恐ろしい物が残っているのかと申しますと、その漫画が今でもまだ続いているからです。うーわー!ボールペン一発描きのスタイルも変わってないという。うーうーわー! それにしても子供の頃の自分の思考回路のものすごさには驚きどおしです。ありえない位置についてる足とか、ありえない長さの腕とかはともかく、今の自分では絶対描けない珍妙な髪型とか、説明のしようもない奇抜な服飾デザインとかを見ると、かつての己の絵の上手さに涙が出そうです。 そんなこんなで捨てるものと未練がましくとっておくものを分別していたら、小学校高学年ごろに描いたとおぼしき漫画が出てきました。紙の両面にエンピツ書きで約40ページ、ちゃんと完結していますが、ページめくるたびに突っ込み所だらけです。 敵キャラは「宇宙一の大悪人」なんだそうですが部下が一人も見当たりません。ラストで退治されるときなんて、一人っきりで荒野の一軒家に隠れてて「ひ、ひとりに大勢で来る気か!」それに対する正義の味方キャラの返答が「あなたのような大悪人に情けなど必要ない」「天の裁きよ」。 あなたたちの方が恐いです。 しかし最大最強の突っ込み所は、中身を全部読み終わってふと見た表紙に残っていました。そこには本編に登場するメインキャラが5人ほど描かれていましたが、その中のひとりが本編のどこにもいないのです。念のため確認しても、やっぱりどこにも登場していません。 どうやら若干一名登場させ忘れたらしいですよ、ガキの頃のわたし。
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