トドロキ。


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$ 3.5%
2006年01月10日(火)

3.5%
 
・・・売上げノルマ達成率の話です。
昔の消費税になりました。
えっと、あと96.5%
 
ノルマというか、個人目標ね。
オトナの事情の「個人目標」
 
あいかわらず、ちまちまがんばってます。
 
この間の日曜日に予定通り
古本屋で小説を買いました。
川端康成の「雪国」
 
たぶんね、持ってたはず。
でも、この間の「本処分大作戦」のときに
処分されました。
 
川端康成の本ってはじめて。
3分の1ほど読んだところなんだけど
なんていうか、ほんのりエロいね。
ちょっとびっくりした。
 
いや、あれよ。
うちの父上が、1年くらい前に
川端康成の「伊豆の踊り子」を読んだらしく
ひさしぶりに読むとすごくおもしろかったというから
一体どんな文章を書く人なのかなあと思っていたのよ。
 
それで日曜日に川端康成の本を探してると
たまたま「雪国」が¥150だったから
お買い得ねと思って、それにした。
薄かったし。
 
同じくらいの時代の小説なら
私は夏目漱石が好きだった。
もうずいぶん前に読んだから
今読んでも同じ感想なのかはわからないけど。
 
時代が古いせいもあって
想像するのは苦労する。
「雪国」の冒頭の電車の中のシーンなんか
電車内でどういう位置関係にあるのか
さっぱりわからない。
 
私はここ数年、現代モノしか読んでないので
古い作品って入りにくい。
 
ここ数年に読んだ小説だと
宮部みゆきさんの「理由」とか
貴志さんの「黒い家」とか
そういうサスペンスとかモダンホラーみたいなやつ。
中でも古いかなーって感じのは
松本清張の「点と線」とか。
そう言えば「黒皮の手帳」は読まずじまいだったな。
松本清張でも苦戦したけど
川端康成は大苦戦。
時代背景も古いけど、何よりも言葉が古くて大変。
 
小説以外のものだと
最近のエッセイはいくつか読んだけど
小説と違って、読みやすい。
なんて言うか、想像しなくていい。
書いてある気持ちのまま
言葉のまま受け取ればいいから
トーク番組を見てるようなイメージ。
 
それに引き換え、小説って
ドラマや映画を見てるのに近い。
 
それにしても、本っておもしろいね。
前に「ハンニバル」を読んだときは
行ったこともないイタリアのフィレンツェを想像した。
映画で外国の風景を見たことがあるから
私のイメージの中では
イタリアだろうが、ニューヨークだろうが
パリだろうが、私のイメージでは
どこでもあんまり大差ない。
明らかに東京や中国や
タイやエジプトとは違うってだけだったりする。
 
カリブ海って聞けば
キレイな青い海を想像するけど
私の想像では、バリ島やハワイや地中海と大差がない。
そうね。
地中海とカリブ海は私のイメージはほぼ同じ。
ひょっとしたら、沖縄の海がベースかもしれないぐらい。
 
そういうわけで
見たこともない、知らないものを想像するって
おもしろいよね。
 
昨日も今日も一昨日も
会社でしこたま電話をかけまくり
いろんな人と話をした。
 
何でも数をこなせばそれなりにコツをつかむものらしく
ここ数日でボキャブラリーが増えたとは思えないけど
それなりにコミュニケーションがとれるようになってきた。
 
私なりの『コツ』は
研修で上司から習ったことの一つである
「あいさつ」
 
「こんにちは!」が感じよく言えれば
その先もわりとスムーズに会話に入れるみたい。
 
たった一言。
この一言が
その先の会話の運命を決める。
 
それから「無理無理にごり押ししない」
 
私の上司の一人は無理無理のごり押しをしない。
とにかくさわやかに電話を切れ、と言う。
話を聞かない人に話はしないでいい、と言う。
 
上司曰く、聞く耳が閉じてる状態だと
言うだけ無駄だし、嫌がられるし
自分も嫌な気分になる、とのこと。
 
話を聞かないお客様が悪いんじゃなく
話をするまでに耳を開ける作業が大事らしい。
それが下手なのがまずいらしい。
そのために聞き上手になって
お客様の話をとにかく聞きなさいと言われたけど
お客様に話をさせるまでが大変。
知らない人にいきなりぺらぺらしゃべる人はいない。
クレームならいくらでも言うんだろうけど
なかなか口を開かない。
質問しても答えてくれない。
 
「○○ですか?」
「・・・」
「あははは♪」(笑ってごまかす)
「・・・」
「○○っていうよりは、■■ですか?」
「・・・」
「あはははは♪」(略)
 
最悪の場合、この辺で
「ツーツー」って電話を切られてたりする。
なんとも切ない。
  
話を聞いてくれる人は必ずいるから
その人に話をしたらいい、とのこと。
 
話を聞いても買わない人は買わないし
話を聞かない人もいるし
いろんな人が居る。
 
今日の私のお客様は二人ほど
私が商品を売り込まないのに
「前に注文したものと
同じものを送ってちょうだい」と
自分から言ってくれた。
 
昨日のお客さんの何人かもそうだった。
 
昨日のお客さんはすごくて
使ったこともないし、手元にカタログもなく
見たこともない私が勧めた商品を
「じゃあ、それを送って」と言ってくれた。
 
それが1000円くらいならわかる。
一桁違うからすごいと思う。
 
話をするうちに
いつのまにかどうでもいい雑談をしてただけだったのに
どうしてそういう風になったのか
私にはまだわからない。
 
通信販売って奥が深いね。
 
今日も昨日もそうだけど
すごいなと思うのは
1年とか2年とか前にたった一度だけ買ったきりの
お客様に電話して
商品を思い出させるのも大変だったにも関わらず
うちの商品を思い出したら
「ちょうどまた注文しようと思ってたのよ」
と言われたこと。
 
注文しようと思いながら
1年も2年も経つのもすごいけど
私の電話で思い出して
値段も聞かずにまた注文しようと思うところが不思議。
 
売り込もうとしたときに限って
何も売れない。
 
売ろうと思わないと売れたりする。
 
さっぱりわからない。
奥が深い仕事だなあと思う。
 
そう言えば、昨日は感じよく話をしてるうちに
お客様に「そうそう。モップを1本お願い」と言われた。
 
モップってなんだ?
 
私の頭の中が「???」となってる間に
お客様は
「この間はいらないって言ってたんだけどね
先が黒くて、ほらあのテレビでやってて
(以下2分ほどお客様の話が一方的に続く・・以下略)」
 
相槌を打ちながらしばらく黙って聞いていて
どうやらダス筋と間違えているとわかった。
 
今までの電話の履歴を見てると
「結構です」ってきつくお断りされてるお客様だったから
なんかスムーズに会話が進むのが
なんか変だなあと思ってたのよ。
  
話を聞きながら
どう社名を切り出そうか迷いながら
恐る恐る
「あの、ひょっとしたら
ダス筋さんと間違われてるかなあと思ったんですが
私、以前にお化粧品でお世話になっておりました
○○というものです」と名乗ると
「あーーー!!!!」とのこと。
お客様も間違えたせいで気を使ってくれたのか
「すごく感じが良かったもんだから」とのこと。
 
アフター拒否気味の方だったので
これがきっかけで
また電話できるようになったから
良かったんだけどね。
 
私はこのとき思った。
ここで電話の営業ができるようになれば
何でも売れるな、と。


あこ |MAILBBSHP

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