トドロキ。


もくじまえつぎ
$ 別れ話
2005年10月20日(木)

にゃんこのお父さんが危篤になったから
つい、その内容の日記をさっき書いたけど
じつは昨日、にゃんこと私は別れた。
 
二人の今後のことを考えると
別れるしか方法が思いつかなくて
そういう結論になったんだけど・・・。
  
キライで別れるんじゃない。
好きだから別れる。
少なくとも、私はそう。
 
にゃんこは
「友達になれない?」って言った。
私は「なれない」って答えた。
 
にゃんこのことを好きじゃなくなったら
友達になれるかもしれないけど
たぶん、だいぶ時間がかかると思う。
 
二人で別れるって決めて
二人で号泣した。
 
にゃんこが泣くのを見るのは2回目。
号泣するのを見たのははじめて。
 
にゃんこはたぶん、いろんな気持ちで泣いたと思う。
別れるのが悲しくて泣いただろうし
私を泣かせた自分のことを泣いただろうし
どうしようもない気持ちを泣いただろうと思う。
 
私はただ、ひたすらに泣いた。
思いっきり泣いた。
あんなに泣いたのはひさしぶり。
にゃんこが胸を貸してくれたから
思う存分泣いた。
「私は悲しいのよ!すごく悲しいの!!」
って気持ちを号泣でぶつけたし
にゃんこはそれをちゃんと受け止めてくれた。
 
もうちょっと泣きたいけど
一人で泣くと余計つらいから
今日はもうやめとく。
 
「ケンカ別れじゃなかったから良かったよな」
ってにゃんこは言った。
一応、「うん」って私は言ったけど
ケンカ別れのほうがマシだと思ったりした。
 
まあ、どっちもどっちよね。
好きなまま別れるのもつらいし
ケンカして頭にきて別れるのだって
つらくないわけじゃない。
 
キライになれたらいいのにね。
 
「別れる」って決めた瞬間に
カチってスイッチをオフにできるといいんだけど。
誰かそういうの、開発してくれないかなあ。
そういうスイッチがあったら
仕事でムカついたときとかも使えそうじゃない?
 
こういうときってつくづく
感情があるから人間なんだなあと思うねえ。
パソコンみたいに
命令どおりに脳が動いてくれないのは歯がいい。
タグみたいに書き換えられればいいのになあ。
何回でもカスタマイズしてやるのに。
(壊しそう)
  
どうしようもなくなって
「この、ポンコツが!」って
自分に腹が立ったりする。
  
 
昨日、何度も何度も考えたけど
にゃんこのこと、キライにはなれないな。
たぶん、ずっと好きだろうな。
もう恋なんかしたくないな。
 
失恋はいつもそういう気持ちになる。
今回の失恋は今までの失恋とちょっと違う。
温かい別れだったと思う。
別れが温かいなんて、変だねえ。
 
お互い、ちゃんと好きだったんだなあって感じた。
だから、ある意味、良かったよね。
いい恋だったと思う。
 
にゃんこには夢があって
私は私の夢があって
にゃんこは私の面倒までみきれないらしい。
結婚はできそうにない、って意味で。
 
しあわせにしてやりたいけど
しあわせにしてやれそうにない、って。
私にはしあわせになって欲しいんだって。
ずっと一緒にいたいし、別れたくないけど
にゃんこのそういう事情をわかってて欲しい、とのこと。
 
こういうと、すごく無責任みたいだけど
まあ、無責任といえば無責任だけど
はじめっから、わかってたことだからね。
つきあうときから、それは私もわかってて
それでもどうしても好きだったから
一緒にいただけだからね。
 
正直な気持ちを伝えてくれたのはうれしかったし
私なりに受け止めた。
にゃんこの夢を応援することにした。
にゃんこのことが大好きだからね。
 
私がもっとしっかりしてれば
にゃんこにそんな心配させなくて良かったんだろうけど
私、甘ちゃんだから・・・。
 
「しっかりする」なんて
できない約束はしないほうがいいし
お互い、いろんなことが落ち着いて
タイミングが合えばまたつきあうかもしれないけど
それがいつになるかなんてわからないし
そのときにまたお互いがお互いを選ぶとも限らない。
 
私とにゃんこは、あの時あの瞬間の
私とにゃんこだったから
お互い惹かれあったと思うから。
 
二人が変われば、また変わるよね。
同じ歩調で変わっていければいいんだろうけど
そんなのは難しい。
 
私とにゃんこは生きる道が違ってるから。。
 
いつかこじれて罵り合って傷つけあって別れるより
今、別れることを選んだ。
 
にゃんこもきっと、いつか私に責められても
責任取れないから
正直に今の気持ちを話したんだと思う。
にゃんこなりの責任のとり方だろうと思う。
 
4日前にその話をしたときは
プライドをずたずたにされた気がして
カーっと頭に血が上って、モウレツに腹が立って
どこに怒りをぶつけていいか
わからなかったりしたけど
今はそれを責める気はしない。
 
数日たってからだったけど
わりと冷静に受け止められた自分にびっくりしたし
にゃんこのことをちゃんと好きだったんだなあって
なんか、そんな自分のことが
ちょっとうれしかったりした。
  
 
つきあってたら、二人でラブラブで楽しいけど
お互い、遊んでばっかりで
やらなきゃいけないこと、何もしなくなる。
 
私とにゃんこは
なんか、若い頃みたいなつきあいだった。
19〜21歳くらいの頃のような。
 
毎日毎日飽きずにずっと一緒にいて
二人でいるだけでなんか楽しくて
ケンカするときもラブラブなときも何でも激しくて。
 
一緒に料理したり、洗濯したり、掃除したり
スーパーで買い物したり
一緒に寝て、一緒に起きて、一緒に食べて
なんか、そういう毎日が楽しかった。
 
いい加減、オレらも年を考えなね、って
二人で話し合った。
 
30歳であんな恋ができて、楽しかった。
にゃんことのつきあいはたった半年弱だったけど
もっとずっと長く感じる。
 
にゃんこも楽しかったって言ってた。
いじわるなにゃんこは
私が別れをさみしがって泣くのがうれしいらしく
「すんな!」って言うのに
キスしたり、抱きしめたりした。
そういうことされると余計悲しくなるやんか。
もうこういうのは最後なんだなあとか
イチイチ思ってしまうし
イヤでもいろんなことを思い返してしまう。
 
たこ焼き焼き器は結局一度も使わず
お好み焼き用に買ったホットプレートも
1回しか使わなかったし
買ってもらった釣竿も1回しか使わなかったし
七輪で牡蠣を焼いて食べる計画も
沖縄旅行計画も
来年のジェットスキー計画も
やれずじまいで終わっちゃったのは残念だけど
いい恋だったし、いい別れ方だったと思う。
 
にゃんこに出会えて良かった。
 
にゃんこは
「オレたちはなんだかんだ
縁は切れないと思う」
とか言ってたけど
ひょっとしたらそうかもしれないし
そうじゃないかもしれない。
 
にゃんこに彼女ができたとしたら
私は今のところ応援できそうにないから
友達にはなれないし
そういう意味じゃ、つらい別れ。
 
私に彼氏ができたとしても
にゃんこと縁が切れなければ
たぶん、私はにゃんこのことを忘れられないし
あんな楽しい恋なんか
この先ないと思うし
年齢的にもやっちゃダメだと思うし
今のところ最高の思い出だから
この先、時間が経つほどに美化されて
もっともっといい思い出になるんだろうと思う。
 
それじゃ私、踏ん切りがつかない!
何のために別れたのか意味がわかんないでしょ。
 
今のところは、私は新しい恋をする気はまったくなく
にゃんこも本音はどうか知らないけど
口じゃ
「もうこんな思いは懲り懲り。恋は懲り懲り」
と言ってる。
 
にゃんこに他に好きな人ができて別れるんなら
私ももっとつらかったと思う。
もちろん、今もつらいのはつらい。
にゃんこが私よりも、夢をとったこととか
私がにゃんこの夢のじゃまになることとか。
 
「じゃま」とかそうはっきり言われてはないけど
別れを選ぶってことはそういうことよね。
 
不思議なことに、あんまりむかつかない。
なんとなく、まあ仕方ないかって思える。
 
私がしっかりしてれば
にゃんこも別の選択があったかもしれないし。
 
そんな男は最低だとか
男を見る目がないとか
もっと将来のことを考えてつきあったほうがいいとか
言われちゃうかもしれないけど
私は後悔してないし
これで良かったと思う。
 
次に誰かとつきあうまでに
もっとしっかりしてなくちゃ。
なんか・・・これって
かずと別れたときにも思ったような気がする・・。
 
いい加減、成長してくれよ、私!
こういうとき、いかに怠けてたかが出るよね。
「あのときのあれがこうきたか!」と思っちゃうね。
我ながらあっぱれな怠けっぷり。
年を重ねるごとに、私の怠けっぷりは
ひどくなってるような気がする・・・。
 
年のせいにしちゃ、ダメダメ。
  
もうこんな思いは懲り懲り。
今回は今までのように
男友達と遊んだり、気晴らししたりして現実逃避せずに
自分の気持ちとしっかり向き合って
乗り越えたいなと思う。
 
強くたくましくなれるといいなと思う。
いや、そうなる!
(・・・と、書くだけ書いて気合を入れてみる)


あこ |MAILBBSHP

My追加