テレビザッキ
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メモ
最後まで誰にも感情移入は全く出来なかったけれど、財前が里見に言った「無念だ」には泣けた。あと、術後に暗い部屋でいつもの執刀のシミュレーションをする姿も。死ぬと分かってるのに肩書きや面子にこだわるところと、反対に最期に組織の長である鵜飼を足蹴にするところも印象的。
財前は確かにやり方に問題は大アリだったし、野心家で目的のためなら手段を選ばなかった。でも、患者に対しては違ったけど医療に対しては真摯だった気がする。あと、野心家の割に肝心なとこで抜けてたりどんくさかったりするあたりは嫌いじゃなかったなー。最後の手紙は壮絶。あれで「医者」であるところを見せつけた。
西田敏行演じる又一の「また一緒に夢見よ、五郎ちゃん」も泣けた(って結局よく泣いた最終回)。彼はなんだかんだって単純に五郎が可愛かったんだなぁと。青田買い的に五郎に投資してたのも勿論あるけど、それよりも可愛さが勝ってたというのは五郎のガンが発覚してからの描写でよく出てた。
死ぬ間際の財前に「あっちへ行け」と侮辱された鵜飼が部屋を出ていく時に見せた「ニヤリ」はマジ怖。ラストまで徹底してたのは鵜飼だ。それにしても伊武雅刀の演技は凄い。
なんだかんだって、半年間見続けて楽しませてもらったドラマだった。
チズ
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