2003年12月24日(水) |
クリスマスパーティー2003レポート(後編) |
「ようやくメンバー全員が対面を果たした」で終わった前編から激しく話が飛ぶようだが、というか実際に飛ぶのであるが、まあ聞いていただきたい。
今年最後の日記関係のイベントを無事に終え、安堵と充実感に包まれて帰宅した私。寝る前にメールをチェックすると、数時間前に別れたばかりの江草さんからメッセージが届いていた。
「今日は人生最良の日でした。小町さんに出会えた幸せをしみじみ噛みしめています」
……とはまあ、どこにも書かれていなかったが、「お世話になりました。どうもありがとう」といった言葉がそこにあった。ああ見えて、とてもジェントルな方なのだ。
「お礼を言わなくてはならないのはこちらのほうです」
私は彼が住んでいそうな方角(わからないけど)に手を合わせ、心地よい眠りについた。
しかし、翌日。『江草乗の言いたい放題』を読んだ私は愕然とした。オフのあと、参加メンバーの日記を訪問するときは少なからず緊張するものだ。
「私のイメージを破壊するようなこと、書いてないでしょうねえ」
と思うからだが、江草さんはオフレポを書かない主義。なんの心づもりもなく読みに行ったところ……なんじゃこりゃ〜〜!
「喰って喰って喰いまくれ!」というタイトルのそれは「食べ放題」をテーマに書いたテキストであり、たしかにオフレポの体裁は取っていなかった。が、私が思わずジーパン刑事と化したのはこんな一節を見つけたからである。
しかし、世の中にはバイキングの極意をちっとも理解していない客も存在するのである。できるだけ店に損害を与えるためには、金額が高い割に量が少ない食材を集中的に喰わなければならないのだ。その極意を理解していないまるで店の回し者のような律儀な客が存在するのだ。 先日オレは食べ放題・飲み放題のオフ会に出席した。いちいち食い物を奪取しに行く必要のないテーブルオーダー形式(座ったまま注文したものがどんどん運ばれてくる)の快適な店だった。しかし、メンバーの中にいきなり山菜炒飯やちまき、肉まんといった腹がふくれるものを注文する人がいたのである。
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「店の回し者のような客」「いきなり山菜炒飯」------思いきり私のことではないか!
実家では誰ひとりアルコールをたしなまなかった。そのため、私は大学生になって家を出るまで飲み方についてはまったくの無知で、初めて部屋に遊びに来た彼に氷入りのビールを出し、唖然とされたこともある。そしてこの年になっても、居酒屋などではビールとご飯を一緒にテーブルに並べる。飲む人はおにぎりだのお茶漬けだのは締めに食べるものだと思っているようだが、私にとってビールは麦茶のかわり。唐揚げだのだし巻き玉子だのほっけだのといった「おかず」をご飯なしで食べることはできないのである。
というわけで、このクリスマスパーティーで利用した店でも真っ先に「主食」をオーダーした。しかも気配りの人である私はちまきや肉まんを人数分注文、「ちゃんと一個ずつ行き渡ってるー?」などと心を砕いてさえいたのである。
しかし、私は幹事としてあの場では「四川牡蛎炒め(単品八百五十円)」とか「牛サーロインの香味シャリアピンソース(千円)」を頼まねばならなかったのだ。
すぐにおなかは膨れるわ、いかにも原価率は低そうだわ、なものばかりせっせとオーダーしていた私は、「おまえは店の回し者かッ!」とそしりを受けても文句は言えないのである……。
「あの店には屈強なメンバーを引き連れてリベンジするつもりです」
その後届いたメッセージを読みながら、江草さんと席が離れていてよかったと胸をなで下ろす。もし隣になど座っていたら、このページには永遠に十二月十九日付けの日記が表示されることになっていたかもしれない。
とまあそんなわけで、メニューのチョイスにはいささか難があったようだが、人懐こいメンバーのおかげで会は実ににぎやかに楽しく進行した。
今回はめずらしく日記関連の話(ゴシップというやつですね)が少なめの、性格のいいオフであった。年齢も性別も立場も異なる初対面の者ばかりの集まりでも、「日記の読み書きが好き」という共通項さえあれば話はいくらでも湧いてくるものなのだなあと実感。
店員が制限時間の二時間が経過したことを告げに来たとき、
「一番最初に注文したサイコロステーキが出てこなかった」
「ラストオーダーで頼んだデザートがまだ来てない」
などと言い、オーダーを取りなおしてもらったのであるが、その際もともと注文していなかったものまでドカドカ追加した私たち。一年で一番の書き入れどきのサタデーナイトに個室を四時間も占拠、結局閉店まで居座ってしまった。
もう「秋田小町」の名では予約を取れなくなってしまったな。やむを得ない、では次回は「小野小町」でいこう。
<追伸>
藤さん、あぐりさん、江草さん、0142さん、しょうじさん、そして櫻屋の主人さんとサプリちゃん。
私の中にまたひとつ忘れがたい思い出が加わりました。楽しい時間をありがとう。またお目にかかりましょう。
【あとがき】 今年最後の日記関係のイベントが終わりました。今年は精力的に動き回ったなあという感じ。お付き合いくださった方々、本当にありがとう。来年もすばらしい出会いがたくさんありますように……クリスマスに祈りを込めて。 |