2003年12月08日(月) |
名古屋手羽先オフレポート(事の発端〜ゼロ次会篇) |
も、燃え尽きた……。
名古屋入りした金曜の午後から帰宅した日曜の夜までの間の私の睡眠時間は、なんと五時間。完全燃焼。
本日は真っ白な灰になった矢吹ジョー状態の小町が名古屋手羽先オフレポート第一弾をお届けします。
このオフが開催される運びとなったのは、十月終わりのある日、私の中で「『風来坊』の手羽先が食べたい!」という思いが狂おしいほどにふくらんだことにはじまる。
数年前、名古屋に出張中の夫を訪ねたときにあの外はカリカリ、中はジューシーな甘辛い唐揚げに出会い、以来忘れられずにいたのだ。
そこで、かの地在住のクリタさんにお伺いを立てた。
「かくかくしかじかで今度そちらに行こうと思ってるんです。もうひとり仲良しの日記書きさんがいるので、一緒にお目にかかれるとうれしいんですけれど……」
すると、「よし、それならば」と幹事を名乗り出てくださったのだ。
(クリタさんのオフレポには、「『手羽先を風太さんと一緒に食べる。ついでにクリタも参加せよ』というお達しがあり……」とあって言い分に多少食い違いが見られるが、気にしてはいけない)
というわけで、名古屋遠征があっさり決定。なんだか遠足気分だわと思ったら、頭の中に「新幹線」「シート向かい合わせ」「ポッキー」「トランプ」といった単語が次々と浮かんできた。道中をそんなふうに過ごせたら、旅はさらに楽しくなるに違いない。
そうだ、ひらめいた。いかに想像力のたくましい小町さんでもひとりでババ抜きをするのはちょっとむずかしい。そこで急遽、新大阪から一緒に乗ってくれる日記書きさんを何人かお誘いすることにした。
ひとりは歯医者のそうさん。その落ち着いたテキストと実直そうな風貌からは想像できないほどひょうきんでおしゃべりな方なのだ。そして、もうひとりは女性。人気のある男性日記書きさんをひとり占めして、彼らの女性ファンからカミソリ入りの手紙(古いか……)ならぬウイルス在中メールがドカドカ届いたら困るので、櫻屋の主人さんを道連れにすることに。
ところが、遠征二日前に緊急事態発生。あちらに住んでいる学生時代の友人から、「その前日に会おうよ。ひさびさに朝までカラオケってのはどう?」とメールが届いたのである。
行きずりの人とでも行けそうなくらいカラオケ好きの私(ものの例えです。行きませんから)。「新幹線でポッキー食べながらトランプ」もカラオケマラソンの誘惑には勝てず、私は一足先に名古屋入りすることにしてしまった。
友人と別れた一時間後、私は名古屋駅でそうさんと櫻屋の主人さんと合流。朝の七時までカラオケボックスにいて一睡もしていないと言う私に、櫻屋の主人さんが大げさに表情を曇らせる。
「やっぱり。道理で今日は化粧のりが……」
一方そうさんも、新大阪でふたりはすぐに出会えたかと尋ねた私に、「それが僕が待ち合わせ場所を勘違いしてましてねえ。携帯がなかったら大変なことになってましたよ。……おっと失礼、小町さんは携帯持たずでしたね」。
どうやらふたりは私が裏切ったことを根に持っているらしい。そんなに私と「のぞみでゆくからねー♪」の旅がしたかったのね(ごめん)。
まずは宿泊先のホテルにチェックイン。じゃあ十五分後にロビーでと約束し、荷物を置きに各自部屋へ。
そのホテルにはロビーにネットができるパソコンが設置されている。ふたりが来る前にメールチェックをしようと思い、早めに下に降りたところ、すでに先客あり。そこには見覚えのある画面(日記リンク集)を開いている男性の姿が。
「そうさん、あなたも相当きてますね……」
その後カフェに移動、ケーキを食べながら三人でゼロ次会だ。
そうさんへの「診察中ずっと目を開けている患者がいたらどうするんですか」という質問から、話題は「キスをするときに目を閉じるか否か」に発展する。私はその最中に目を開けていたことがないので、男性がどうしているのか昔から興味があったのだ。
そうさんは意識して閉じたりはしないと言い、ふうん、ドラマや漫画では男の人も閉じているのになと思ったのだけれど、櫻屋の主人さんまで「私もべつに目をつぶるものとは思ってない」と言うものだから、びっくりしてしまった。
物心ついたときから、そのときは目を閉じるものと信じて生きてきたので、「じゃあ見つめあいながらするの?目が寄りそう……」と思わず後ろの壁で試してしまった。
そんなどうしようもない話をしていたら、あっという間に二時間が経過。慌てて一次会会場の『風来坊プリンセス店』に向かう。
歩きながら、おふたりはどんな人だろうねという話で盛りあがる。どちらもサイトで写真を公開しておられるが、やはり楽しみだ。後から風太さんに聞いたところによると、このとき私たちは途中で彼を追い抜いてスタスタと歩いて行ってしまったらしい。風太さんは百八十センチを超える長身で金髪という、とても目立つ風貌をしているのにまったく気がつかなかった。私たちがいかに話に夢中になっていたかわかるというものだ。
そして、店の前で「ここだ、ここだ」なんて騒いでいるあいだに風太さんが追いつき、参加メンバーの五分の四が対面を果たした。写真そのままといえばそのままだったのだけれど、実際に目の前に存在しているのを見て、「本物だー」とちょっぴり感動してしまった私。
案内された座敷をのぞくと、クリタさんがすでに到着していた。こちらも写真通り。浅黒くテニス焼けした肌に、首から上はたしかに松方弘樹が入っている。あいさつもそこそこに「わー、似てる、似てる」と言いながら上がり込む。
これで今日のメンバーが揃った。ぐるりと見渡し、思わずうっとり。こんなゴージャスな面々と一堂に会する機会などそう持てるものではない。ったく誰だよ、このすばらしい人選をしたのは。グッジョブ!って私だし!
そうして幹事クリタさんによる乾杯の音頭で、待ちに待った「名古屋手羽先オフ」一次会がスタートした。(本番篇につづく)
【あとがき】 独身時代なら男の子と電話していて「あらー、朝が来ちゃった」とか、今なら家でインターネットをしていて新聞屋さんのバイクの音にハッとしたりとかいうことはときどきありますが、外で遊んで完徹っていうのは大学卒業以来です。ランニングハイという言葉があるけど、ああいう状態だったのかな。オフの日も3時まで飲んでいたけどまったく平気だったし。私もまだまだイケるわーと自信をつけてしまいました。 |