うららか雑記帳
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| 2008年03月16日(日) |
遙か3プレイレポNo.14:炎、悲劇、決意 |
七章 京は火炎に揺らめく
※いつものことですが、妄想が随所に入り混じっています。苦笑しながら読んでやってくださいな。
頼朝との面会が叶わぬまま、平家の侵攻を受けているという京へ取って返した望美ちゃんたち。 京は、すでに炎の海でした。 逃げ出してきた人は「清盛の恨みはこれほどまでに深い、平家の方々は京を恨んでいる」と口走っています。 はて。清盛はすでに亡くなっていて、平家の棟梁は息子の重盛(還内府)だったと思うのですが。 ……あ。そうか、怨霊になって黄泉帰ったのね。 平清盛。「平家にあらずば人にあらず」と権勢を誇ったという平家隆盛の象徴的人物です。 火と平家軍と怨霊とに攻め立てられた京は大混乱。 望美ちゃんたちは六条にある景時さんの邸へと急ぎます。 望美ちゃん、九郎さん、譲君、白龍の四人きりの円陣が寂しいなぁ。 マップ上を移動するときの音楽が異変前と同じですが、ちと違和感。 もっと緊迫した戦闘BGMでもいいのに。
源氏は散り散りにされて、弁慶さんや景時さんも行方が分かりません。 六波羅に怨霊出現し、計ったようなタイミングでヒノエ君と敦盛君が現れました。 うわーん、よかった無事だったのね! しかし再会を喜んでいる暇はありません。 京邸には朔ちゃんがいるはずだから、急いで探しに行かなくては。 焼け出されて逃げ惑う民の姿を目の当たりにして、本当なら自分が守らなければならなかったのに、と苦しむ白龍も哀れです。 そういえば白龍は『応龍』という存在の陽の半身なんですよね。 だったら朔の龍、陰の半身である黒龍は一体どうしちゃったんでしょうか。 話の中にあまり出てきた覚えがないのですが……? これもおいおい核心に迫っていくのかな。
頬をかすめる熱い風。平和な生活が丸ごと焼け落ちていく臭い。 邸を目指して進む途中、ふと耳に飛び込んできた懐かしい声。
「よし、片付いたな。次は火を止めろ! 延焼を防げ!」
将臣君? 熊野で一緒に行動して、笑って「またね」って別れたきりの彼が、この炎の京にいるの? けれど逃げ出す人々の喧噪に紛れてしまい、その姿を探しているゆとりはありません。 またしてもすれ違い? ニアミス? 切ないなー! 序盤は夢の中でしか会えないし、将臣君とは一緒にいられる時間がずいぶん少ないですね。残絵。
法住寺方面の橋は焼けてしまっているので、五条大橋から景時さんの邸のほうへと向かいます。 と、行く手を阻むようにして一人の公達が現れました。 冠に桜と梅を飾り、気取ったような話し方をする雅な男性。 清盛の孫にして重盛の子、平惟盛(たいらのこれもり)です。 彼は、源氏の神子と行動を共にする敦盛君を当然のように裏切り者扱いするのですが、 敦盛君は言い返せるような口達者ではありません。そこで前へ進み出たのが九郎さんです。
「俺の仲間に、無礼な口をきくのはやめてもらおう」
いいですね、この真っ直ぐさ。 鎌倉であんな心痛を味わったばかりだというのに、仲間のために敵前へ出てかばうなんてなかなかできませんよ。大将気質と言うのかな。オトコマエです。
惟盛は自己陶酔たっぷりに名乗ったあと、こんなことを言い出しました。
「ちょうど、都に戻った祝いの宴に、血が足りぬと思っていたところです。あんな山法師と陰陽師くずれ程度では……ね」
ななな、なんだって!? 思わず動揺してしまいました。まさか弁慶さんと景時さんが……!? そして惟盛との戦闘に突入。 例に漏れずこいつも怨霊です。「人間ふぜいが」発言からして、怨霊は生者より優れているとか考えているようですね。 それにしても変なポーズです。阿波踊りみたい。緊張感台無しですよ(笑) 史実によれば、平惟盛という人は、源頼朝を討伐すべく出陣した富士川の戦いで「水鳥の飛び立つ音を源氏の大軍と勘違いして逃げ帰った」というくらい繊細な文人気質の人だそうですから、そう苦戦することもなかろうとナメてかかったところ、案の定大したことはありませんでした。
大したことが起きたのはむしろその後。うめいている惟盛の傍らに、不意に出現した人影があったのです。 赤い髪を角髪(みずら)に結い、公家ふうの衣装を纏った品の良い男の子。 年齢は10歳くらい。周囲には彼を守るように不思議な球が浮遊しています。
惟盛「お祖父様!」
そう、この子がかの平清盛だというのですよ!(声は遙か1でセフルを演じていた方ですね) 怨霊として黄泉帰った童子姿の清盛……。 おのれ、若返ればいいってもんじゃないぞぉ!(悔し紛れ)
よく分かりませんが、怨霊と化して再来した者は『死反(まかるかえし)の力』を得ているようです。 死に反する、死なない。つまり彼らを本当に倒すには白龍の神子が封印するしかない、ということでしょうかね。 それにしては望美ちゃんに対して興味なさげな態度でしたけれども、清盛。
望美ちゃんに興味を示したのはこっちの人でした。
知盛「よう……楽しみにしてたぜ? 源氏の神子。三草山では大活躍、だったんだろう? 俺も……楽しませてくれるよな……」
チモさーん★(大歓喜) いや、ほんと待ってました。 フェロモン垂れ流しとか、気怠げな話し方をするとか、無駄にエロいとか、血が好きな変態ドSだとか、噂はかねがねお聞きしておりましたヨ!(笑) 以前にもちらりと出てきたけど、望美ちゃんとの対面はこれが初めてですね。わくわく。
ええと、彼は平知盛(たいらのとももり)。 清盛の息子で重盛の弟。平家の猛将というか狂犬というか、そんな感じです(偏見入ってるよ……) 史実では歴戦の勇将でして、最後は平家滅亡を見届けた後、壇ノ浦で「見るべき程の事は見つ」と言って入水したそうな。しかもその際、浮き上がって源氏に首級をあげられないように鎧2体と船の錨を自分の身体に巻きつけて海に飛び込んだという、いかにも天晴れな最期を選んだ人でもあります。 そんな人に目をつけられちゃって、望美ちゃん大丈夫でしょうか。
戦闘が始まってすぐ、望美ちゃんが先手必勝とばかりに攻撃を仕掛けます(イベント戦闘なので操作不能) けれども経験値の差か、あっさりとかわされ、逆に重い一撃を食らって戦闘強制終了。あららー。 「あまり我を失望させるな」と嘲笑うように言い捨てて、清盛らは京の街へと去ってしまいました。 彼らの行く先は九郎さんの館や景時さんの邸のようです。源氏に縁ある人達をさらに害しようというのでしょうか。 そんなことさせられない! 必死に駆けつけた京邸は人の気配がなく、がらんとしています。 望美ちゃんの呼び声に応えて、どこか奥に隠れていたらしい朔ちゃんだけが姿を現しました。 とりあえず朔ちゃんが無事でよかった……! と、安心する暇があるはずもなく、不意にヒノエ君が異変に気づきます 。この周囲はまだ燃えていなかったというのに、邸に火の手が上がったではありませんか! それは知盛さんの指揮で放たれた火矢によるものでした。や、焼き殺すおつもりデスカ!? 火攻め……。 もはや平家は京に戻って栄華を取り戻すことよりも、追放された恨みを晴らす方面に関心が向いているのかもしれません。 あっという間に火が広がり、すでに屋根にまで燃え移ったのか、梁や柱などがどんどん崩れていきます。 皆と分断され、火の中で白龍と二人きりになってしまいました。
景時さんと朔ちゃんの京での住まい、京邸。 望美ちゃんたちがこの世界に来て得たくつろげる場所が……燃える。 朔ちゃんと夜更かしして話し込んだり、景時さんと縁側で世間話なんかをしたであろう邸が、炎の手に絡め取られて消えていく。 逆巻く火炎。軋みを上げる木々。嗅覚を麻痺させる焦げた臭気。
火事のときは外へ避難が常識ですが、白龍は「外に出てはダメだ、そうしたら私の力では助けられない」と言います。外には軍勢を従えた知盛さんが待ちかまえているから? 外に出られず、かといってこのまま家屋内に留まっていれば焼け死には確実ですよ。 どうしよう、どうしたらいいの? 迫る炎。一面の炎。もう、これで終わりなのでしょうか。
白龍「でも一つだけ……あなただけなら助けられる方法がある」
望美ちゃんははっとして白龍を見上げました。 そう、白龍が完全に力を取り戻さずとも、一つだけ時空を越える力があるのです。 白龍の喉元の逆鱗。それを使えば元の世界に戻ることができる。 けれども逆鱗は龍神の力の源。それを剥がせば白龍は存在できなくなる。 制止する望美ちゃん。静かな表情で言葉を紡ぐ白龍。
「私はあなたを失えない。たった一つ、力があるならあなたに――」
逆鱗を剥がして消えゆく白龍と、噴き上がる炎、白く輝く逆鱗。 それを握りしめて血を吐くように悲痛な声を上げる望美ちゃん。
「神子、生きて……!」
白龍ぅぅうううぅ!!(号泣) 「私の神子」「私は神子の龍だよ」という何度も聞いた台詞の、あの無邪気な声が脳裏にリフレイン。 どうして、こんな、哀しすぎる結末になってしまったんだろう。 自分の命を犠牲にした先生と白龍。平家方と戦って散ったと思われる弁慶さんと景時さん。九郎さん、譲君、ヒノエ君、敦盛君、そして朔ちゃんは、あの後焼け崩れる館から逃げ出して、そして知盛さんに討たれてしまったのでしょうか。将臣君もあちらに残したまま……。
ちと辛口に評するなら、この場面はアニメーションで描写されましたが、もう少し画質が良いと本当によかった。音楽は素晴らしかっただけに残念です。
次に気がついたとき、望美ちゃんは雨の降りしきる学校にいました。 時空を越えて元の世界に戻ってきたのです。 あの世界に行く前、最初に白龍と出会った、クリスマス前のあの日に。 ただ、あのとき隣にいた将臣君が、譲君の姿が、ない……。 一人だけ、自分だけが切り離されて戻ってきてしまったことに呆然とする望美ちゃん。
タイムラグは全くなくて、学校や友達に変わりはありません。 ここで冬休みのことや時間割なんかを考えて毎日過ごしていたことが、まるで何年も前の出来事のようですね。 でも、これがもともとの自分の世界。本来いるべき時空なのです。 春満開の神泉苑で花断ちを習得したこと、夏の光にあふれる熊野で怨霊を封じたこと、紅葉散る福原の惨敗、鎌倉での悲しみ、八葉たちと過ごした日々も……全部ぜんぶ、ここからは遠い。まるで夢のように、決定的に隔たっています。
誰か一人を気にかける選択肢が出たので、炎に包まれる京邸ではぐれてしまった九郎さんを選択。判官びいき。
「九郎さんに……もう会えないの?」
呟いた望美ちゃんの掌には、固くて冷たい感触。白龍の逆鱗です。 跳ねる鼓動。
龍の鱗は時空を越える力がある。 たった今、自分はこの力で時空を越えてきた。 なら、もう一度、時空を越えられる? 今の自分は、初めて時空を越えたときとは違う。剣で戦う力もある。 今の自分だったら、こんな過酷で哀しい運命に抗えるかもしれない。 運命を……変えてみせる。 あの世界に行こう。大切な人を助けるために──!
こうして望美ちゃんは再び、今度は自ら切望して時空の狭間へ飛び込むのでした。
「流されない! 私が行く場所は……あの人のいるところだよ!」
なんて凛々しい主人公なんだ!(感涙) 自ら剣を掲げ、真っ正面から運命に挑む神子。 うん。遙か3が大人気だというのも頷けます。完璧惚れましたよ、望美ちゃんに。 シリーズ1作目の主人公・あかねちゃんもかなり頑張り屋さんで可愛くて好きですけど、 望美ちゃんのほうが鮮烈な存在感があって、より印象強いです。
暗い濁流のような時空の狭間を通り抜け、やがて……。
目の前に、九郎さんがいました。 どうやら起こしにきてくれたようです。 わあああん九郎さん! 九郎さんだぁー!(泣) 乙女の寝室に入り込んできた無遠慮な振る舞いも、様子のおかしい望美ちゃんに「変なものでも食べたのか?」という無粋な言いぐさも、全部綺麗に許せてしまいます。そんな無骨な九郎さんが大好きですから!(ぇ)
現在地は熊野。そう、夏。熊野水軍の協力を求めてやってきた、勝浦の宿ですね。 望美ちゃんは、この世界に帰ってきたことに切ない喜びを隠せません。 弁慶さん、ヒノエ君、敦盛君、朔ちゃん、景時さん、将臣君、白龍、譲君、先生。 みんな笑顔で、みんな揃っていて。
不覚にも涙腺が緩みました。 この光景がどれほど貴重で、どれほど失いがたい大切な時間なのか、望美ちゃんと一緒にいま初めて思い知らされたような気がします。 この笑顔を守りたい……。 望美ちゃんに共感せずにはいられない、この手腕はさすがですね制作スタッフさん。
それにしても私、白龍の逆鱗の力って一度きりしか使えないものだと漠然と思い込んでいたんですけど、何度も使えて本当によかったですよ。習得したスキルや絆もリセットされなくて一安心。
(みんな、いる。みんな、まだ生きてる。今からなら、まだ……きっと変えられる)
ここにいる望美ちゃんは、以前熊野を初めて訪れたときの望美ちゃんとは違います。 身につけた力も、記憶もそのままです。
……あれ? じゃあ、『初めて熊野を訪れた望美ちゃん』はどこへ行っちゃったのかしら。 望美ちゃんがここへ現れた時点で入れ替わっちゃってる? タイムパラドックス的な歪み? このあたりの理屈付けがよく分からないけど、まあ、この際そんなことはどっちでもいいや。 時空を越えたときの決意を実現させるために、行動あるのみ、です。
望美ちゃんはストレートに「秋に戦が起こる、でもその戦は起こしたらいけない」と皆に言ってあの悲劇を回避しようとするのですが、さすがに突拍子がなくて信じてもらえません。 旅疲れで嫌な夢を見たのだろう、とやんわり言われてしまいました。 このままじゃ前と同じになってしまう、と焦る望美ちゃんに、先生だけは何か思うところがあったのか「後で話をしよう」と言ってくれます。 さすが先生、やっぱり違いますね!
先生に呼び出されて、清らかな川縁で密談です。 先生いわく『君見ずや、黄河の水 天上より来たり、奔流 海に至りてまた回らず』。 あー、この抽象的な諭し方、いかにも先生だなぁ。しみじみしちゃいます。 これは李白の『将進酒』ですね。和訳としては『見てごらんなさい。黄河の水が天上から流れくるのを。その流れは、海に戻ってもう二度と戻っては来ない』。 ちなみにこの続きには「人の一生で思いのままになるときは限られている。だからぜひとも好きなようにやるべきだ」という意味の文がくるようです。 私は文学方面に疎いし畑違いもいいところですけれども、この漢詩は享楽的な酒のススメでありながら、どこか哀愁ただよう寂しげな印象を受けました。
話が逸れましたが、先生が言いたいのはつまり、川の流れをとめることができないように、自然に生まれた流れを変えることはできないということ。 「お前は決意したのだろう。お前の決意もまた私には止めようのない流れだ」と付け加えます。 そんな……。じゃあ必死に頑張っても運命は変えられない?
いいえ、違います。 その流れには源流がある。流れを自分の意志で変え、ゆがみを生む覚悟があるなら、一つ一つ、流れいずる元を変えていくこと。そうすればきっと道は拓ける。 すわなち、もっと時空をさかのぼって、一番初めの時空から、運命が変わるように仕向けるのです。 よーし、ありがとうございます先生!
って、すっかり納得してしまいましたが、こんな話をしてくれるということは、先生は望美ちゃんが時空を越えて戻ってきたことや、胸に決意を秘めていることを全て知っているんでしょうね。 一体なぜ、とは問いますまい。これもまたいずれ判明するでしょう。 いつもこうして優しく、時に厳しく導いてくれる先生を福原で失わないためにも、運命を変える強い意志を抱いて時空を飛ぶのです。
白龍の逆鱗を得たことによって時空を行き来できるようになり、過去に体験した時空を自由に選んでその章をやり直すことができる『章選択画面』がメニューに設置されました。 運命を書き換えるヒントも提示され……さあ、いよいよ第二幕の始まりです!
>>>次回へ続く
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