うららか雑記帳
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| 2008年03月15日(土) |
遙か3プレイレポNo.13:兄と弟 |
六章 鎌倉に届かぬ声
ああッこの章タイトル……内容が一目で分かっちゃいますよ! 福原の負け戦で先生が欠けて、その流れでこの章タイトルですからね。 心してかからねば。 九郎さんの憂い顔とか、苦しげに眉間にシワをよせた表情が満載なんだろうなぁ。 『九郎さん』と打とうとしたら苦労さんって出てきたけど、あながち間違っていませんね。 偽りの和議の一件で、頼朝は、忠義厚く功績少なからぬ弟に対し、 その気性や心情を微塵も酌もうとしませんでした。 肉親すら、思いどおりに動く手駒とでも考えているんじゃないの? 報われない九郎さんに合いの手──違う、愛の手がさしのべられるといいのにな。
一ノ谷の戦役後、京へと敗走してきた源氏勢。 九郎さんは福原での敗戦の責任を問われ、総大将の役目を降ろされて謹慎しています。
責任? 九郎さんが悪いっての? それって理不尽です。 与えられた命令を実行して、結果が思わしくないからって実行した人が全責任を負うの? よくこんなやり方で人がついてくるな頼朝。 武家の棟梁って必ずしも長男というわけではなくて、次男三男でもそれに見合う実力があれば棟梁として認められたのだとか。 つまり棟梁であるからにはそれなりの人望や能力があるはずなんだけどねぇ? もうこの時点で私の中で頼朝の心証は最悪です。
ともあれ、九郎さんの代わりに景時さんが軍事を掌握している状態のまま、 しばらく経っても沙汰がありません。 頼朝はかなり怒っているようです。 へん、こっちだってご立腹だい! なのに九郎さんときたら、こんな仕打ちをされてもなお一途に、兄に誠心誠意尽くそうとして。 地位はどうでもいい、でも戦から外されるのは我慢ならない、と言うのです。 兄上の役に立てるのは戦だけだから……という切ない心の声が聞こえてくるかのようですよ。 しかし文を送っても効果がなく、このまま待っていても事態の打開は望み薄。 敦盛君の助言もあり、頼朝に直接会って真意を伝えようということになりました。 確かに手段はそれしかないでしょうね。
敦盛君て、今のところちょっと影が薄いけど、 「会ってきちんと話せば分かり合えるのでは」 なんて考えることからして、きっと平家ではそういう純朴な兄弟関係を築いていたんだろうなぁ。
九郎さんに同行するのは望美、白龍。 龍神と神子がついていることが鎌倉殿を動かす材料になるかもしれない、というわけです。 それと望美ちゃんのお世話係(違)の譲君が一緒に鎌倉へ行くことになりました。 京に残るのは、軍を預かっている景時さん、弁慶さん、敦盛君、ヒノエ君、朔ちゃん。 別行動かー。不安だなぁ。 留守にしている間に何か取り返しのつかない出来事が起きそうで怖いです。
(京→鎌倉の旅路で小さなイベントでも起きるのかと期待していたのですが、 熊野行きのときと同様、旅程はすっ飛ばされる仕様でした。残念!)
鎌倉に着いて半月後。 いくら書状を送っても面会の許可がもらえず、九郎さんの苦悩は深まる一方。 「俺が兄上の期待を裏切ってしまったからなのか……」とうなだれる姿が気の毒です。 そうか、いきなり在所に押しかけて行ったりはしないものなんですね。 こういうときもきちんと手順を踏むあたり、九郎さんて本当に生真面目。 ヒノエ君だったら忍び込むとか言い出しますよ、きっと。 とはいえ時間は無為に過ぎていくばかり。 諦めて帰る前に、大倉御所まで行ってみることにしました。 鎌倉はマップが広く色々な場所がありそうですが、この時点では自由に散策することができません。 自動的に進んでいきます。 途中、若宮大路ということろで足をとめる一行。 人々の様子があまりにも慌ただしく不穏なので、通行人に何かあったのかと訊ねてみたところ……
「平家の軍勢が京に攻め上がっているんだ。大きな戦になるよ」
なんですとー!? これはまずい。まずいですよ。景時さんたちが心配です。 なんだか白龍も様子がおかしいし……? 今すぐ京にとって返して仲間と合流したいところですが、 戻ったところで九郎さんは軍を動かす権限を取り上げられたままだから、 やはりここは頼朝に直談判するのが優先でしょう。
焦燥を抱えて辿り着いた大倉御所。 門扉を守る御家人は、九郎の身分と境遇を知りつつも 「追討軍から外れた御身には関わりのないことだ」と居丈高な態度を取ります。 望美の抗弁に耳も貸さず、話すことなどないと門前払いです。
九郎「会って話せばきっとわかっていただける」 御家人「どうやらあなたは鎌倉殿と兄弟だということに甘えておられるようだ。鎌倉殿は関八州を束ねる御方。あなたはもともと対等に話のできる身分ではない」 九郎「今回だけでいいんだ。軍に戻してもらえれば、きっと平家を打ち破ってみせる!」 御家人「立ち去られよ。仮にも御大将だった方のそんな姿はさすがに見るに忍びない」
こ、こンの頼朝のイヌめぇええ!! 直接頼朝に言われるならまだしも、一介の守衛にこんなふうに言われて門前払いなんて! 九郎さんの心痛は筆舌に尽くしがたいものがありますよ。 門戸を叩き、涙声を絞り出す彼の姿はもう見ていられませんでした。 もらい泣きしてしまいそうで。
「兄上……兄上、どうして、会ってくださらないのですか……?」
うわあああん!!(号泣)
この人は、決して平家側の人間が憎くて戦場に出ていたわけではありません。 平家の人間である敦盛君が源氏陣営に身を寄せたとき、 「怨霊を救うために平家を捨てるという、その言葉に偽りがないのなら」 と言って受け入れてくれたことからも、それは明らかです。 九郎さんが太刀を取る理由は、兄のため。源氏のために他ならないでしょう。 源三郎頼朝という唯一無二の棟梁のもとに世の中が平定されることを望み、 源氏の者として兄に衷心から仕え、怨霊を使って世の理を乱す平家を相手に、 いつだって最前線で戦功を重ねてきた。 なのに……。
「もう一度戦って勝てば、頼朝さんの心も和らぐよ」
望美ちゃんの言葉によって、九郎さんは崩れ落ちそうな心を立て直して京へ駆けつけることになりましたが、頼朝のこの強硬な態度がやはり気がかりですね。不穏な気配がむんむんです。
一方、鎌倉御所の内部。
政子「本当によろしかったんですの、あなた? 九郎はまだ役に立ちますのに」 頼朝「九郎は力をつけ過ぎた。今のうちに、理由をつけて始末しておいたほうがよい」
こんな会話が交わされていました。 なんたることでしょう、すでに頼朝は実弟を排除する心を固めてしまっているのです。 兵たちに慕われ戦功を重ねる九郎さんは、大将として源氏の嫡男として、敵味方に大きな存在感を示しています。 このままではいつか自分を脅かす。頼朝はそう考えたのでしょうね。 歴史にいう平治の乱で父(義朝)と兄(義平・朝長)を殺され、伊豆に流され、 機を得て平氏追討の兵を挙げるも石橋山で破れ、後に富士川の戦いで大勝── という激動の半生を送った頼朝は、おそらく先見性と防衛心とが肥大していたに違いありません。 そう考えると、この非情な仕打ちはいかにも頼朝のやりそうなことだな、と納得してしまいました。 確かに、もし九郎さんが頼朝に反旗を翻すような事態になれば、頼朝よりも九郎さんにつく兵士は多いだろうし、 九郎さんのように軍を掌握する立場にある人が次第に増長していったとしても、そう不思議なことではありませんしね。 でも、肝心の九郎さんは純粋すぎるくらい一本気で、そんなこと夢にも思っていないというのに。 兄のために戦い、勝って、勝ちすぎてしまったがゆえに危険分子と見なされる。 こんな辛いことってないですよ。 九郎さんが可哀想です。 うーん。私も典型的な『判官贔屓』ですね。
>>>次回へ続く
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