うららか雑記帳
DiaryINDEX|past|will
| 2008年03月08日(土) |
遙か3プレイレポNo.11:偽りの和議 |
五章 福原事変
なんでしょうねぇ、この不吉な章タイトルは。 平家の本拠地である福原で『事変』て。一体何が起こるのやら少々、いや相当不安ですよ。 八葉が出そろったところで急転直下、風雲急を告げるってやつですか?
熊野から戻った神子一行は、驚きの声を上げました。 源氏と平氏が、なんと和平を結ぶことになったというのです。 和議は福原の地で執り行われる……って……。 ちょっと待ってくださいよ。一体なんのために熊野まで行ったんでしたっけ? 福原攻めの下ごしらえとして熊野水軍を抱き込みたかったんですよね。 なのに、今度は掌を返したように和議ですかい。
源氏の棟梁である頼朝の名代として、正室の北条政子が九郎たちの前に姿を現しました。 そうか、この時代は夫婦別姓ね。 (日本っていつから夫婦が同一の姓を名乗るようになったんでしょう。明治維新後?) 艶やかで物腰柔らかな美女ですが、奸智に長けているような印象を受けます。 笑顔で脅迫するタイプだな多分。 政子はおっとりと告げました。 いわく、和議を進めるふりをして平家に奇襲をかけ、討伐せよ──と。
うっわ。そういう魂胆か! ずいぶん姑息な手段ですね。 一本気な九郎さんでなくたって、激昂して当たり前の命令です。 和平交渉の最中に騙し討ちなんて、そんな真似をしたら最後の一兵になるまで戦わなきゃならなくなる。 決して使ってはならない禁じ手ですよ。 弁慶さんも理詰めで反論しますが、政子は聞く耳を持ちません。 鎌倉殿の下知であり、後白河法皇も同じ考えだと言います。 そんな話を聞いた望美ちゃんのリアクションを示す選択肢。
「そんな卑怯なことできるわけない!」 「本当に、和平を結ぶことはできないんですか?」 「そんなの危険です」
きっぱりはっきり言ったさ。そんな真似できるかッ!ってね。 しかし政子は九郎さんや望美ちゃんの反応を予測していたかのように、余裕の顔で弁舌をふるいます。 平家は三つの罪を犯している。 ひとつ、廃位された帝を帝として扱っていること。 ふたつ、三種の神器を奪ったこと。 みっつ、怨霊を使い、人や物、町を傷つけたこと。 以上の理由をもって平家追討の大義は源氏側にある。 ゆえに早急に討伐せよ、と言うのです。
廃位された帝というのは安徳天皇のことですね。平清盛の孫にあたる幼い帝です。 法皇の意を受けて後鳥羽天皇がすでに即位しているわけだから、 安徳天皇はもはや正当性なき帝だ、というのが頼朝側の主張。 三種の神器は有名ですね。ヤタノカガミ、アメノムラクモノツルギ、ヤサカニノマガタマ。 鏡と剣と勾玉の3点セットは日本神話に出てくるスサノオと大蛇のエピソードがよく知られていると思います。 この三種の神器を持っているのが正統な天皇であるとされているため、 頼朝はなんとしても平家から取り戻したいのでしょう。
それは分かる。分かりますよ。 でもさ……こんなのってないよなぁ。ぜんぜん納得いかない。 しかも、これまで前線で軍を率いて血にまみれてきたのは九郎さんたちなのに、 大将は鎌倉から出てきやしないで命令だけ飛ばしてきて。 源三郎頼朝め。軍の指揮権はあっても戦略の決定権がない九郎さんが可哀想です。
一方、平家側。 経正、二位ノ尼、忠度、知盛、そして還内府らが和議について話し合っています。 政子は院宣をうけていること、彼女の生家である北条氏がもともと平家ゆかりの血筋であることなどから、すっかり信用している様子です。 ひっかかる様子を見せていたのは知盛と還内府の二人だけ。 真摯に対応しようとしている経正さんのことが気がかりです。ううう。
さすがの望美ちゃんも、この事態をどう対処したらいいのか決断しかねています。 当然だよねぇ。 ここで同行者たちを気にする選択肢が出ました。 攻略本によると、ヒノエ君を選んだ場合は京に彼のアジトがあることを教えてくれるようなのですが……躊躇った挙げ句に九郎さんに声をかけることに。 だって放っておけないよー!
己の内にある信義と、絶対的な存在である兄の命令との狭間で苦悩する九郎さんは、 それはそれは気の毒で見ていられないくらいでした。 そんな彼を追い込むかのように、政子は微笑みながら言い放ちました。 「まだこんなところにいたの? 景時一人に戦わせては可哀想じゃない」と。 源氏の軍奉行であり頼朝の懐刀でもある景時さんは、命令を受け入れて出立し、 すでに戦い始めているというのです。
こんの腹黒女狐めぇええ!!
もちろん分の悪い戦です。 奥歯をかみしめる思いで九郎さんは出撃を決断せざるを得ませんでした。 向かうは福原の西、一ノ谷。 景時さんの部隊は福原の東にある森・生田へ行ったのですが、 今から生田を目指しても助けにはならないから、別方面から攻めて敵兵力を分散させようという作戦です。 胸中に暗雲を抱えて、一ノ谷へ急行。
生田の森では、景時さんの部隊と平知盛率いる軍勢がぶつかり合い、熾烈な戦闘を繰り広げているようです。 九郎さんの立てた作戦は、一ノ谷の背後の崖からの奇襲。 崖から攻め下れば平家軍の虚を突ける。戦場の流れを変えるべく打って出る、とのことでした。 戦場の鬼気が近い。皆の表情も固く、緊迫した空気が漂っています。 こんなとき、いつもさりげなく言葉をかけてくれるのがリズ先生です。 「緊張しているのか?」と訊ねてきました。
「先生に剣を教わったから大丈夫です!」
望美ちゃんは平和な時代に生まれ育った女の子です。 怖くないはずがない。緊張していないはずがないのに……。 最前線に立つ覚悟を決めたことを表明するかのように、にっこりと笑って。その笑顔が眩しいです。 凛として美しい、清浄な戦乙女。希望の象徴のような子です。 兵たちに崇められても不思議ではないですね。
「その剣はお前自身を守り、お前の未来を拓くためのものだ。これから先の、お前自身を……」
誰にも傷ついてほしくない。守りたい。 その一心で剣を構える望美ちゃんに、先生は何を思ったのでしょうか。 なんとなく引っ掛かるものがある台詞です。 先生……?
迫る奇襲決行のとき。 景時さん、無事でいてね!
>>>次回へ続く
|