うららか雑記帳
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もし『WILL』のキリエ陛下が、「緊張が続くジュムール皇国との関係改善のために、大皇帝の血縁者を公婿に迎える」と言ったら。
もし『異端者たちの夜想曲』の雪が、「血生臭い世界からは足を洗って、ヒイラギと二人で静かに暮らしたい」と呟いたら。
もし『明星』のルシファーが、「天人王に即位するのはイヤ! 好きな人のところにお嫁に行くっ!!」と言い出したら。
物語は今と全く違う方向へと転がっていくんだろうなぁ……と妄想してました。 キャラクターたちにはそれぞれ背負ったものや性格やらがあるから、突拍子もないことを書き手が無理矢理言わせることはできないけれども、いずれ上のような言葉を口にする日が来ないとも言い切れません。 状況によっては、あるいは、ありえるかもしれない展開。 可能性なんて物凄くたくさんあるんですよね。物語の中にも、自分たちの実生活にも。 状況やら考えやらによって次第に選択肢が狭まっていって、他の人の道と絡まったりしながら『いま現在』に収束している。ここから先の可能性は同じく無数にあって…… むう、うまく言えないけど。 無数の可能性の中から必然的に掬い上げられたもの、周囲の人のそれらが幾つも絡み合って大きなうねりになる。 一人の心変わりが何人もの人に影響を与えるのは、結局そういうことなのかな、と。そんなことを思いました。 一本調子な予定調和じゃなくて、そういう生き物的な小説を書きたいな。
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