うららか雑記帳
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2005年01月17日(月) 毎日書こうとすると短文になる



*お題小説あとがき

002『囚われた娘』

 『異端者たちの夜想曲』の序盤では、主人公・月城雪の内面についての直接描写を極力避けてきました。悠二や将の気持ちが包み隠さず端的に表現されているのに対して、雪のそれは一貫して霧に覆われたままの状態とも言えます。一切の感情を秘して語らず、読者様にしてみれば、いまいち何を考えているのか分からない感じが強いかもしれません。
 しかし、彼女側の心理状態を直接提示しない代わりに、“周囲の人間から見た月城雪”像の描写に力を入れてきました。周囲の目に映る彼女がどういった人間なのか、第1章を読んでくださった方にはおおよそ把握していただけたのではないでしょうか。彼女が何を考え、どんな想いで日々生きているのか……彼女の胸中を、外側からでも充分に察してもらえたと私は判断しました。だからこそ、今まであえて避けてきたモノローグの公開に踏み切ったのです。雪という娘の中に宿った結晶のような想い。それをひっそり眺める気持ちで書きました。
 番外編として切り取った雪のこの心境は、今後の本編により色濃く織り交ざってくることでしょう。自分の作品ながら、今から楽しみでなりません。





*伏したまま

 国内外の社会情勢について、じっくり考えるべきことはたくさんあります。一個人として自分はどう思うのかということを明確にして、そこから自分にできること・自分がしたいことを実行していかなくてはなりません。
 でもね、無理なんです。今の私からは一般論しか出てきません。真っ当で揺らぎのない清澄なる正論──それが時としてどれほど人を傷つけ、そして追い詰めてしまうかを、私はすでに知っています。だから駄目。何も綴れません。無関心だ、逃げていると罵られても仕方ないです。でも、外に目を向ける前に、内側の土台をどうにか修繕したくて……ああ何書いてるんだろ。





*生々しい話

 文字色変えます。携帯ユーザーさんはご注意を。





 自分の誕生石と同じ色が視野に飛び込んできて、「そういや今月はまだだった」とようやく思い至る有り様。毎朝のように基礎体温を計っていたあの頃とは別人のようだね。
 いつにも増して遅れていた月のお客様、澱のように重い倦怠感と鈍痛を引き連れてご到着。ぐったりだ。


浜月まお |HomePage

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