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- 2006年01月02日(月)
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- 第82回箱根駅伝・往路結果&復路展望
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今日…というより昨日ですか、 第82回箱根駅伝の往路が終わりました。
順大・今井が去年に引き続き別次元の走り! 往路優勝は順天堂大学!!
なんとあのエース伊達が大ブレーキ!! 優勝候補の東海大は8位!
これが4連覇の地力なのか!駒大2位! トップ順大と30秒差。願ってもない展開!
・・・という見出しが並ぶ中、
往路のトップから各校別に、往路の結果と分析、 そして復路の展望についてコメントしていきましょう。
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《見方》 1佐藤【11】・・・・・区間番号、名前、【総合順位】 1:04:28(11)・・・・・個人区間タイム(個人区間タイム順位)
6渡辺(2)06:12・・・・区間番号、名前、(学年)、ハーフの持ちタイム(1時間○分:○秒)
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■往路1位 順 大
1佐藤【11】_2松岡【12】_3松瀬【9】_4村上【6】_5今井【1】 1:04:28(11)__1:10:20(14)__1:04:48(8)__55:20(1)__1:18:30(1)
「今井様!」 確か前日予想では、「1区と2区で決まる」とハラは云った。 そして、その不安が的中して1〜2区がコケたにもかかわらず、4区村上の好走はあったものの、 殆ど、5区の今井で全部ひっくり返したのである。正直ここまで来るとは思わなかった。 まさに距離が延びた新5区サマサマである。 《復路》 6渡辺(2)06:12 7和田(4)03:39 8難波(4)03:56 9長門(3)03:12 10清野(3)04:48 補/長谷川(4)04:42、井野(2)05:38、小野(1)05:44
十分に逃げ切れる戦力。 「復路の順大」らしく秘かにしっかりと9区に走れるメンバーを配しているのがニクい。 補欠の長谷川をエントリーすれば十分に逃げ切れるメンバーである。6区で駒大から逃げられれば、 そのまま行くかもしれない。
■往路2位 駒 大・・・トップと0:30差
1 藤山【2】_2佐藤【5】_3井手【5】_4斉藤【5】_5村上【2】 1:03:44(2)__1:09:38 (7)__1:04:43(7)__56:21(8)___1:19:30(2)
願ってもない最高の展開。 これぞ4連覇校の地力というしかない。1区藤山と5区村上が上出来の走りを見せたが、 全体としては、ミスなく仕事をしただけという印象である。他の東海大と日大が落ちていったため、 2位という願ってもないフィニッシュとなった。地力という意味は、自分が出来る仕事を 普通にこなす力、だと感じた。一番不調であった斉藤でさえ最低限の仕事をした。 スーパースターはいないが、そこそこの仕事を全員が出来れば勝負になるのが駅伝である。 5区村上は、TV実況でもあったように、「賢い走り」をした。自分のペースを守ったうえ、 一番大事な要所で順大の今井を上手く利用したのだ。トップと30秒差。絶好の射程圏だ。
《復路》 6藤井(2)04:00 7安西(2)05:36 8堺(2)04:04 9平野(2)04:36 10本宮(4)03:53 補/糟谷(4)03:40、鈴木(2)06:32、豊後(2)04:20
5連覇へ――大八木マジック発動中! さて、願ってもない展開となった駒大は、これまで同様に復路も往路同等の戦力を温存している。 糟谷をどこで使うかがポイントだが、おそらく9区に持ってくるはず。そして1区登録されていて、 変更となった風見を7区に起用してくるだろう。ハーフ3分後半〜4分の選手が5人フラットに並ぶ 布陣となる。「地力」を発揮出来れば、あれほど悲観していた5連覇が見える展開となった。 まずは6区で順大を捕まえること。これが大前提だ。
■往路3位 中 大・・・トップと1:19差
1奥田【3】_2池永【3】_3上野【2】_4小林【1】_5中村【3】 1:03:46 (3)__1:09:06 (4)__1:03:48(3)__55:50 (4)__1:22:15(8)
5人全員が力を出し切った。 前日予想では中大を軽視していましたが、予想が外れたというよりも5人上出来だったという感想。 区間3位、区間4位、区間3位、区間4位、区間8位と、5人全員が揃って自分の仕事をした 数少ないチームであろう。駒大同様、こういう展開こそ「総合力で勝つ」という駅伝である。 最後の5区も3〜4位で来たならば、少なくとももう一つ上にこれたはずだが、それは欲張りであろう。 《復路》 6阿江(3)08:18 7森 (3)03:43 8加田(2)06:21 9宮本(3)04:41 10加藤(4)04:10 補/◎田村(4)03:59、長谷川(3)06:07、◎山本(3)04:37
力を出して、紫紺がコケるのを待つ。 復路は6区と8区を補欠の田村と山本と入れ替えるだろう。ハーフ4分前半平均の5人フラット布陣。 駒大を追うには至らないが、往路同様に力通りに仕事をしたうえで、駒大と順大に1区間でもブレーキがあれば、 充分に優勝が射程圏内となる。できれば、7区までにはトップに手をかけたいところ。
■往路4位 山 梨 学 大・・・トップと1:24差
1大越【13】_2モグス【1】_3片貝【1】_4飯塚【2】_5森本【3】 1:04:32(13)__1:07:28 (1)__1:04:18 (5)__56:21 (8)__1:22:10(7)
今回もキタ!2区留学生の一発! 前日予想では学校個別の話題として取り上げてはいなかったものの、往路で山梨学院は来ると思っていたので、 最後の往路順位予想では6位としていた。それが、上位にくるはずの東海大がコケたのと、4区が予想以上に 粘ったことで4位に大健闘したと分析。完全に往路狙いのメンバー構成に加え、2区モグスが爆発すれば、 この順位はおかしくない、ってより、むしろ秘かに往路優勝を狙っていたはずだから本当は悔しいだろう。 何故ならば、この大学は復路は完全に割り切って捨てているからだ。
《復路》 6梅本(4)☆14:31 7親崎(4)05:26 8前岡(4)04:44 9向井(4)04:12 10鍋谷(3)04:57 補/荒木(3)05:46、小山(3)04:56、松村(1)04:55、山本(1)※29:41
復路は勝敗ではなく記念レース。 復路を捨てている…は語弊があるが、往路メンバー持ちタイム平均と比べると落差が激しい。 4年生卒業記念レースとなる公算が強いだろう。
■往路5位 日 大・・・トップと2:01差
1土橋【4】_2サイモン【15】_3福井【6】_4笹谷【8】_5下重【5】 1:03:54 (4)__1:11:40(19)__1:03:43(2)__55:51 (5)__1:20:19(3)
2区の大ブレーキ、それがすべて。 ハラは予想で、日大が2位に来ると書いた。上記タイムを見てほしい。予想が崩れた区間は一カ所だけ。 トップとの2分差は、すなわち、2区のD・サイモンが有力校に対して遅れたタイムそのままなのだ。 彼がもう2分速く(1:09:40程度=駒大の佐藤と同タイム)走るぐらいの仕事は最低限やってくれると思っていたはず。 一目瞭然、サイモンのブレーキが往路の敗因の全てである。サイモン以外のメンバーはほぼ完璧な仕事をした。 区間別個人タイムを見てみれば、4位、19位、2位、5位、3位。サイモンが山学大のモグスぐらい爆発してたなら、 ハラの予想通りに日大は2位で駒大に30秒差だったはず。(東海大が力を出したとして…)
《復路》 6末吉(3)05:33 7阿久津(2)04:30 8高橋(4)05:19 9原田(3)04:56 10斉藤(1)※29:30 補/武者(4)04:56、吉岡(4)02:56、秀島(3)03:45、阿部(1)03:56
中大同様、力を出して紫紺コケ待ち。 往路重視のオーダーであったため、温存している補欠を全て投入したとしても、優勝には届かないであろう。 2区の大ブレーキは往路の敗因だけではなく、今大会の敗因の全てとなる可能性が高い。 この日大、殆どが3年生以下で構成されているので、来年は東海大と並ぶ優勝候補になるのは間違いない。
■往路6位 亜 大・・・トップと2:51差
1木許【9】_2板倉【13】_3岡田【7】_4菊池【7】_5小澤【6】 1:04:19 (9)__1:10:38(17)__1:04:26(6)__55:36 (2)__1:21:18(4)
全体としては順当な結果か。 前日予想では、実は亜大はもっと上に来ると思っていた。それぐらいの力はあったはず。 敗因は2区。板倉は最低でももう1分速いタイムでまとめてくると思っていた。 それが出来ていれば、トップと約2分差という前日予想通りの結果となっていたのだ。 3区以降は、6位→2位→4位という個人タイム順位で、持てる力を出している。
《復路》 6北篠(4)05:17 7与那覇(1)04:01 8益田(2)04:04 9山下(3)05:12 10岡田直(3)04:45 補/近藤(4)04:46、綿引(4)02:58、藤田(1)03:53
復路エースをどこで使うか? 復路は温存している綿引をどこで使うかがポイント。早めに追い上げたいなら7区、勝負所で起用するなら9区だ。 しかし、全体として順位を今より上げられる程の力はないだろう。このままフィニッシュの公算が高い。
■往路7位 東 洋 大・・・トップと3:11差
1市川【5】_2黒崎【2】_3尾田【3】_4北島【3】_5大西【7】 1:03:55 (5)__1:08:47(2)__1:04:10(4)__56:21 (8)__1:23:24(15)
出来過ぎ。 しかし東洋大にはびっくりした。原動力は2区の黒崎である。各校の主力を相手に区間2位で走破。 東洋大を往路の勝負の舞台に持ち上げた要因である。1区市川のダッシュもしかり、3区尾田のつなぎは 2区の勢いを4区に伝えた。4区北島の粘りも見事。5区は仕方ないが、それまでが出来過ぎなので、 こんなもんでしょう。実に大健闘だと思いました。
《復路》 6宮田(2)★04:31 7山本(1)★04:13 8宮下(3)05:09 9今堀(2)★04:52 10渡辺(4)03:51 補/川畑(3)04:24、末上(3)05:21、田中(2)★05:03、松尾(1)★06:11 ※・・・★は20kmタイムをハーフ換算したもの
しかし、さすがに復路に余力は残っていない。各自が普通に仕事をすれば、この順位を維持できるだろう。
■往路8位 東 海 大・・・トップと4:19差
1杉本【15】_2丸山【11】_3佐藤【4】_4市村【4】_5伊達【8】 1:04:41 (15)__1:10:03(12)__1:02:12(1)__56:21 (8)__1:24:29(18)
本番に弱い。それが箱根の東海大。 さて、優勝候補筆頭の東海大である。TV中継を見ていたら大学のCFが流れていた。大学としても、 かなりの期待と気合いをかけていたと思われる。しかし往路は惨敗という結果になった。 何と云っても印象に残るのは5区のエース伊達の大ブレーキだが、終わってみれば1〜2区の重たい流れが チーム全体にじわじわと重圧をかけていたことが遠因であろう。この流れは往路優勝の順大と同じであったが、 それは4区から追い上げムードはあったとはいえ、ほぼ1人で全てをひっくり返した順大・今井の凄さに尽きる。 一方の東海大のエース伊達にそこまでの精神的タフさと、悪天候に対応する肉体的タフさが無かったということ。 優勝候補の重圧と新5区の恐さと箱根本来の恐さが、トリプルで伊達に襲いかかったのだ。 それにしても3区のスーパールーキー佐藤の走りは圧巻。1年生とは思えない落ち着き払ったレースぶり。 この佐藤と伊達と2区に丸山を起用してトップと4分差という結果は、優勝候補東海大とってダメージが大きい。
《復路》 6石田(3)03:12 7宮本(3)04:05 8皆倉(2)04:45 9中井(4)02:14 10前川(2)04:00 補/一井(4)02:44、植木(3)04:07、荒川(2)04:15
奇跡を起こせる戦力はある。 往路で致命的なダメージを受けた東海大であるが、奇跡の大逆転は不可能ではない。復路に残った選手の力も 各校中トップである。だからこそ優勝候補筆頭だったわけだが…。補欠の一井は間違いなく7区に投入される。 6区石田でまず差を詰めたい。そして7区一井がトップとどのくらいの差で8区につなげるかがおそらく、 東海大の奇跡の灯が点くか消えるかの分かれ目であろう。復路のエース9区中井翔太にトップの背中が見える 位置でタスキを渡せれば、大逆転シナリオが現実味を帯びて発動する。それは日テレにとって最高のドラマだ。
****往路9位以下****
■9位 早 大・・・5:12 ■10位 神 奈 川 大・・・5:32 ■11位 大 東 大・・・5:36 ■12位 国 学 院 大・・・6:05 ■13位 城 西 大・・・6:50 ■14位 日 体 大・・・7:46 ■15位 法 政 大・・・7:55 ■16位 明 治 大・・・9:23 ■17位 専 修 大・・・10:23 ■18位 中央学院大・・・11:08 ■19位 学 連 選 抜・・・11:32 ■20位 国 士 舘 大・・・15;02
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【1〜5区の区間賞】 1区 木原 真佐人(中央学院大)01:03:42 2区 M・モグス (山梨学院大)01:07:29 3区 佐藤 悠基 (東 海 大)01:02:12 4区 村上 康則 (順 大)00:55:20 5区 今井 正人 (順 大)01:18:30
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そして、復路の展開はこうなる?!
往路順位 順大=駒大=中大=山梨学大=日大=亜大=東洋大=東海大
6区終了 順大=駒大=中大=日大=山梨学大=亜大=東海大=東洋大 東海大と日大が追い上げる。順大と駒大の差は縮まる。
7区終了 駒大=順大=中大=日大=東海大=山梨学大=亜大=早大とか 駒大が順大を抜いてトップに。東海大・一井が2人抜いて5位に浮上。
8区終了 順大=駒大=日大=中大=東海大=山梨学大=亜大=早大とか 順大が駒大を再逆転。日大が3位に浮上。
9区終了 順大=駒大=東海大=日大=中大=亜大=山梨学大=早大とか 駒大が順大を追い上げてほぼ並走状態。東海大・中井が1人抜いて日大と競り合いながら3位に浮上。
復路ゴール 駒大=東海大=順大=日大=中大=亜大=早大とか=日体大とか 駒大が順大を再逆転。更に東海大が2位へ上がり駒大を追い上げるも…
紫紺の叩き合いを制し、東海大の激しい追い上げを退けて、 駒沢大学が5連覇を達成〜!!!
…っていうのは調子良すぎですか笑?
とにかく紫紺のデットヒートに最後に東海大が(さらには日大も…)絡んで、 めちゃめちゃ面白い9〜10区になるのでは…と期待しています。 そして最後に、ワタシの母校が…みたいな。
駅伝は、一人のスーパーエースの力で勝つのではなく、 最後に物を云うのはやっぱり、10人の総合力だと思いますよ。
さてと、今日もこれからTV観戦しよっと。
060102 taichi
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