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- 2005年12月19日(月) ∨前の日記--∧次の日記
- W杯展望【第3戦】「ブラジル戦は微妙なんだよねー」

「1次突破か、この1戦にかけるか」


第3戦 ブラジル 06年6月22日(木)21:00 ニュルンベルク








■史上最強のブラジル?!


ブラジル代表に関しては、もはや何もいうことはない。FIFAランク1位。
昨年のバロンドールであり、今や世界最高の男と評されるロナウジーニョ、
前回W杯の得点王で、レアルマドリードのエース、「元祖怪物」ロナウドをはじめ、
「新怪物」アドリアーノ、カカー、ロベルトカルロス、ロビーニョなど、
殆どの選手が、世界の名立たるクラブのスターたちである。



■現在選出中のブラジル代表一覧 
《名前の横は(年齢・身長/体重)》
========================================
GK ジダ(32・195/85)・・・・・・・・・・・・・・・ACミラン(ITA)
GK ジュリオ・セザール(26・185/80)・・・・・・・・インテル(ITA)
DF カフー(35・176/74)・・・・・・・・・・・・・・ACミラン(ITA)
DF ロベルト・カルロス(32・168/70)・・・・・・・・レアル・マドリード(ESP)
DF ルッシオ(27・188/81)・・・・・・・・・・・・・バイエルン・ミュンヘン(GER)
DF ジュアン(26・179/72)・・・・・・・・・・・・・バイヤー・レバークーゼン(GER)
DF ロッキ・ジュニオール(29・186/73)・・・・・・・バイヤー・レバークーゼン(GER)
MF ジルベルト・シルバ(29・185/78)・・・・・・・・アーセナル(ENG)
MF ジュニーニョ・ペルナンブカーノ(30・179/74)・・リヨン(FRA)
MF ゼ・ロベルト(31・172/71)・・・・・・・・・・・バイエルン・ミュンヘン(GER)
MF エメルソン(29・179/74)・・・・・・・・・・・・ユベントス(ITA)
MF カカ(23・183/73)・・・・・・・・・・・・・・・ACミラン(ITA)
MF エジミウソン(29・185/73)・・・・・・・・・・・バルセロナ(ESP)
MF ロナウジーニョ(25・183/77)・・・・・・・・・・バルセロナ(ESP)
FW ロビーニョ(21・172/60)・・・・・・・・・・・・レアル・マドリード(ESP) 
FW アドリアーノ(23・189/87)・・・・・・・・・・・インテル(ITA)
FW ロナウド(21・179/75)・・・・・・・・・・・・・レアル・マドリ−ド(ESP)
========================================
■南米地区予選
vs アルゼンチン・・・H(04/06/02)3○1 / A(05/06/08)1●3
vs エクアドル・・・・H(03/09/10)1○0 / A(04/11/17)0●1
vs パラグアイ・・・・H(05/06/05)4○1 / A(04/03/31)0△0
vs ウルグアイ・・・・H(03/11/19)3△3 / A(05/10/12)0△0
vs コロンビア・・・・H(04/10/13)0○0 / A(03/09/07)2○1
vs チリ・・・・・・・H(05/09/04)5○0 / A(04/06/06)1△1
vs ベネズエラ・・・・H(05/10/12)3○0 / A(04/10/09)5△2
vs ペルー・・・・・・H(05/03/27)1○0 / A(03/11/16)1△1
vs ボリビア・・・・・H(04/09/05)3○1 / A(05/10/09)1△1

18試合 9勝2敗7分 35得点17失点
========================================






■王国伝統の4−4−2

※右画像をクリックすると、
別画面でさらに大きくなります。



ブラジルといえば4−4−2である。
ロナウドとアドリアーノの怪物2トップ。
中盤は、左の1.5列目に
ロナウジーニョ
少し下がり目に攻守ともに能力の高い
カカー
ボランチにバランサーの
ゼ・ロベルトと、
攻撃の起点となる
エメルソンを配置。
4バックの両翼には、もうおなじみの
カフーとロベルト・カルロス。そして
ルッシオとジュニオールのブンデスリーガ
コンビがセンターバックとして立ちはだかる。

おそらく、交代としてはFWを
ロビーニョへ、ゼ・ロベルトを世界屈指の
プレースキッカー・
ジュニーニョに変える
程度であろう。基本はこの4−4−2。



もう、このメンバー表だけで
ごめんなさいって感じだ。




「攻撃は最大の防御なり!」
という印象をブラジルサッカーにはあるが、忘れてはいけないポイントがある。
それは、ワンボランチではなく、ダブルボランチ
基本のフォーメーションとしているところだ。

王国独特の波状攻撃のベースとなっているのが、相手の攻撃の芽を高い位置で摘み取るディフェンス。
ボランチの位置でボールを奪われた直後、相手DFは王国の波状攻撃の脅威にさらされる。
決して守備を軽んじているわけではないのだ。


さて、こいつらに対して、日本はどうすべきか・・・。










■とにかく、前2戦の結果で戦い方が決まる。


ブラジル戦でどうすべきかを考えても仕様がない気もする。それよりも、
今回、ブラジル戦が第3戦ということが、とてつもなく大きなポイントなのだ。




4カ国で3試合ずつ戦う1次リーグは、1つの組につき
勝点18(1試合勝点3×1戦につき組み合わせ2試合×3戦)を取り合う戦い。

1位が3連勝すれば勝点9。2位が2勝1敗ならば勝点6。3位が1勝2敗で勝点3。
最下位が3連敗で勝点0。・・・つまり、一つの組の勝点の合計は18点なのだ。

ただし、引き分け試合が出ると、組の総勝点合計は一つ減る。
引き分けは両者に勝点1を与えるため、そのゲームで発生した勝点は2となる。






さて、グループFの勝ち点奪い合いレースを鑑みて、
第3戦を日本が迎える時の、シナリオシミュレーションをしてみた。
それによって、ブラジルのモチベーション、ならびに日本の立ち向かい方が大きく異なる。







ベストなストーリー。


●日本もブラジルも1次突破を決めて第3戦を迎える。
●日本とブラジルが第3戦引き分けで双方とも突破決定。


《第2戦まで ※( )内は勝点》
【1】日本2勝(6)/ブ1勝0敗1分以上・・・・・・日本、試合前に突破決定。(ブラジルは引分以上で当確)
【2】日本1勝1分(4)/ブ1勝0敗1分以上・・・・引分(5)でブラジル&日本、同時突破決定。


ブラジルも勝ち、日本も2勝しているということは、他の国に勝ち点を与えていないということ。
なので、ブラジルは1勝1分で第3戦を迎えても引き分ければ突破。日本は負けてもよいのだ。

問題は【2】の場合。
仲良く引き分ければ、両者同時突破なのだ。そう、引き分け狙いという微妙な試合となる。
しかし、王国に力試しをしてみたい…そんな気持ちがうずいて、俊輔がFKなんぞ決めてしまうと、
そこは負けず嫌いのブラジル、一気にアタックモードに入って2点ぐらいとられてしまうかも。
両者引き分けで突破なのに、負けてしまったら実に悲しい。非常に難しいさじ加減の試合となる。
嬉しい悲鳴だが…。







ハラハラドキドキの
チャレンジストーリー


●ブラジルは突破決定して日本の相手をする。


《第2戦まで ※( )内は勝点》
【3】日本2分(2)/ブ2勝・・・・・・日本勝利(5)で突破。引分(4)の場合、他試合も引分なら突破。


決定済のブラジルが日本の相手をするのだが、これは勝たなければ自力突破にはならない。
しかしブラジルは負けても突破なので、日本は何の気兼ねなしに思う存分に戦えるストーリーである。
でも、勝たなきゃいかんことには変わらない。

尚、引き分けの場合、オーストラリアvsクロアチア戦も引き分けに終われば、なんと0勝で1次突破となる。
最悪でも引き分けに持ち込みたい。まあ、このストーリーならば、全然上出来だ。






ジーコと日本にとって最悪のシナリオ

●ブラジルも日本も突破未決定のまま、第3戦を迎える。


《第2戦まで ※( )内は勝点》
【4】日本1勝1敗(3)/ブ2勝・・・・日本勝利(6)の上、日本に勝っている国が他で負ける。
【5】日本1敗1分(1)/ブ2勝・・・・日本勝利(5)の上、日本に敗れている国が他で勝ち、その国を得失点差で上回る。
【6】他、日本1勝1敗以下&ブラジルが1勝1分以下で第3戦を迎えるなら、両者とも相手を倒して突破。







刹那な戦いが繰り広げられることになるだろう。
ジーコにしてみりゃなんとも非情なストーリーだ。
日本にとっては、がむしゃらに勝ちにくるブラジルに
絶対に勝たなければならない。最悪のパターン。

そして、この第3戦で、後半に入っても
日本がリードしているような展開が、万が一、
もし、仮に、ありえたならば、

ブラジル国民が期待している、
ロナウド、アドリアーノ、
ロナウジーニョ、カカー
そしてロビーニョ

夢のクィンテットフォーメーション
が発動するかもしれない!!(右図)


※右画像をクリックすると、
別画面でさらに大きくなります。



ま〜日本ごときに発動しないかもしれないが、
試合は別として、見てみたいものである。
これぞ
ブチギレブラジル!!って感じで。

しかし、このシステムのディフェンス担当は、
エメルソンとCBの3人だけだぞ?!





だが、日本とっては、これがもし発動されたらチャンスだ。
ノーマルの4ー4−2でもそうだが、あえて弱点は?といえば、両ウイングである。
カフーもロベカルも、もう33〜35歳の中年のオッサンである。
引き気味に守りながら、散々走らせたあげく、後半に切り替えて、両者の裏を徹底的に攻める!
これしかない!

前半頑張りすぎた中年のオッサン2人は、さすがにバテている。
しかし2人ともオッサンのくせに、考えられんほどタフな奴らなので
疲れるほどに走らせるには、前半は相当攻められなければならない。
それに絶えられるかどうかだ。




とにかくだ、こういう刹那なゲームをせずに、
あんな、イジメのようなフォーメーションを発動されずに、
1次を突破したいなら、絶対に前の2戦を1勝1分以上!なのだ。











ちなみに…


王国の胸を借りて親善試合モード


《第2戦まで ※( )内は勝点》
【7】日0勝2敗0分(0)・・・・・・・日本敗退当確


こうなると、もはや楽しみは、「ブラジルに力試し!」しかない。
でも、願わくば、ブラジルは1次突破を決めていてほしい。2敗している日本にとっては、
心おきなく戦ってブラジルに勝つ事しか楽しみが無いのだ!
しかも日本に負けたブラジルに優勝してほしいのだ!それでしか憂さを晴らせん!

それが、ブラジルが苦戦して、2敗の日本にも絶対勝たなきゃならない状況で
第3戦を迎えたとなると、も〜ホントにやるせない!
やっぱり勝つしかないのだが、勝ったためにブラジルも予選落ちなんてことになったら歯痒い事この上ない!
興味深いのは、この展開で迎えた第3戦で、ジーコはどんな指揮をするのかだが…。


ともあれ、1次突破するしないはさておき、
ブラジルと同じ組になっただけで、ワクワクしますよ!!


051219
taichi



...
    

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