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- 2005年10月25日(火) ∨前の日記--∧次の日記
- 天馬ディープインパクト無敗三冠!動画で「衝撃」を再び!

ディープインパクト、無敗三冠達成!

このレースは馬券を買わなくとも、ただディープインパクトの走りだけを観たかった!
とにかく歴史的瞬間を観たかった!…そう思っていたファンも多かっただろう。


23日(日)に京都競馬場で行われたG1《第66回菊花賞》で、
単勝支持率79%の絶対的1番人気に推された
6戦無敗の2冠馬、武豊騎乗のディープインパクトが勝利。
「皇帝」シンボリルドルフ以来、21年ぶりの無敗三冠を達成。歴史的な一日に日本が湧いた。


ハラもテレビで、歴史的瞬間を観させていただきました。鳥肌が立ちましたよ。
皇帝を超えたぞ!新皇帝だ!と騒いでいるが、ハラは「皇帝を超えたか?」とか
正直どうでもいいと思いました。この馬に関しては、そんなのどうでもいい気がしてきた。
この菊花賞を観て、本当にそう思いました。
誰よりも、鞍上の武豊がそう思ったのではないでしょうか?


では、そのレースを、動画&静止画で振り返ってみましょう。




**************************************




スタート前

過去6戦ずうっと、とっても
落ち着きなくヤンチャなところをみせていた
ディープ君だが、今日はパドックから
とても落ち着いていた。





スタート!

右画像をクリックすると、
新ウィンドウで、スタートから3コーナーまでの
動画が再生されます。→→


過去6戦、必ず出遅れていた
スタートが超ヘタクソなディープ君。
今日は生涯最高のスタートを切った。
(といっても普通なのだが笑)

しかし、それによってこれまでとは
違う展開となる。







3コーナー
(1週目)


シャドウゲイトが逃げ、ディープは7番手…だがよく見ると、武豊の身体が立ってしまっている。

後方待機グループの中で一番いいスタートを切ってしまったがために、前に他の馬がおらず、ディープが行きたがってしまってる。

※前に見える馬は外側にいて、内は空いてます。


このシーンを見た13万人の大観衆が、一斉にどよめいていたのは云うまでもない。







1週目スタンド前

右画像をクリック。新ウィンドウで、
4コーナーから1週目スタンド前までの
動画が再生されます。→→


武豊のコメントによると、
賢い馬なので、4コーナーをまわったら、
ゴール前の直線だと勘違いして、さらに
加速しようと行きたがった…というのだ。

写真や動画を見てお分かりの通り、他の騎手に
比べて、青い帽子の武豊が立つような姿勢で、
ディープの手綱を引いているのがよく分かる。
さらにはディープ君は口を割って(開いて)
走っていた。相当イレ込んで走っている。

ディープインパクトはご存知の通り、
最後に追い込む瞬発力の馬。ここで早く
走ってしまっては、スタミナのロスになるので、
武豊は必死に抑えようとしている。
しかも、これまでで一番長い3000mの
長丁場レース。ここはゆっくり走らせたいところ。

さらには、スタンド前なので観客の大歓声を
モロに受け、ディープ君ヒートアップ!武豊は
「みんな黙ってくれ〜笑」と思っていたという。

並の馬なら、これだけイレ込んだら間違いなく
スタミナロスで、最後で失速するパターン。
横に並んで走っていたアドマイアフジの
福永祐一は、「横にえらいイレ込んでる
馬がいるな〜と思ったらなんとディープ!
これはトんだ〜!チャンスや〜!と思った。
豊さんは諦めて気持ち良く走らせるかな〜
と思ってたが、強引に我慢させたあたりは
さすがや〜と思った」(東スポより)

武豊は、「まだゴールは先だよ、と
合図をして教えてあげたら納得してくれた」

とのこと。



優しいコメントであるが、腕力で強引に押え込ました武豊の好騎乗。
行きたがるままに気持ちよく走らせたところで、3000mは走りきれる距離ではない。








2コーナー過ぎて
向正面の直線


武豊が必死でなだめた甲斐あって、
落ち着いた走りに戻ったディープ君。別に
馬券を買ってないくせに、ハラも落ち着いた。
しかし、最初の引っ掛かりが脳裏に焼き付き、
最後の直線で、いつものように伸びてくるのか
不安であった。

最初の1000mは1分1秒2。平成6年の
ナリタブライアンの時と同じミドルペース。
中盤の1000mは1分3秒4のスローとなり、
ここで一息つけたのが大きい…という見解は、
並の馬に対するコメントだろう。

ディープは、
「だって豊さんが行くなって
云うからさっ、しょーがないじゃん!」
って
走っていただけのことだろう笑。









3コーナー

武豊がディープ君にゴーサインを出す。
20馬身近い差が少しずつ詰まっていく。

しかし、写真では少し分かりにくいが、
この時点で先頭とディープの差は
15馬身!

13万人のスタンドがざわめいた。
豊!そこから間に合うのかよ!









4コーナー
そして最後の直線…


先頭のアドマイアジャパンとの差は
なんとまだ
10馬身!もある!
スタンドから悲鳴があがる。
豊ーーーー!


しかし、ここからが衝撃であった。


右画像をクリックして、最後の直線、
衝撃の末脚を今一度ご堪能ください







まるで天馬の翔けるが如く、飛ぶように迫るディープ!
大歓声の中、アドマイアジャパンをラスト50mで抜き去り、
あっという間に2馬身突き放しての、栄光のゴール!!





ラスト3ハロン、33.3秒、※1ハロンは約200mと思ってください。
菊花賞史上最速の破壊力!!

これが、前半入れ込みながら、
3000m走ってきた馬が成せる業だろうか?











皇帝・シンボリルドルフは、
精密機械の如く他馬より先にゴールする馬だったという。

無敗三冠馬として比較するには、ルドルフ以外にないのだが、
どうも、ルドルフと「皇帝ぶり」を比較しても意味がない気がするのだ。

「無敗」「三冠」「勝利」という記録以上の「衝撃」が強すぎるのだ。




「皇帝」でも「新皇帝」でもない。

末脚の破壊力から、故・橋本真也氏の称号を頂いて、
「破壊王」とでも名付けようか…

もしくは、サンデーサイレンス最終世代に生まれた最後の大物として、
「ラストエンペラー」とでも云おうか…

いや、ゲートを嫌い、出遅れたり、道中は引っ掛かり、自由奔放に走るイメージから
「王子」も似合うな…






インタビューに答える武豊。

あの豊を持ってしても、レース前の重圧は
物凄かったという。
「負けたら、向正面から帰ろうかなと
思ってました(笑)」
とのコメント。

さらには、ディープインパクトの
ファンに向けてとの問いかけに
「皆さん、おめでとうございます」
と、いつしかのセ・リーグ優勝時の
ヤクルト・若松監督ばりのメッセージ。

これらの達成後の武豊の安堵感を見ても、
のしかかっていた重圧の重さを感じられる。









表彰式で、武豊は三本の指を掲げた。

皐月賞では一本、ダービーでは二本を掲げた。
それは、最初から三冠を獲ることを
使命づけられていた証でもある。

ルドルフの三冠の時に、鞍上の岡部騎手が
三本の指を掲げた。そのシーンに憧れて
騎手を始めた天才は、今、自らの手で、
自らの指で、三冠を誇らしげにかざした。









天才騎手が操る、天才肌のサラブレッド。

天を翔るが如く、自由奔放に駆ける馬…





やっぱり、ハラは思う。ディープインパクトには、
「天馬」が一番いい!




来年は、世界という天界へ、飛び立ってくれ!



051024
taichi
...
    

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