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- 2005年07月20日(水)
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- 1階暮らし単身女性の、最新?マイ防犯対策
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==今回の登場人物・・・すべて仮名==
■家主/色子(イロコ)、■大阪人/売山(ウリヤマ)、 ■イケメン/俊平(シュンペイ)、■マニア/神岡(カミオカ)、 ■デザイナー/鮫代(サメヨ)、■そして、ハラ…
先週末、 この6人が色子の部屋に集まり、酒を飲みつつ遊んでいた。 深夜、部屋を暗くして恐い話をするというお約束展開になり、 大いに盛り上がった終盤のことだった。心霊体験の話から、 現実感あふれる恐怖ネタ――つまり、犯罪危険遭遇ネタへと話題は移り、 最後には、様々な「自前セキュリティー対策」のアイデアが飛び交った。
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鮫代 「女の一人暮らしの危険な話といえば、都市伝説化してるのがあるよねー、 帰ったらベッドの下に見知らぬ男がいたとか…」
色子 「うわ〜、知ってる知ってる!すっごい怖いやつ!なんだっけ?」
神岡 「あれでしょ?女友達3人がベッドに座って話してて、そのうち一人が、 正面の鏡越しにベッドの下に誰かいるのに気づいて、その子が皆に コンビニに行こうとかいいながら、気づかれないように2人を外へ連れ出して、 交番へ駆け込んだって話でしょ?」
色子 「もう幽霊なんかより全然コワイ!しかもそれって都市伝説でもなく本当の話でしょ?」
鮫代 「え〜そうなの〜、も〜ちょっと怖い〜、帰れんくなるよ〜」
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売山 「鮫代さんの部屋って確か1階でしょ〜やばくないっすか?」
俊平 「鮫代さん、この前誰かに覗かれてたって云ってたじゃん、 だから1階はヤバいって!引越した方がいいよ〜」
このあたりから、先日ノゾキにあった、 1階の部屋に暮らす鮫代がターゲットとなる。
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鮫代 「も〜何でそんなアオるのよ、本当怖いじゃんか〜」
売山 「明日帰ったらすぐに見た方がイイですよ〜、ベッドの下とか〜」
鮫代 「その話を噂で聞いて、ベッドの下にモノ置いてるモン!」
俊平 「でも鮫代さん、1階にいる限り覗かれ放題ですよ。ガラスをツーっと切られて 中に入られたら終わりじゃないですか〜」
売山 「この前のノゾキ、きっとまた来ますよ…、 『ちっ、見られたっ』と思うてるから、きっと鮫代さんのことを口封じに…」
鮫代 「も〜かんべんしてよ〜泣泣」
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皆で鮫代に引越を薦めつつ、引越さないなら、 しっかりと対策を立てようと、皆で鮫代宅の防犯について 意見を出し合う展開へ流れ込んでいった。
色子 「鮫代、引越せるなら本当に引越した方がいいよ」
鮫代 「え〜みんなそう思う?、そんなに簡単に引越せないよ〜、」
神岡 「引越できないなら、せめて何とか覗かれないような工夫をしようよ」
鮫代 「覗かれた次の日からね〜、とりあえずベランダに男物の下着を干してるんだけど…」
売山 「甘いですよ鮫代さん!下着なんてそんなポピュラーな仕掛けじゃ甘過ぎますよ! 男物ならマワシとか軍服とか、オトコ臭がキツいモノ干さないとダメですよ〜」
鮫代 「何なのよそれ〜、軍服とかどこで手に入れんのよ〜」
神岡 「でもさ、もっとキモイぐらいに寄り付きにくくしないとダメだって」
売山 「部屋にいる時は常にレイバンのグラサンかけて革ジャン着てればいいんですよ!」 ノゾキもそんなのが居たらドン引きするから二度と来ませんよ」
神岡 「あ、そうだ!表札に『大東亜帝国万歳!』とか入れなよ!」
売山 「物凄くデカい日章旗を 何枚も窓に貼りましょう鮫代さん! 朝日新聞の旗みたいな 気合いの入った日章旗がいい!」
神岡 「それで部屋からは常時 『軍国マーチ』が聞こえてくると もう完璧だよね」
ハラ 「それ、ノゾキの代わりに 確実別の誰かが来るだろ?」
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売山&神岡の案は最初からハイテンション。 しかも、確実に鮫代の身を案じていない。
「目には目を」の教え通り、 キモいノゾキには、こちらもとことんキモさで対抗する方向へと 過激に展開されていく。
色子 「あんたら絶対、鮫代の身より ネタが面白けりゃそれでいいんでしょ?」
俊平 「絶対、売さん何も考えてないよ〜!!」
売山 「違うって、もっとごっつ気味悪い感じにした方がいいんだって!」
神岡 「そうかっ!鮫代〜、 フランス人形置きなよ ベランダに30体ぐらい。 それでね、その人形全部 左目だけ無くすんだよ!」
色子・俊平・ハラ 「キモいキモいキモい! キモ過ぎる! 絶対近寄れない!」
売山 「それか鮫代さん〜、 ベランダにゴキブリとか ゲジゲジとか蛇とか、 考えられんほどの数を 飼えばいいんですよ!」 | |
神岡 「もしくは、フランス人形の首だけを30個をベランダに並べて、 首なしの胴体を玄関扉の両脇に座らせておくのはどう?」
売山 「ベランダを髪の毛だらけにするとか、貞子ばりに」
俊平 「こわい!こわすぎるって!!」
売山 「じゃ〜鮫代さん〜、干す下着はすべて血糊付きでいきますか〜」
神岡 「そうだっ、 血まみれの三輪車を ベランダに置こう! ぽつんと1台だけ…」
色子・俊平・ハラ 「アホか神岡オマエ〜、 必要以上にキモいんだよ! リアルにマニアック過ぎる!」 | |
鮫代 「あの〜確かにノゾキは近寄れないかもしれないけど、 同時にあたしも部屋に居られなくなるんじゃないの?」
売山 「じゃ〜鮫代さん、水入れたペットボトルを並べましょうよ、手軽でしょ?」
俊平 「売さん?、鮫代さんを何から守りたいの?」
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過激なアイデアに、当事者の鮫代から泣きが入った。
「あくまで普通に暮らしたい…」
よく考えれば当たり前だ。 防犯対策はあくまで普通な暮らしを維持するもの。 己をキモくしたところで、ノゾキを閉め出す前に、 己が隣人から閉め出される方が早いかもしれない…。
そこで、別方向からの案を検討しはじめた。
売山 「鮫代さん、男や変質者の部屋と思わせるのも有りだけど、 凄まじい数の洗濯物を干して、 めちゃめちゃ大家族を装ってみたら?」
ハラ 「それいいね〜、使えそうじゃん!」
神岡 「あ、鮫代さ〜、凄まじい数のコンドーム干してみたら?」
色子 「あんたは…」
売山 「そうだ鮫代さん、ベランダでアダルトビデオを上映しましょう。 つまりノゾキの欲望は、のぞく前に満たされるって寸法です。 よって鮫代さんにまで興味が及ばないので安…全」
俊平 「引越さなくてすむ案のために鮫代さん、引越す事になりそうですね…」
神岡 「ファーストガンダムから全部ガンプラをベランダに並べようよ! ノゾキの欲望は、鮫代さんをのぞく前に満たされる…」
ハラ 「何で?ノゾキは必ずガンオタなのか?アホかっ!」
結局、キモイ案に戻っていた…。
やはり売山と神岡は、 防犯についてはどうでもいいらしい。
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さらにつづく…
売山 「ノゾキがベランダからサッシュの傍まで来たら、ごっつデカイ斧が プラ〜んと降って来て、ノゾキをサク〜っとやるのは?」
色子 「何そのスーパーマリオみたいな仕掛けは? その斧でまず鮫代がやられるわよ!何考えてんの」
神岡 「もう魔法陣しかないっ!、ベランダに魔法陣を書こう!」
売山 「玄関の扉を、意味不明な呪文で埋め尽くそう」
鮫代 「あのさ〜根本的なお願いなんだけど〜、 あたしをもっと普通に住ませてほしいの! さっきから何度も言ってるけど…」
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防犯装備を検討することに…しかしながら…
売山 「じゃ〜鮫代さん、防犯カメラ設置しましょう。 それもテレビ局にあるようなごっつデカイやつ! もンのスゴく見てるで〜必要以上に見とるで〜的なカメラ。 それを玄関とベランダに2台!」
神岡 「あ、あれも置こうよ、サーチライト!警察がルパン一味を夜追いつめた時に、 一味を照らすシーンで出てくるような超強力なやつ。 物凄く照らされそうだ〜 必要以上に照らされそうだ〜的なやつ。これを玄関と…」
鮫代 「あんたらもういいわ! そんな無駄な機械を買う金があるなら、あたし セコムとかのホームセキュリティー導入するわよ!」
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こんな話を、延々朝までしていました。
99%不毛なアイデアしかないと思ったら、 「中には使えるのも1つ2つあったよ〜」と、 鮫代は思いのほか満足げでした。
なんでしょうか、その1つ2つは? 「血まみれ三輪車」でしょうか? それとも「常時、レイバンのグラサン」でしょうか?
とにかく1階暮らしの単身女性の方、1階は危険です! 上記の話の中に、参考になるものはありましたか? 奇跡的にあったならば、上記を参照しながら、 自前のプチセキュリティー対策を施して備えましょう! そしてお金を貯めて、3階以上の部屋へ引越しましょう!
050719 taichi
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