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- 2003年09月01日(月) ∨前の日記--∧次の日記
- YELL






さて9月になりました。







そして私は会社を辞めました。





























まだ、次が
決まってないのに・・・















先週は木曜金曜と、送別会連チャン。
お忙しいなか、ありがたい話です。




金曜は会社の同じ部署の人たちとの送別会。
結構、泣けるもんですね〜。
直に教えてきた後輩に、泣きながら挨拶されるというのは、
かなりキマスね。
さらりと会を済ませようと思っていたので、

「テメエ、何で泣いたりしやがんだっ!」

と1次会の後に蹴りをカマしておきました。
後輩への最後の蹴りでした。






で、前の日の木曜は、同期の奴らとの送別会でした。
って云っても、俺の同期はほぼ全員辞めていて、今は皆違う会社。
なので送別会だろうがなんだろうが構わなくて、さながら同窓会のノリ。










そのなかで一人、同期のなかで最も仲の良い奴がいた。
すでに6年前に辞めている奴だが、ずっと定期的に会っている。

去年、田舎のお袋から、オヤジの入院代のSOSが来た時、
速攻で50万貸してくれたり(今年完済)、
今年オヤジが死んだ時からずっと、

「お前どうすんだ?大丈夫か?」

としつこく心配してくれている奴である。
会社を辞める話や、彼女との話などもコイツにはしており、

「お前な〜彼女のことあるだろうし、辞めて大丈夫なのか?」

とか、まー説教してくれたりナンダカンダとやかましい野郎なのだ。





ちなみに、こいつは酒が全く飲めないのだ。
「ジャイアン」と呼ばれる風貌からは
想像がつかないほど酒が弱い。

だが、その日は浴びるように飲んでいた。
2次会のカラオケでは、ゆらゆらと揺れだす始末。

そして、そいつがうつろな目で
曲リストをペラペラめくりだし、云った。











「思い出したっ!、
もしカラオケに行ったら・・・うぷ、絶対に、
キミにどうしても歌ってやんなきゃなんねーって曲が
あったの思い出したっ・・・うぷ、もーねーこの曲〜
今のお前にぴったりの曲なんだよ!
いいからちょっと歌うからよく聞け!」













そんな泥酔野郎が、今の俺にと、
歌い始めた曲が、下記の歌だった。











*************************************



どんなに小さなつぼみでも 凍える冬を越えればほら

春がくるたびに 鮮やかな花が咲くのだから



あなたが今日まで歩いてた この道まちがいはないから

春には大きな 君が花になれ



見送る友の顔に目を伏せ 走り出す窓に

もう戻れない その不安を 希望だけじゃ断ち切れないでいるけど



今 君は門出に立ってるんだ 遥かなる道をゆくんだ

誇り高き勇者のよう 風立ちぬその道のどこかで

君を探してるんだ 誰かが君を待ってるんだ

想い描く夢のもよう いつの日にか その目に映せ











どんなに大きなつぼみでも 凍えて冬に負ければほら

春の風さえも浴びぬまま 枯れてゆくのだから


寒さに負けないで あなたの足跡 誰かがたどるよ

いつの日にか 春の風になれ


現実と夢が今 遠くかけはなれていても

そう 無駄じゃない その姿を 遠い場所で 誰かが見てるのさ










今 君は門出に立ってるんだ 遥かなる道をゆくんだ

誇り高き勇者のよう 風立ちぬ その道のどこかで

君を探してるんだ 誰かが君を待ってるんだ

想い描く夢のもよう いつの日にかその目に映せ











君は門出に立ってるんだ 遥かなる道をゆくんだ

誇り高き勇者のよう 風立ちぬ その道のどこかで

君を探してるんだ 誰かが君を待ってるんだ

想い描く夢のもよう

いつの日にか その目に その目に so many dream








誇り高き勇者のよう・・・






今 君は門出に立ってるんだ・・・









( 「YELL」 コブクロ/2001年)



***************************************











その日はじめて涙腺が少しだけゆるんだ。


やはり、その泥酔野郎が歌ったからであろう。
会社辞職のことだけでなく、俺を取り巻く状況を知る奴ならではの
いろいろ含まれた想いとYELLが伝わってきた。












「まて、ちきしょー、そんな目で見んじゃねぇ!
俺は、意識ははっきりしてんだかんな!体がっ、
体が云うこときかねーだけなんだよ!くそっ!」







2次会の後、
コイツは外の出口付近で座り込んでしまった。
他の皆は帰宅の途について、俺とコイツだけである。
コイツは2児のパパでもあり、
家は大丈夫なんだろうかと心配になった。







「俺は飲めねえんだよ!でもなー
今日は飲まなきゃいけねー日だったんだよっ!
俺はなーお前の生きざまをなちゃんと見届けなきゃ
ならねえんだよ。な、お前はこれからも一人じゃないんだ、
彼女やお袋さんだけじゃねぇ、皆いるんだ、これからも。
だからなーお前な、俺みたいなバカが
あなたにそんな大層なこと云えないんだけどな・・・








日比谷の街の人が行き交う歩道で、
壁にもたれて虚ろな目でこの泥酔野郎は、
俺に説教しつづけやがった。




俺も歩道に座ってそいつの説教を
明るくなるまで、ずっと静かに聞いていた。





数々のYELLを胸に、
大切なものを守るために、
今選べるいちばんの道を、
ゆっくりと歩いていきたい、





そのための・・・、









RESTARTボタン・・・。














(もう旧世代の機種ですので、起動までには少々時間がかかります。)










030901
t a i c h i





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