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夕方4時ごろ、事件は起きた。
今日は転職活動のために会社を休んで、 自宅の部屋で履歴書を書こうとしてたわけだが、
窓際でなにやら
『くぅ〜ん』
と鳴く声がする。
犬だ。
ま〜クソ犬の鳴き声なんぞに いちいち構ってるヒマなんぞないので、 意に介さず作業をしていたら、
じっとこちらを見て、
少しボリュームをあげて
『くぅんくぅんくぅ〜ん』
と鳴く。
『るせんだよっ犬!』
と、一喝したい衝動を抑え、 さらに無視していると、
窓の向こうを眺め、 窓のまわりをうろうろと歩き回り・・・、
さらに鳴き叫ぶ。
さすがに様子が変だと思い、声をかける。
「どしたー?ん?そうか、 お外に散歩でも行きたいか? まーそーだなー、 最近天気悪くて外出てないもんなー」
と云いつつ近づくと、さらに反応がおかしい。 俺の顔と外の下の方を交互に見ながら、さらに鳴く
どうも、外に何かがあって、 それを俺に教えたいらしい。
窓まで行き、外を眺める。
そして下を見る・・・
と・・・!
落ちていた。6階の部屋のひさしの屋根に。
あれは、 ここ数日、奴が丹念にカミカミしていた、 マイブームおもちゃ
「ヒツジ頭巾」だ。
「ヒツジ頭巾」・・・・
そう、その筋の方なら分かるであろう。
全国1千万?のペットオーナーの8割?が 昨年末飼ったであろう、今年の干支コスプレグッズ である。
一体、何匹のペットたちが、 人間共の自己満足のために イヤイヤながら ソレをかぶったであろうか笑?!
かく言うわたくしも、かなり強引に犬の頭にかぶせて 死ぬほど写真を撮らせてもらったわけなのだが・・・。
さて、本題にもどると、
そのヒツジ頭巾を、 このワンコロが、窓と手すりの隙間から、 不覚にも落としてしまったわけだ。
陽当たり恍惚カミカミモードの真っ最中に。
おそらく俺に向かって、
「テメエ、アレを捕れ!」と 「捕リヤガレコラ!」と、
鳴くと云うより、 俺に怒鳴ってやがるに違いない。 命令しているに違いない。
かる〜く腹立たしくなってきたが、所詮は犬、 そこはジェントルにガマンする。
鳴き叫んでいる。
てめーの人生(犬生?)のすべてが、 あのヒツジと共に失ってしまうかといわんばかりの、 そんな勢いで鳴いているもんだから、 何とか捕ってやることにした。
(もー代わりに履歴書書いてくれない?犬!)
しかし、2mぐらい下になるだろうか・・・、
傘を1本手に持って下におろしてみたが、届かない。
(その作業にとりかかった途端、犬め、固唾を飲んでじっと見ていやがる)
傘を2本連結させた。これで長さは届く。 しかし、棒が1本だけではどうしようもない。 もう2本傘を持ってきて、同様に連結させて、 1m20〜30cmの棒が2本できた。
(下の写真)
これを両手に持ち、窓と手すりの間から下に降ろして、 ヒツジをはさんで持ち上げるのだ。
これが、つらかった・・・・。
(写真用なので腕は1本しか見えませんが・・・)
そわそわしながら 黙って見守る犬。
この傘で、こうやって
ヒツジを、はさんで持ち上げる・・・
・・・のではなく逆に、
そのままつついて ポーンと下に落としてみたい サド願望(イジメ願望)がふと・・・
・・・湧いて来ましたが、
何とかこらえました。
犬にはオモラシという
必殺の仕返し技があるかぎり・・・。
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開始15分後、 ゲットできました〜っ!!!
このとき、奴の目に、 俺は神と映っていただろうか?、
いや、ありえない。
奴の目には
ヒツジしか映ってなかった模様です。
きぃ〜っ何なのこの犬!
皆の者!今すぐに奴のその汚い白いのを引っ捕らえなさい!そして遙か彼方へ放っておしまい!そんな汚らわしいものは即刻無き物にしてくれるわー!
まあ、
所詮は犬なのよ・・・
030822 t a i c h i
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AIR〜the pulp essay〜_ハラタイチ
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