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- 2003年08月21日(木) ∨前の日記--∧次の日記
- ジーコ日本、ナイジェリア戦勝利の意味は?




キリンチャレンジカップサッカー

日本3−0ナイジェリア


勝ちました日本。
高原2ゴール。
ジーコジャパン国内初勝利。


***********************************


ナイジェリアって強い国なんだけど。


現在FIFAランキングでこそ29位で、同24位の日本より下位であるものの、
W杯にも近年3大会連続で出場、アトランタ五輪では金メダル、
主要選手を欧州有名チームに輩出しているアフリカの強豪国である。


しかし、どうやら全くやる気が無かったらしい。


2日前までに8人、直前にようやく15人が集まったというドタバタぶり。
やっと集まった15人は若造だけの2軍という付け焼き刃ぶり。
司令塔オコチャもオリセーもアガホワもババンギダ(弟は来たけど…)もいない。
ウエストもカヌも、ビッグネームは誰一人来ていない。




ナイジェリアは、
何故ここまでナメたメンバーしか揃えられなかったのか?
本当にそこまで日本をナメ切っていたのか?













否!




それは、














ジーコが協会に






弱いチームとやって結果を残したい!



ってゆーか、そろそろ
いい加減ホームで勝たないと
ボクやばいよ!













と頼み込んだからである。
(ウソ)







というわけで、やる気無しでナメまくりの
ナイジェリア2軍に日本は勝ちました。








これ、喜んでいいの?
















いいんですっ!




喜びましょうよ!。3−0なんだから。







どこを喜ぶべきかというと、ポイントは4つ。

(っていうか最初の1つだけでもよいが・・・)








【ポイントその1】


勝って当たり前と
世間に思われている試合を、
期待通りに相手を一蹴し、
当たり前の結果を世間に示したこと。






ここである。これがなかなか出来なかった。




そもそも、

極東日本まで遥々遠征してくる
海外の代表チームなんてのは、
基本的にモチベーションが超低いのである。


(高いのは”ゴー!ロポンギー!”だけである)





時差ボケ、メンバー二軍、疲労…




加えて、現状の真相は知らないものの、
ナイジェリアには腐敗したサッカー協会の問題があるという。
出場給や勝利給が支払われないどころか、移動費なども捻出されないらしく、
海外遠征の時などは、選手は自費でバスや飛行機をチャーターしなくてはならないらしい。
こうした協会に反発して、代表遠征をボイコットする選手も居るという。







というわけで、
日本に来た海外代表のモチベーションに文句を云う前に、
ホームチームとして当然のごとく勝てばいいのである。
それが国内親善試合で代表に課せられた使命なのだ。




だがこれまでの日本は、

それすら出来なかった。当たり前のように勝てなかった。




たとえ強豪国だとしても、
”そんなナメた状態でノコノコやって来たら痛いめに会うのだ
ということを、思い知らせてやることが出来なかった。






今回やっとそれが出来ました。


もし、1−0の勝利だったら、「はぁ〜何の進歩もないな〜」と
俺は落ち込んでいたでしょう。

3−0なら、さすがにナイジェリアも後悔しているでしょう。
メンバー2軍での結果といえど、スコア的に国民が許さないでしょう。

テメーら、今度来るときはナメたマネするんじゃねーぞ!と、

これで堂々と言い放てるわけですよ。



しかし、前述のサッカー環境事情を考えると、すこし同情したりもして。













【ポイントその2】


MFがお膳立てをして
FWが得点した!





これ、超あたりまえなのですが、

・・・これも、本当に今まで日本は出来なかった。

だから高原2得点は純粋にうれしい。
この元高校サッカー部員の兄さんも云っておられます。





ナイジェリア・ディフェンスの組織的な動きが殆ど皆無であった。
スイーパー2人にサイド2人みたいな4バックで、
ラインはバラバラ、かといってマンツーでもなし。高原も柳沢も常時フリー。
ボールが渡ると驚異的な速さと足の長さで詰め寄って奪う、
という何とも原始的な、スペースでなくボールに対して動く守備。


中田英と俊輔も自由にボールを持たせてもらえた。
イタリアではまず有り得ない。


このディフェンスのザル加減に加え、
中田英の「FWに点を獲らせてやりたかった」という意識が、
司令塔がお膳立てをして、パサーが決定的パスをストライカーへ供給する、
といった攻撃の基本的なパターンが多く展開された。
FWがFWらしく動けた試合であったという印象だ。
(こちらもある意味「原始的な攻撃」であったわけだが、相手が相手だけに丁度よかった)



そ れ だ け に


本当は5−0で勝ってほしかった。

これは調子に乗りすぎでも身の程知らずでもなくて、大マジで。
世界的に見て、それくらい得点されても仕方がないナイジェリアの守備だった。
高原の2得点はうれしいが、順当にやるべき仕事を果たしただけのことだ。

がんばって欲しいのは柳沢。
5−0にならなかったのは彼のせいと云っては、かわいそうだろうか?
彼にいくつのキラーパスが届いたか数えてないが、
あれだけの決定機があったなら、せめて1本は決めている決定力がないと、
彼はイタリアでは苦しいのではないか?










【ポイントその3】


N−Nシステムの熟成ぶり



高原の2得点は、いずれもN(中田)−N(中村)システムから生まれた。


*******************************

前半1分の1点目は、俊輔から前線へ抜ける中田英へミドルパス、
受けた中田英がキープして、オーバーラップした三都主へパス、
三都主からのクロスを高原が受けて左足の強烈なシュート。

前半39分の2点目は、俊輔から前線へ抜ける中田英へミドルパス、
受けた中田英がキープして、再び上がってきた俊輔に折り返す、
俊輔からのアーリークロスを高原が長距離ヘッド弾。

*******************************


昨年ボランチで研ぎ澄まされた低い位置からの俊輔のミドルパスが、
中田英と縦のハーモニーを描く。受けた中田英が前線の起点となり、
このパターンで2得点。

あとは得点こそならなかったものの、ほぼすべての決定機は
この2人を足場にして生まれていた。





この2人のバランス、とりわけ中田英に関して、
前述のアニキはこう評している。(→
コチラ





起点をつくるべく、ボールキープして動く中田英。
その周りを動いてボールを受け、決定的動きをする俊輔。

一昔前は、
「太陽と惑星」という動きであった。
太陽・中田英の引力にひかれ、その周りで仕事をする俊輔。


しかしこれだと、中田英をツブせば同時に俊輔も死んでしまう。




今は、
「2つの惑星」と云ってよい。
中田英が俊輔を活かし、次の瞬間には俊輔が中田英を活かす。
まさに互いが互いの引力にひかれ、有機的に絡み合って回る連星だ。



こうなってこそ、欧州の強豪相手に通じる可能性が出てくる。




今回は自由にボールを持たせてもらえたこともあり、
中田英も俊輔も楽であったと思う。
しかし、たとえ有力チームが本気であっても、
このN−Nシステムが熟成すれば結構やってくれそうだ。













【ポイントその4】


何がともあれ完封はよし。










3点とったこと以上に、


「当たり前のようにゼロに抑えたこと」

をきっちり評価してあげたい。




ナイジェリアは、ディフェンスもそうだが、
オフェンスも単調であった。
とにかくミドル・ロングの縦パス中心。

一昔前の韓国じゃないんだから。



しかし、こいつらの驚異的な身体能力からすれば、
単調な縦パス攻撃で十分恐いのである。


特に12番のカルが数度、日本の右サイドついたことにより、
右サイドバックの山田は思うようには上がれなかった。
また、左サイドのババンギダ(有名なのはこいつの兄だ)が
中央への凄まじい突破を見せたり、左の三都主を抜いたりと、
非凡なところを見せていた。
もっとババンギダに左サイドを走らせていたら、
三都主はあれほど上がれなかったと思う。



ともあれ、
そういう決定力をもった奴等を、決定的な仕事が出来るゾーンに
殆ど入れさせなかったDF陣、とりあえずエライ。



ナイジェリアを単調な縦パス攻撃にさせたのが、
元サッカー部員も指摘しているとおり、
稲本、遠藤の地味なパスコース消し作業の賜物であろう。
中田英と俊輔のコンビも、プレスでがんばっていた。
身体能力のない者が、ある者に対して抵抗するには、
こういうところからの地道な作業がものを云う。
本気の試合でも大事になってくることだと思う。


************************************


ナイジェリア戦は、日本の良いところを誇張するぐらいに、
さらに良いイメージで見せてくれた。
事実以上に誉めることも、チーム育成過程では必要である。
相手が2軍だろうが練習不足だろうが関係ない。
自信を持たせる・・・まさにこの言葉通りに、
ジーコジャパンにとって意味ある試合だったと思う。




次は9月10日のセネガル戦。



小野が見たい!



030821
t a i c h i










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