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- 2003年06月21日(土)
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- スーパースター(後編「ベッカム・ブランドとは?」)
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(昨日のつづき)
ベッカム様、 超お慶びでしたね〜。
サッカー好きの皆様、おまたせしました。 ここから彼の本業のサッカーの話に集中しよう。
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この移籍は疑問や問題が山ほどある。
なぜレアルなのか?なぜバルサを蹴ったのか? いずれにしても、バルサはフィーゴ獲得の時と同様に、 またしても宿敵レアルに恋人を獲られたわけだ。
さて、そのフィーゴといえば、レアルの右サイドの要である。 ジダンと並ぶ、レアルの攻撃の起点としての役割を担うスター選手だ。 ポジション的にも役割的にもベッカムはフィーゴと重なる。
フィーゴの移籍話もあったらしいが、 レアルは先日、彼の残留を決定した。 それを承知で、同ポジションのベッカムを獲った。 一体どこで使おうとしているのだろうか?
レアル幹部は「2人は共存できる」とコメントしたらしい。 ほほう、だったらなおさら興味深い。
ジダンもそうだった。 フィーゴもそうだった。 ロナウドもそうだった。
レアル伝統の
スター選手をとりあえず獲る。 使い方は獲ってから考えればいい。
というのは、
日本の某金満球団と似ている気がするが、
4番バッターばかりを獲っても野球は勝てない以上に サッカーの選手起用はもっとずっと難しい。
ちなみに・・・
僕ができる範囲での予想システムは4−1−4−1。 つまり、DFのロベカル含む4バックはいいとして、 ボランチは1人。 (このワンボランチの比重が大きすぎる。かわいそう・・・) そして注目の2列目には 左にジダンとラウル。 右にフィーゴとベッカム。 そしてワントップにロナウド。
…っていうか何これ。
究極に世界選抜だよ。興ざめなくらいに。
サッカーゲームでなきゃつくれないよ、こんなチーム!
サッカーゲーム(おそらく「WE」)で そういうチームを作って来た友達がいたとして、 対戦して順当に俺がボロ負けしたら、 俺は絶対そいつに
「 そ れ で 何 が 楽 し い わ け ? 」
などと結構本気で捨て台詞を吐いてしまうであろうそんなチームなのである、 ベッカムを得たレアルは!
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また、ベッカムといえば背番号7番。 マンUでも代表でもそうだった。 「DB07」という自身のブランド名に、イニシャルと合わせて使っているほど、 7番という番号に愛着とこだわりを持っているらしいが、
レアル・マドリードの7番は云わずと知れた、 地元スペインの至宝ラウル。
ここはベッカムと云えども、 地元のスーパースターを敵にできるはずもなく 昨日のインタビューでは、
背番号なんて何番でもいいよぉ〜。 それくらい、このチームに呼ばれたことが、 僕にとっては超ハッピーなのさぁ〜
とのこと。
溶けてしまっている。
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さて、
ベッカムというブランドの ブランディングの観点から、 広告屋的に見逃せないのはココ!
金儲け得意のレアルは、 今後の日本を含めた極東戦略を鑑み、 ベッカムが日本へ渡ったその日に電撃発表をした。
なんてうまいタイミングなんだ。 広告屋的には見習わなければならないブランド嗅覚。 こいつら、金儲けに関してはホント考えることが早い!。 また、8月にレアルとFC東京の練習試合が日本で行われる予定だが、 早くもレアル・ベッカムのお披露目来日として注目されている。
一方のマンUも、 ベッカムで商売できるのはこれが最後とばかりに、 秘蔵写真の展覧会を始めたとか・・・
マンUの公式スポンサーである ボーダフォン&Jフォンもショックであろう。 「ベッカムに会える!」とか云って マンU主催ゲーム観戦ツアーとかやってたからな〜。 ・・・っていうか、ひょっとして、 ベッカムと離れられずに、
胸の「vodafone」ロゴも一緒に、 マドリード移籍!とか・・・
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一サッカー選手を超えたブランド力を持ってしまった ディヴィッド・ベッカム。
最近はサッカー以外の露出が多くなった。 とりわけ今期のマンUの優勝は、ベッカムというよりも 得点王のエース、ファン・ニステルローイを筆頭に スコールズ・ギグス・ベロン・スールシャールといった攻撃陣の勝利である。 ベッカム居なくとも別にいいじゃん・・・って感じの優勝であった。 彼はもうタレントでいいのか?モデルでいいのか?
しかし、やはり彼はサッカー選手である。
マンチェスター・ユナイデッドで育てられ、 スーパースターへと駆け上った。 レアル・マドリードでその座を保持することができるのか? 今やサッカー以外の場でスターの名を欲しいままにしているが、 やはりそこはサッカー選手、本業での輝きに翳りが訪れた時、 彼全ての輝きが失われてしまうと、俺は思う。
レアルというチームを選んだのは個人的には気に入らないが、 彼がインタビューで、サッカー少年のように喜んでいるのを見ると、 サッカーに関して見る限り、今期燻りかけていたものを一新させ、 新鮮で新たな境地のプレイを、来期は見せてくれるのではないだろうか。
エステやチョコのCMで活躍する姿よりも、
彼の右サイドから放たれる正確無比なホーミング・クロスが見たい。 彼の右足から放たれる美しい放物線を描くフリーキックが見たい。
その魔法の右足があってこその
「ベッカム・ブランド」であるはずだ。
来期のベッカムに期待したい。
030621 t a i c h i
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AIR〜the pulp essay〜_ハラタイチ
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