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昨日までプレゼン資料の作成に追われてました。 エクセルやパワポで作る複雑に入り組んだ企画書。 深夜1時、糖を欲する脳味噌を奮い立たせ、産業ロボットのごとくキーボードを狂い打ち。 深夜残業経験のある方ならお分かりになるでしょう。 トランス状態に入った会社人間の身に降りかかる、漆黒の夜の奇怪な出来事の数々… 今日はその一部をご紹介しましょう。
レベル1 画面上で文字が変形する!
企画書作成の為の資料に目を落としていた俺は、ふと画面を見た。 ん?…気づいた瞬間、目を疑った。
画面内の文字が、動いている!
「あ」という形を構成する3本の曲線が、次第にほどけていくではないか! おまけに「品」という漢字も、その形を構成する三つの四角が崩れていく! 字によってはその形が、太古の象形文字に変形しているものもある! 何だこれはーーっっ!
… いつも見慣れているはずの「ひらがな」「カタカナ」そして「漢字」。 これらの文字に、カタチとして違和感を感じることはないと思う。母国語なわけだし。 ハングルだったり、アラビア語であれば、変な形の文字だと思うかもしれないが。 しかしふとした瞬間に、いつも見慣れている字がものすごく変に見えてしまうことはないですか?
「品」って、四角形三つ重ねただけじゃん!、変だよ絶対! 「原」って、なんで「ノ」は片側しか垂れてないんだよ! アンバランスだ!、両方垂らせ!
日本語の文字が、まるでハングル等の他国の文字を見てるかのような違和感ある形に見えてくる…。 仕事マシーンに陥ってる時って、そんな感覚に教われる。 脳が逃げ始めている証拠。 当たり前の記憶もひっくるめてリセットしようとしてる状況です。
レベル2 恐怖のフリーズ!
…画面上で変形していく(ように見える)文字を追い、俺は皮膚が粟立ち始める。 「オイ! ヤメロ! コラ! (カチカチカチカチカチ…………※マウスクリック音)」 「(カチカチカチカチ・…)あ…・・」
…・画面が凍りついた。
(↓画面表示)
『 ア ブ リ ケ ー シ ョ ン エ ラ ー 』(&「終了」ボタン)
…狂ったような連続クリックに耐えられなかったのだろう。
「あああああああああーーーーー!!!!!!!」 すぐさま保存時刻の記憶を辿る。 2、3時間前だ。狂ったように大幅に作業を進行させた時間だ。 それは一体現状の何バージョン前の原稿だろうか…。 作成過程の思い出が頭の中に走馬灯のように駆け巡る… 涙が滲む…・声が出ない… 広いオフィス、深夜2時、俺一人……。 … 深夜だからこそ、作業ロボットになる。トランス状態になる。 だから、「保存を忘れる」 そう!深夜だから!
レベル3 天から聞こえる聖なる歌声! 画面フリーズにより、完全に自我が飛んだ俺。 そんな時、BGMはだいたい天から聞こえてくる。
1. ハレルヤ (ウィーン少年少女合唱団バージョン) 2. 讃美歌 (同上バージョン) 3. エンヤの曲(どれでも) 4. コンドルは飛んで行く
どうだろう。 特に3. のエンヤならどれでもと書いたが、「ONLY IF…」あたりが流れてきたらもうヤバイ。 歌声も然る事ながら、「もし、保存してさえすれば…」、という後悔の念を呼び覚まし、 本当に天に召されてしまいそうになること、この上無い。 こうなると、つい先程までの狂人的な集中力は既に消え、モチベレベルはゼロ。 アルファ波垂れ流し状態の俺に、企画書作業は続行不可能。 …逝って召されるのを待つのみ。
レベル4 時空を超えるワープ現象!
温かかった。 何故にこんなに心地良いんだろう………ん、…もう一眠り……… ……って、ちょっと待てー!
俺何で布団の中なんだよ?って会社じゃないのココ?え?家?いつ帰った?ってゆうか今何時?え、7時?プレゼン何時だっけ?10時?あ、企画書は?出来たのか?否、確か途中だったぞ?何で帰ってんだ俺?いつ帰った?確かフリーズして…そうだ!フリーズしたんだっ!ってことは保存してなかったから、今直すとしたらすごい前のバージョンからじゃん!どうすんの俺?どうするどうするどうするどうするどうする………………(この間約0.1秒)
体も脳も疲労しきった時の睡眠は、もはや「ネムル」「スイミン」という単語をつかって表現できるものでは無い。 まるで自分が機械で、誰かに機械のスイッチを突然OFFにされて、 その間にどこかの収納倉庫(つまり家)に格納され、朝、誰かに突然ONにされた……という感覚。 恐らく、フリーズした時に、俺の脳はスイッチがOFFになったのだろう。 その後に深夜タクシーの手配して帰宅し、家に着いて着替えて布団に入り曝睡したことは意識に無い。 自分が意識できることが自分の現実であるわけだから、 俺的には、まさに時空を超えたワープが起きたのだ。
どうですか?
上記4つのうち、レベル2の「フリーズ」以外は全て、 あなたの脳の中で起きる現象です。 いわゆる 脳内麻薬パーティー が繰り広げられるわけです。
弱ってきて、脳が勝手にパーティーの準備をし始めたら、 是非 甘いモノを与えてやりましょう。 仕事狂の方々、深夜にあまり根詰めているとマズイですよ。
030123 t a i c h i
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AIR〜the pulp essay〜_ハラタイチ
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