不機嫌なブーケ QLOOKアクセス解析

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2007年04月13日(金) 春は来る。


4月も半ばが見えて来た。 だけど何となく寒い。

早朝がまず寒い。 夕刻には冷たい雨が降る。

陽だけは確実に長くなっているけれど、照らされていると言う感じを
中々受けない。 実際に デイジーが咲かない。
デイジーは曇りの日は咲かない。

何となく、庭が寂しい。

クリスマスローズが咲いた。白い花を付ける原種だ。
春真っ先に咲くのはクロッカス。雪があってもお日様さえ照れば
咲くのはデイジー。 そして、天候に関係なく、ここからは 季節はもう
逆戻りしませんよ とばかりに咲くのがクリスマスローズの白
この季節に 北国に咲く花の中では圧倒的に大輪で 白く、慎ましやかで
花びらから葉、根まで 全草が毒草。 不思議だ、何故なのだろう?
掘り出せばそのは、真っ黒だと言う。 今年はもっと見栄えのする
場所に植え替える。 根は本当に、真っ黒なのだろうか。

あちこちに こぼれ種から芽が吹き出している。
今年はワスレナグサの当たり年になりそうだ。どこかにまとめて
植え替えないといけない。 だけどまだ 何だか寒い。

「今年もギボウシが開きますね」

信用金庫の集金のお兄さんは、ギボウシが好きなのだそうだ。 珍しい人だ。
前庭は雪で折れるサツキを全て抜いて、大量のギボウシを植え付けた。

「芽出しが綺麗なんですよね」 5月半ばになるだろうか。

裏庭には枯れ草に隠れるように、そのままの葉の色で越冬した植物が。
リリオペだ。 縞のある細長い葉は雪の重さと寒気でボロボロだが
中心に 新しい葉が小さく生まれ出て来ている。
緑の少ない今の季節だけ、「この葉はなんだろう?」と目を引く。
もう一ヶ月もすれば、シェードガーデンの花々に隠れ、見えなくなって
しまうだろう。 花も地味すぎて、いつ咲いたのかも判らない。

植え替えてやろうか、これも、大きな木の根元に。
幾ら丈夫でも、周囲の株がみな大きくなったので、これではジリ貧だ。
元々日差しにも強いのだ。今年は 太陽を一杯 浴びさせてやろうか。


まるで燐光を放つような 夕方のワスレナグサ。
一箇所に固めて咲かせると とても美しい。
ディズニーの名作「ファンタジア(昔の)」のようである。

「お日様が、足りないな」

そろそろ庭を白く染め出すデイジーの声が聞こえて来るようだ。

「どんなに寒くてもいいんだけど、お日様がなくっちゃね」

そうだね、庭もなんだか寂しいよ。

4月は、まだまだ そんな季節なのだろう。

あと半月。 暖かい陽光は必ず降注ぐ。 毎年の事だ。
桜が咲いて、散る頃には もっと。

リリオペが大きく葉を伸ばし始める季節まで、待とう。

待とう。 その頃には、変わっているはずだ、何かは。少しずつでも。







リリオペ  ブログほーむめーる

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