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2005年03月21日(月) インフルエンザになった時の話。


少し以前の話になりますが・・・

取り敢えずキットで インフルエンザA型と出た息子。熱はあるけれど食欲旺盛。
むしろ気味が悪いほど食べる。食べて治すタイプのようだ。

その夜、目眩とも少し違うが「足が地に付いていない?」と感じる事が2度あった。
疲れているのかなと思いつつ、大して気にも留めなかった。

翌日朝6時。猛烈な頭痛と全身の痛み、吐き気で目が覚める。熱もあるのが判る。
「インフルエンザになりましたあ〜」
トイレの中から自己申告。以後この便所の使用を不許可にします宣言だ。
(幸いな事に 我が家は家人が多いため、階下にもう一つトイレがある)
もう他の病気と絶対間違え様のない症状。病院に行くのも面倒だが行かないと薬も
貰えない。
ふらふらしながら内科へ行き、同じような症状の人々と白目を剥き合いながら1時間待つ。
点滴を受けていると看護士さんがやって来て まるで受胎告知の如く厳かな口調で
「焙煎さん、A型ですよ」と告げて行った。
熱発48時間以内。以前から興味のあったタミフルの効果を自分の身で試す事に
なろうとは。とほ。

看護士さんは「タミフルは2日飲まないと熱は下がりません。きちんと飲み続けて
下さいね」と言った。1回で劇的に症状が良くなると聞いていたが やはりそんなに
甘くは無いのか?・・・たった1回の薬の服用で良くなるとは、その時の私には確かに到底
思えなかったが。

元々、インフルエンザの薬はタミフルだけでは無いらしい。それに酷く悪化させて
合併症を生じた場合は別だが、普通2〜3日免疫が勝ち、身体は直きに戻る物らしい。
だが今回はタミフルで早く良くなるのか、楽になるのかが私の中でのテーマだ。
いやもう、テーマでも決めない事にはやってられなかったのだ、あちこち痛くて。
速やかに作戦を遂行し、早いとこウィルスを駆逐してっ!頑張れタミフル『鷹の団』。

さて夕方、期待を込めての一錠目の薬は言って見れば斥候役か。ごっくん。
1時間後 胃から戻された。「・・・・・・(泣)」
しかもそれから吐き癖がつき、全身は痛いわで一晩のた打ち回る。

翌日朝、飲んだ薬は無事収まる。一錠目も何も仕事をしなかったと言うわけでも
無かったのかも知れない。正に斥候、偉いぞジュドー
だが食欲は無く、息子とは随分な違いだ。何で子供の方が元気なんだか・・・。
3錠目の薬を飲んでしばらくして、腰の辺りで剣風が捲き起こった(気がした)。
ガッツと切り込み隊である。やたっ!腰痛が消えた。
これで軟体動物の方向転換の様な、にじにじとした寝返りをゆ〜っくり唸りながら
打たなくても良くなったぞ♪

最後の最後まで残ったのは食欲の無さと胃部不快感であったが、そもそもインフルエンザは
それほど吐きに結び付く病でも無いらしい。弱い所でウィルスが増殖したのか、うんざり。
熱は最高39度。37度代に下がったのはやっぱり薬を3回以上飲んでから。
確かに直ぐには下がらなかった。だが、症状が軽減するのは早かったと感じる。
劇的とは言えないかも知れないが、一つの症状が長引かなかったため、体力の消耗が
少なくて済んだ気がした。何だか無理矢理治らされている感じもしたが。

週が明けて、美智子皇后が口唇ヘルペスで公務を休まれると言う記事が新聞に載る。
ヘルペスと言うと性病みたいだけど口唇ヘルペスは別に性病じゃ無い。発病中はキスでも
うつるけどね。
疲れている時とか、口の周りに2週間くらい治らない変な出来物が出来る事がある。
それが口唇ヘルペスだ。
別に鬱陶しいだけなので放って置いていたのだが、インフルエンザに罹る前、私もこれを
発症していた。
これが出る時は身体が弱っているとは聞いていた。どうにも無関係では無い様子だ。
予防接種も打っているし、他の母達は案外インフルには罹っていないのだ。
10人に一人はこの病を持っていると言うが、ただの吹き出物では無いのでこの症状が
現れる事があったら、良く眠り、消化と栄養の良い物を食べて早めの回復を図らないと
困った病気を呼び込む事があるようだ。気をつけましょう。

私が寝付いている間、息子は妙に生き生きしていた。普段 やらせて貰えない事や
触らせて貰えないものを触り、絶好調の様子だった。
そしてそのまま、自室で一人寝を始めてしまった。子供は一度通った道は 二度と
通らないので、私が息子と一緒に寝る事は、事情でもなければ もう無さそうだ。

・・・怪我の功名と言いたい所だが、正直 寂しい事になってしまったなあ。





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