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2005年02月18日(金) フレディ・マーキュリー。


アルバイト先に、友人から電話が掛かって来た。とは言っても やっぱり昔の話。
「ねえ、フレディ・マーキュリーが死んだ」
「えええええええ〜〜〜〜〜〜っっ」
所長がとっても驚いた。親戚の不幸でもあったと思ったらしい。それはそうだ。
説明しても良かったけれど、多分所長は フレディを知らない。
何故にフレディマーキュリーなのかと思うだけだろう。
「いえっ何でもっ!何でもありませんっ」
我ながら 非常識なアルバイト社員だ。
その日の朝刊に、フレディがエイズを公表したと言う記事が 出ていたばかりだ。
は本当だったのねと、驚きも冷めやらぬ内の 衝撃的なニュースだった。

美空ひばりが死んだ時、祖母ちゃんが大変なショックを受けていた。
同じ時代を生きた者しか解らない、一つの時代が確実に終って行くのを感じる そんな時。
フレディの死も とりわけ大ファンでは無かった友人にして、私に電話を掛けさせ
やはり大ファンと言う訳でも無かった私に 仕事中に大声をあげさせたのだ。

初めて耳にした彼の声はKiller Queenだったが、リアルタイムでヒットチャートを
昇っているのを聴いていたのはRadio Ga Gaだ。
何しろ耳に馴染み易い。Queenが日本でも、大層 人気のあるグループであったのは 良く解る。
当時 顔も判らぬフレディの声に 私の かなり小さめな胸はドキドキした。
元々ハイトーンの声に、とても弱いんである。
アルバムジャケット(古いね)とか見れば良い事だし、「MTV」も、音楽好きは 観ていたんだ
けれど、何故かどちらも私はしなかった。「MTV」の方は 親が夜更かしに煩かったんで。

頭の中で、フレディのイメージが勝手に出来上がって行く。
今となっては どんな人を想像していたのか はっきりとは憶えていないが、かなり線の
細い男性
を考えていたと思う。何となくだが金髪の。
う〜〜ん、ボンジョビとかを(例えが・・・)もっとずっと線細くした感じ?
王子様っぽいと言うか。
とにかく乙女は何となくだがそう思った。今思えば 彼の声によって完全にに落ちて
いたんだろうね、それはやっぱり。

考えて見れば、あの声は金髪な人々の声では無い。人種で声は全然違い、良く聴けば
ちゃんと解るのだが。後にG・マイケルがフレディの曲を歌っているが 違和感は
ないにしろ それは歌唱力やセンスの問題が大きく、声質自体は全く違う。

大分後になって、唐突に「Queen」のライブビデオを観る機会が訪れた。
フレディは真ん中で踊り、歌って かつ腰を振っていた
王子様と言うか・・・王様?
「あんた知らなかったの?」 その場に居た友人が、呆れた様に言う。
「フレディと言えばヒゲと出っ歯だよ」 ご免、知らなかった。

私は反省した。
フレディは、確かに見た目は 私が考えていたままの王子様ではなかったが、
彼の声は それからもずっと、今現在も 私を魅了し続けている。
当時は、完全な死病であったエイズ。病気自体の正体も良くは判らず、映像や音楽
などに携わる、若い芸術家が罹り、突然倒れる、恐ろしい病と言う印象が強かった。
40代も半ばにして、まだまだ歌える筈の 私の憧れたを持って 天国へ
行ってしまったフレディ。
今も惜しまれる。


それからの私は、声にをしそうになると 持ち主のを確かめるようになった。
顔もまた、ちょっとでもお好みだとラッキー!!と心の中で拍手する。








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