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2005年01月06日(木) 少子化だとか言う前に(親馬鹿炸裂)。


最近 真夜中にごそごそ起きて来る癖が付いた息子。
私がPCに向かって居ると部屋に入って来て、ニヤニヤ笑っている。
足元は裸足なので、こちらも早々に店仕舞いをして寝室へと追い立てる。
それが息子にはすっかり楽しくなってしまった様子なのだ。そこから彼にとって
どうやら楽しい時間が始まるらしい。
昼間は身体を持て余し、反抗的な悪い言葉を使っては叱られる。大人の話に割り
込んで邪魔をしては叱られる。玩具を散らかし無くしたと騒いでは叱られる。
何かと叱られる事が多い。
「う○こ」「ちんち○」をランダムに混ぜ合わせ変な歌を作っては大声で歌って
いる。そして「げははははは」と自分の歌に満足してこれまた下品な声で笑う。
そうした事が楽しくて仕方無い年頃だ。
それを私は「スイッチが入っている状態」と呼んでいる。
夜の息子は「スイッチが切れた状態」だ。頭の一部が眠って居るのだろう。
聞き分けが良く、理解力は昼間の5割増し。スイッチは切れて居る方が良いので
ある。切れっぱなしになってくれない物だろうか。

「お話をしよう」と息子。「お話をして」では無い。人の話を聞くのは面倒がる。
だが結局質問攻めにされる。昼間疑問に思ったらしい事を立て続けに訊ねて来る。
質問内容は多岐に渡り なめてかかると痛い目に合うのだが、こちらの方はそろそろ
眠いのだ。勘弁して欲しいな〜。
家族やペットを思いやる言葉も、幼稚園の友達の話も昼間は中々出て来ない。
息子は全部夜にまとめて話したいタイプらしい。
ダブルベッドもそろそろぎゅうぎゅうで、間も無く別部屋へと分かれる予定だが
私が隅っこで細くなって寝ていると「もっとこっちへおいでよ」と新婚さんの
ような声が掛かる。一度、朝 いきなり大声で息子が泣き出してびっくりした事が
あった。息子は私が居なくなったと言って泣いている。
私はと言えばベッドの下に落っこちていた。何だか寒いと思いました。
「こっちに来ないとまた落ちちゃうよ」
私のためと言うよりは自分のためなんだろうけれど、素直に礼を言ってぎゅう
ぎゅうになって眠る。「もっと、あっち行って」と言われる事もあるが。

一昨年、息子は発達障害があると診断を受けた。知能は問題無いが性格に
問題がある
と言われ「治らない」とも言われた。診断は小児心療医に受けている。
その後様々な経緯があり、養護学校の教頭先生とお話する機会を得た。
先生はそうしたした診断を受け、専門の学校へ送る様言われる子供が急増して
いると仰って嘆かれた。明らかに指導の必要がある子供はそのうち10分の1
程度だと言う。
「そうした病を得て生まれて来る子供の数は昔から一定で、それは変わりません」
とも仰った。子供によって発達の早い箇所も順番も違う。息子は社会性の発達が
遅めなだけだろうと言われた。
つい先日は同じ町内の奥さんの下のお子さんが検診で「重度の脳障害がある」と
言われたと言う。身体の小さな男の子だが、1歳過ぎから持って来たブロックを
元あった場所にきちんと返していた。聞いたこちらもあたふたしているうちに
彼女は障害の手続きを受けたと言っていた。

硬めの雪玉を至近距離から右目に食らって帰って来た息子が夜にぽつんと言った。
「(雪玉を)投げた子の友達が押して来たからボクも押し返していた」
どうやら友人のピンチ!と言う事で投げ付けられたらしい。昼間は何も言わなかったが
投げた子の事も責めないので珍しいなとは思っていた。

今から2年も前では無いが、若い女性心療医が3歳の息子を前に言った言葉を
多分、私は一生忘れないだろう。
「このままでは人の心の機微の判らない人間になりますよ」



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