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明日 咲く花
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2009年10月01日(木)  一品(ひとしな)で、どうでしょう?

手抜き★



昨夜のおかずです。
豆腐チャンプルー。

夫が飲み会のため、手抜きおかずです。
次女も外食という連絡が入り、料理する気力が全くわきませんですた。

そう、一品だけしか作りませんでした。(^◇^;)



木綿豆腐、エノキダケ、マイタケ、玉ねぎ、牛肉、卵等々を入れたので、
手抜き料理といっても、材料的にはほどほどの量だと自負しておりますが。

たったヒトシナです。それがなにか?
それでいいでしょ?←開き直っている



20代 その五
 結婚への道、第五歩 裏切りの指輪



私は、すっかりアイツに夢中になった。

夢中になったといっても、アイツは仕事が忙しく、
会えるのは、週に一度だけだった。
レストランのコック見習いは、労働基準法違反しまくりの過激労働だ。
毎夜、帰宅は午前1時を過ぎ、朝は8時にはアパートを出ていた。



速度違反と公務執行妨害あれこれで、運転免許を失効していたアイツ。
関西に住んでいた頃、
あまりにもめちゃくちゃな生活をしていたので、
ヤク○さんからスカウトがかかるほどだったらしい。

そのヤク○から逃げるために、関西から北海道へと流れてきたという
街の噂だった。


アイツと会うのは、いつもアパートだった。
たまにでかけても、バスに乗って隣町で映画とか、近所の居酒屋で飲むとか。


つまり、私はアイツとの愛欲の虜になったのだ。
あれこれ言い訳して否定したいが、結局そうなのだ。
会うのはたいていアパート。
会ったら抱き合う。
会話は、ほとんどナシ。だ。



私は貧乏だった。

家事手伝い。

大学進学を夢見ていたが、それも叶わず家事手伝い。

父親が遊び人で「娘の進学に出す金があったら、自分の遊ぶ金に使いたい」
という考え方だったからだ。
自営の喫茶店も、人を雇うより娘に手伝わせた方が人件費節約になると、
そう思っていたのだ。

喫茶店は、たいてい母と私の二人で切り盛りしていた。
手が足りなくなると、道路を渡った所に建っているパチンコ屋へ
父親を呼びにいったものだ。
もしくは、家の二階で麻雀に興じている父親に声をかけた。


当時の私の小遣い?は、月2万円。
食費はいらないとして、月2万円で、洋服を買ったり化粧品を買ったり、
友達とお茶したり飲みに行ったりしていたのだ。
当然、そういう機会を少なくし、家で大人しくせざるを得ない。


B君との付き合いは、ほとんど割り勘だった。
割り勘ゆえ、B君への気持ちが「友達」から進まなかったのかもしれない。

アイツとは、全てアイツのオゴリだった。
気前の良いヤツだった。
それが、アイツを好きになった一番の理由だったと確信している。
そう、私は、お金になびいたのだ。


でも、けしてアイツにおねだりはしなかった。

唯一ねだったのは、「指輪」だった。


薬指にする指輪は特別なものなので、
小指にする小さな細い指輪が欲しいと。


すぐに、アイツは買ってくれた。
私が一緒に買いに行って選んだのではない。
アイツが勝手に買ってきた。

とても嬉しかった。

「これ、どこで買ったの?ひとりで選んだの?」

「Bと一緒に買いに行った」と、アイツが言った。

「B君と???どうしてB君と?」

「どこで買ったらええかわからへんかったし、Bに付き合ってもらった」

「私への指輪を買うって、B君に言ったの?」

「そんなこと、言えへんわ」




私の事を好きだと言ったB君。
私とアイツが付き合っている事を知らないB君。
そのB君を連れて、宝飾店で私に贈る指輪を買ったのだ。


いくらなんでも、私は呆れた。
呆れたけれど、指輪をもらった喜びの方が大きかった。

B君の気持ちは、深く考えなかった。
それが、恋愛の冷酷さだ。



そして、あの日が来た。




ーつづくー





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