タダの日記<お父さんの日常生活>
タダ



 喧嘩

オジサンカメラマンとオジサン技術者が喧嘩した。「俺もうやっちゃいられねぇ」とオジサンカメラマンは職場放棄して帰宅したまま何も連絡なし。この季節って業界は結構お忙しいのね。責任者はスタッフの確保でてんてこ舞い。社長も眉間に皺を寄せたまま。

「社長、子供の喧嘩と同じだから放っておきなさいよ。大事なことは全社的に問題を大きくしないことです。個人的喧嘩として社長は遠くから静観していたらどうですか?若いモンが仕事を覚える良いチャンスですよ」
「そうですね、お父さんの言うとおりですね。ところでお父さん・・・」
「へ?何でしょう、社長」
「昔取った杵柄で、プレミア試写会の撮影できませんか?」
「へ?アタシがですか?駄目ですよ。足腰ふらふら、目はしょぼしょぼ。第一、今の機能イッパイの重たいカメラなど使えません。被写体が不可能姉妹なら話は別ですケンド・・ヲッフォッフォ・・ベストアングルでドバ〜と撮って見せますよ!」
「それなら私が行きます!」と社長。
「それなら二人で行きましょう。ワタシは妹を撮りますから社長は姉さんをお願いします」
「イヤです、私が妹です」「イヤです。おいらが妹です」いやはやこれでは若いモンは永遠に育ちませんねぇ。
それでもこれを機に眉間の皺が消えて良かったです。

2005年01月15日(土)
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