タダの日記<お父さんの日常生活>
タダ



 納会

大掃除も無事に終わり、毎年恒例の会長差し入れ、なだ万のお弁当も皆に配られた。
お父さんは食べずに持って帰る。これも毎年恒例。去年はゴウ助に食われた。

「かあちゃん、今年一年ご苦労様。今晩お父さんが高級和食おごるから、銀ブラに出てこない?」
「ほいほいお父さん、待ってましたよ」

「予約の○○です」
「いらっしゃいませ。○○様お見えになりました」とさりげなく店長
「いらっしゃいませ。○○様」と女将さん。
「家内です」とお父さんは女将に紹介
「どう?かあちゃん、ヲッフォッフォの女将さんでしょ?」

一通り料理の説明を受けて、取り敢えず中ぐらいを注文。
「○○様のご注文は何々の何番です」
「○○様ビールのご注文です」
と、裏に消えた女将の声。ヲッフォフォフォ何か気分良いですが、照れくさいですねぇ。かあちゃんはお酒のリストに釘付け。焼酎にしようかしら?清酒にしようかしら?
「女将さん、ここのお料理はどちらかというと清酒が合いますか?」
「家の店長は利き酒士でございます。今呼びますのでご相談ください」
と、言うことでお酒も店長に任せる。
「これは静岡の何とかという酒です」
静岡!余り聞かないですねぇぇ
「はい、近頃幻の酒とかで巷で話題になっている数少ない酒でございます」
旨いですねと、何気なく酒リストに目をやる。へ!そんなに高くないですね!これはミッケモンですねぇ。日本酒の味がシッカリしていますね。最近のヘナヘナ吟醸酒とはチト違いますねぇぇ。
「お酒は如何でございますか?」と女将さん
「いやぁ旨いですねぇ。気に入りました」ヲッフォフォフォ・・

店内観察。というより客層観察。
フムフム・・やはり場所柄それなりの紳士と同伴出勤のお姉様方が一際目立つ。
な、かあちゃん、、、隅にいる4人の紳士方はオイラと同い年くらいかな?
「そうね、ちょいとあちらさんの方が若いかしら?」
「へぇそんなモンかな・・オイラ的観察ではお父さんの方が若いような気がするケンドなぁ」それにしても雰囲気を壊すタバコの煙と高笑い。だからジイサンって嫌いよ・・・何言ってるのよ自分だってジイのくせに・・と冷たい母ちゃん。

店長と女将の見送りを受けて銀座の町へ。
「会社この近くなので、晩酌にシトリできてアラカルトオーダーできますか?」
「もちろんでございますよ、是非お待ちしております」と女将
「そうですか、そうですか。そのときはお願いしますね」とお父さんヲッフォフォフォ

かあちゃん「ラーメン食おうか?」
お父さん「そうさね、その前にもう一杯飲むか?君を口説いた地下のBへ行く?そこでカツサンドを特別注文してみるかい?」
かあちゃん「太る!」
ラーメン食おうかっていったの何処の誰よ?
ぎゃは満員だ!
「テーブル席でよろしいですか?」
「良いですよ。美味しいブラッディマリーを二つ!そして上からカツサンドを一つ!」
「お客様申し訳ありません。本日はごらんのような混み合いですのでご勘弁を・・食べ物のメニューをお持ちしますのよろしければそれで・・・」
なになに?いつからこんなメニュー出来たのよぉ?オイラに内緒でサァ。なになに?ピッザ?オイラの好物!
かあちゃん、オイラの意見も聞かず勝手に何とかピッザを注文。
ウメェェこのパリパリ感が何ともいえねぇ。
「マスタ!旨いね。ついでにブラッディマリーオイスターソースを二つお代わりください!」

飲んだ食った・・・ゆっくり銀座のデコレーションを観察する余裕もなく電車に飛び乗り、寝過ごして、例のごとくかあちゃんに置いてきぼり。
でもね、かあちゃん、この一年ご苦労様でした。環境が代わりそして色々な苦労が絶えないかあちゃんに、お父さんからのささやか慰労ディナーでした。その分油が増えるケンド。。。。。勘弁ね。。。。。




2004年12月27日(月)
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