No.
日々いろいろ
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requiem



 きょうはラインハルトの命日です。
 嵐なんて、あのときを彷彿とさせます(今日の台風はたしたことなかったけど)。まにあわなかったけど、ちょこっとずつ書いていたものを今月中には必ず。追悼企画なんていうのも、主催していますがこっちの話はわたし個人の気持ち。まえに、原作の設定その他は動かさないで書くのが、本望みたいなことを書いたと思うのですが。いまでもそれは変わらないのですが、今書いているのはかなり捏造して、捻じ曲げています。もうやらない、とか弁解しつつ書いています。書けたら、期間限定でフリー配布にしようかどうしようか、考えています。正直、暗いので欲しい人はいないかなーとか思うのですが。いちおう、わたしにとっては究極の赤金話です。ネタはめちゃくちゃベタなんですけど。

 ろうそくは大好きなんですけど、とくに蜜蝋は大好きです。蜜蝋って、火を灯すと空気がきれいになるんです。あー、だから教会で使うのは蜜蝋なんだなあと合点がいきました。

 モツレク(ジュースマイヤー版)が一番すきなのですが、きょうは残された人のために、フォーレのレクイエムを。ラインハルトのことを考えるとき、いつも残された人のことを考えます。
 たぶん、ラインハルトは残されることの痛みをたくさん知っている人。だから、悲しい気持ちも共感できるだろうし、きっと、それだけではない「何か」も知ったのじゃないかなーと思います。わたしは、アレクの名前を考えているときのラインハルトが、最終段階の彼だと思っています(変容してゆく、ラインハルトの中で)。そのときに、掴めたものが、あったから彼は幸せなんだと思います。掴んだものがあって、ふと周りを見たら見えるものがあって、ああそうなんだ。って気が付けた。駆け上るのが彼で、それがそのものが彼なのだろうし、立ち止まるということが死を意味していたとしても。ふっと立ち止まったとき、自分の足元が見えた。だれでもない、空を駆けるために磨かれた彼の靴。それを磨いたのは、彼だけではないのだということ。
 おおきな白い翼は、空を駆けるために必要だったけれど、彼は自分の足でも地面にしっかりと立っていたのだ。彼についてくる、すべての人々と同様に。

 彼と彼が愛したすべてのものへ。

2005年07月26日(火)