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カミチィのバス乗務日記
カミチィ
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2007年07月12日(木)
春日線Bダイヤ(ツーマン)

朝、営業所から携帯に着信が・・・。。
見てみると営業所からだよん。
この時間ってことは代走の依頼かな?
もし公休ならダイヤに穴があいて急遽出勤!の電話だろうけど、
今日はBダイヤだからその要請もないだろう。ってことで
恐る恐る電話を取ると、やはり緊急事態発生で代走を頼むとのこと。

で、イヤとは言えず素直なカミチィは午前9時に出社。
さらに南山手の転回場にパトで移動して、
つつじヶ丘線南山手団地⇔下大利駅を一本(一往復)走り、
月の浦に帰ってきました。

帰った時間がちょうど今日の乗務の発車時間10分前。
今日はツーマンの指導員ってことでバスの発車準備などは新人さんが終えています。
でも出来がいい新人さんってことなので、さっそく運転してもらいました。

何もないと順調なのですが
一度テンパッテしまうと・・・・。。。でした。
ま、ツーマン一週間目ということなので上出来な方でしょう!

で、この乗番は8本ありまして
そのうちの6本は新人さんに運転していただきました。

そしてこの乗番は残業付です。
乗務終了後、事務所のゴミ整理や構内整理などなど。。
結局その後も今日の生徒さんと今日の注意点などを話しているうちに、
時間はなんと午前一時。

ひゃ〜\(~o~)/
約16時間もお仕事しちゃいましたあ。。(~o~)



生徒さんにお話したこと。


★状況判断

車道と歩道の区別のない狭い道でしかもその先がカーブで見通しが悪いときは、
いきなり目の前に自転車や歩行者やトラックやバスなどの大型車がやってくる時が多々ある。
そんな時にあらかじめあらゆる予測を立ててすぐに対応できるよう、
スピードは十分に落としアクセルから足を離してブレーキに足を乗せて、
すぐ止まれる状況を作っておかなくてはならない。

★自転車・歩行者・子供の動き(側方通過)

わが月の浦営業所管内の路線は車道と歩道の区別のない狭い道が多い。
中高生など車の免許を持たない人の運転する自転車は想定外の動きをする。
だから想定外のさらにその上を行く予測を立てて、
あらゆる状況に対応できるようにしなくてはならない。
車道と歩道の区別のない道路を走行中、
自転車や歩行者の側方を通過する際は二メートル以上間隔を作ってから通過する。
二メートルの間隔を作れない時はその後ろを追従しなくてはならない。
側方通過中も意外な動きをするかもしれないし突然倒れるかもしれないからである。
自転車はいきなりバスの目の前を横断し始める可能性もあるし突然立ち止まることもあるし、
「かもしれない運転(予測運転)」が必要である。
さらに車道と歩道の区別があるところですら側方通過は注意が必要である。
歩道を走行中の自転車もいつ車道に出てくるか知れないし、
まさか歩行者が車道に突然飛び出すことはないかもしれないがでも飛び出すこともある。
と全て状況を悪いほう悪いほうに考えそれに対応できる運転をしなくてはいけない。
子供はさらに危険である。
周りを見ないで突然飛び出してくることがある。
バスを運転中こちらとしてはまさか・・と思っていても
その常識がことごとく破られる時がある。

これまでは追い越しのパターンだが、
自転車は軽車両だから本来は左側通行だが、
右側通行つまり正面からバスに突っ込んでくる自転車に対して。

カーブの向こう側から突然自転車が突っ込んで現れた場合、
当然自転車の発見は急であり遅れるから、
でかいバスとしては止まらなくてはなりません。
これを無視してこちらもかまわず走行して運悪く自転車と接触した場合、
こちらは大型二首免許保持者として責任を追及されます。
殺意まではないにしても怪我したいなら怪我しろ!という認識ととられ、
十分に危険運転と認定されてしまいます。
なので自転車が突進してきた場合、
それもすでに目の前に現れてしまった時は、
一にも二にもブレーキを踏んでまずストップ!
それが自分の免許証を守る運転である。
もし、少々前方にこちらに向かってくる自転車を発見し、
対向車がなく自身の右側があいているのならば、
ニメートル以上の間隔を作って側方通過しればいい。
しかし上に述べたようにあくまでどんな行動に出てくるかわからないので、
慎重に慎重を重ねて側方通過しなくてはいけない。
また側方通過が終わったらバックミラーで
無事通過し終えたことを確認しなくてはいけない。


★バス停で立っている人の前に乗車口を一致させる。

バス停には色んな方がお待ちである。
杖をついた老人、
妊娠中や赤ちゃんを抱っこした婦人、
時計を見つめ急いでいるようなお客。

いかにお客の満足を得て、乗降時間をいかに短縮するか、
これが新人バス運転士にとってバス運行上独特の問題である。

バスをお待ちのお客様の前にドアの位置を合わせるのは基本ですが、
さらに上に述べたどのお客に優先してドアの位置を合わせるか。

最優先は杖などをついた老人です。
老人にいかに早く乗車してもらい着席してもらうかが、
乗降時間短縮のメインです。




と、まぁこんな感じで色々お話をさせていただきました。
もっともっとたくさんありましたがここでは割愛します。

しかしバスの運転は奥が深いことを改めて認識させられた一日でした。