ボクの運動場には今、たくさんの仙人がいる。 と言っても本物の仙人が住んでいるのではなく、センニンソウの実がなっているのだ。
センニンソウは実のフワフワが、仙人の白髪と白いヒゲに似ているので「仙人草」という名前がついている草なのだ。 運動場の金網に絡みついて白い花を咲かせていた時はちっとも仙人らしくなかったが、実がなって白いヒゲが出てきたらだんだん仙人らしくなってきたのだ。
センニンソウの白い花もなかなかきれいなのだが、ボクはやはりセンニンソウの見所は実の白髪と白ヒゲだと思っている。 まだ白髪と白ヒゲは閉じているのだが、実が熟していくとボサボサの白髪と白ヒゲを広げて、赤ら顔の仙人たちが酒盛りをしているみたいになるのだ。
この仙人たちはまだまだ白髪もヒゲも生えていないから、ただいま修行中の仙人たちだろうか。 実が熟して白髪と白ヒゲが立派になると赤ら顔で酒盛りをして、さらに秋が深まって実が熟したら白髪と白ヒゲを使って風に乗って飛んで行くのだ。 (飛んで行くと言っても、フワフワに対して実が重いので、下にポタンと落ちるよりは少し遠くに行ける程度である。)
ボクは晩秋が大好きなので、今からこの仙人たちが立派なボサボサ姿になって旅だって行く季節が楽しみなのだ。
↓修行中のセンニンソウの実
追伸 この前のカラスウリの種「打ち出の小槌」効果が出たのか、今日アキコのお財布には2千円入っているそうである。 2千円で大いばりのアキコはどうかと思うが、お札が入っているとはなかなかのお金持ち効果なのだ! ボクのビスケットも近い気がする。
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