植物にはいろいろな名前がついているが、可愛そうな名前ベスト3は「ヘクソカズラ」「ハキダメギク」「イヌノフグリ」だとボクは思う。
ボクの運動場の金網には、この夏の間、ベスト3の中でもかなり可愛そうな名前の「ヘクソカズラ」が絡んでいた。 ヘクソカズラは屁や糞のように臭いニオイがするというのでそんな名前がついているのだ。
ごみ溜まりで最初に見つかった「ハキダメギク」や、種の形が犬の金玉に似ている「イヌノフグリ」(ボクは種を見たことがあるが、ちっとも似てないのだ)とは違って、植物そのもののニオイが臭いから付いてしまった名前だけに、ヘクソカズラが一番気の毒である。 そして、こいつが本当に臭い。
ボクは今まで散歩の時にヘクソカズラが近くにあるとちょっと変なニオイがするなとは思っていたが、ちゃんとニオイを嗅いだことはなかった。 しかし、今年はこいつがボクの運動場の金網に登場したのでとっくりと観察してニオイも嗅がせていただいたところ、こいつはやはり臭かったのだ。
今の季節、ヘクソカズラは実の季節なのだ。 姿だけ見るとなかなかかわいい実なのだが、みずみずしいうちはまだまだ臭い。 この実がカラカラにひからびたら乾いた実からはニオイがしなくなるので、アキコはクリスマスリースにしたいなどと言っている。 しもやけなどに利く薬にもなるそうだ。
名前は気の毒だし、飾りにしたら可愛いかもしれないし、薬になるのもすごい・・・がしかし、今年の夏中こいつのニオイを嗅いでしまったボクは、こいつのクリスマスリースも薬もお断りなのだ。
↓ヘクソカズラの実
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