ゲンゾー日記
2011年10月10日(月) 秋のしたく

今年の夏は暑かったが、ここのところ朝晩ぐっと涼しくなった。
そろそろ秋の支度をする時季なのだ。
ボクは年中毛皮を着用しているので特に秋の支度もないのだけれど、ちょっと肌寒くなった時のためにアキコがボク用の毛布を干しに運動場にやって来た。

夏の間ずっとしまってあった毛布は数ヶ月ぶりにおひさまの下に広げられた。
暑い時季には見かけてもまったく心が動かなかった毛布だが、こうしておひさまの下に広げられた毛布の上に座ってみると、なかなかの心地よさなのだ。
すでに色が褪せてちょっぴりくたびれた姿をしているが、見た目と違って肌触りは良いのだ。

アキコは「まだ干してるところなんだから上に乗っちゃダメ!」と言っていたが、こんなステキな毛布を広げられて上に乗らない犬は日本中探してもまずいないのだ。
暑い時は「いかに冷たい地面にお腹をくっつけて涼むか」に専念していたボクだが、そろそろ「ポカポカの場所で昼寝をする」ことに集中しても良い頃だ。

ボクは、夏はあまり好きではない。
少しずつ日が短くなって夕方になると涼しい風が吹き抜ける時季を過ぎ、おひさまの下でごろんと寝転がると冬支度のために鳥や小さな動物たちが何となくせわしなく動き回る気配を感じるような秋の日がボクは大好きなのだ。


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