大きな渦巻き雲のせいで、ボクの庭の古い柿の木は折れてしまった。 この柿の木は夏の夕方になると枝にたくさんのネコがなるので、ネコの なる柿の木としてボクの庭の七不思議の1つにも数えられていたという のに、とても残念なことなのだ。
根元から折れてお隣の田んぼと畑の上にドカンと横たわってしまったた め、木こりに変身したボスにザックリ切られてしまった柿の木を見る度 に、ボクは何となくさびしい気持ちがしていたのだ。
しかし、今日アキコに呼ばれて柿の木の穴を覗いてみたボクは驚いた。 柿の木はいつの間にかカエルの巣になっていたのである。 カエルの写真を載せると嫌がる人がいるのであえてカエルの拡大写真は 載せないが、柿の木の穴には6匹のカエルがびっしり、こちらを向いて 入っていたのだ。
ネコが上れなくなったら次はカエルが住むとは驚いた。 この柿の木はボクたちだけでなく、たくさんの動物に愛されていたのだ。 折れてもなおカエルたちを守る偉大な柿の木をボクは尊敬の眼差しで見 つめたのだ。
カエルたちの様子を拡大して見たい人はここをクリックするのだ。
|