今年はイノコヅチに勢力争いで負けたらしいが、秋になるといつもチク チクの実をボクにいっぱいつけてボクとアキコを悩ませるこの草はコセ ンダングサである。
黄色くて小さい花をたくさんつけたな、と思っていると花がいつの間に かチクチクに成長して、草むらを歩くボクにたくさんの実をつけるのだ。 この実が体につくと先の尖った部分が体にチクチク刺さって痛いので、 ボクはこの実があまり好きではないのだ。
コセンダングサという名前は、小さいセンダングサだから「小」をつけ て「小栴檀草」というらしい。 これの名前のもとになったセンダングサは、葉っぱがセンダンの木の葉 に似ているからそんな名前らしい。 センダン→センダングサ→コセンダングサという順番で名前がついたら しいのだ。
こんなに特徴のある実をつけるというのに、葉っぱがセンダンに似てい るからコセンダングサだなんてあまり名前のセンスがよくないのだ。 ボクが名前をつけるならこの草の名前は「チクチク太郎」だ。 こっちの方がずっと親しみのわくステキな名前だと思う。
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