またまたアキコが一人で淋しく写真を撮ったこの花はイヌホオズキの花で ある。 アキコがこの花の写真を撮ったのはこの花に「イヌ」の名前がついている から、つまりボクがいなくて淋しいからに違いないのだ。
この草の名前に「イヌ」がつくのは、この草がホオズキに似ているけれど 違うかららしい。 「否ホオズキ」が「イヌホオズキ」になったのだ。
この草は毒があるので気をつけなくてはいけない花なのだ。 ボクがこれを見つけるとアキコはいつも「噛んじゃダメだよ」と言ってボ クのヒモを引っ張っていたのだ。
ボクもこの花を眺めたいのだが、ボクが帰るまで咲いていてくれるだろう か。咲いていてくれると良いが、もし咲き終わってしまったら小さくてか わいい実を眺めることにしよう。
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