ゲンゾー日記
2006年06月19日(月)  ハキダメギク 

この花は本当に可愛そうな名前をつけられたものである。
こんなにかわいいのに「ハキダメギク」とはこれいかに。
ゴミ溜めのようなところによく生えていて、発見されたのもゴミ溜めだっ
たからこんな名前がついたのだそうである。

あまりに可愛そうなので、こんな名前をつけた学者の名前をボクがここに
発表してやることにする。
彼の名は「牧野富太郎」というらしいのだ。

・・・おかしな名前だったら笑ってやろうと思っていたのに、何だか武士
みたいで格好いいではないか。
それでは、彼が詠んだという歌を発表してやることにする。

 朝な夕なに草木を友に
  すればさびしいひまがない       「植物と心中する男」より

ううむ、字数がちょっと気になるが、ステキな歌ではないか。

ハキダメギク、かたじけない。
可愛そうな名前をつけた仇をボクが討ってやろうと思っていたのだが、君
の敵は偉大な学者すぎて犬のボクには仇を討つことができそうもないのだ。


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