アキコの日記さぼり病には困ったものである。 またまた日記をさぼりまくったのである。
アキコは日記をさぼっていたことについて「怒濤のように忙しか ったんだよ」と言い訳をした。 「怒濤」というのは荒れ狂う波のことだそうである。
そう言えばボクはこの前、生まれて初めて海というところへ行っ て大きな波の音に驚いたのであった。 ボクが驚いた波はごく普通の波だったらしいので、怒濤というの はあれよりもすごく大きな波ということになる。 ボクが見た波だってかなりの迫力だったので、あれよりもすごい 波のように忙しかったアキコはどんな状態にあったのか、ボクに は想像もつかないのである。
アキコが難しいコトバを使ってボクを何となく煙に巻いたので、 ボクは仕方なく4日もさかのぼって日記を書くことになった。
この日は確か、ものすごく暖かい日だった。 気温が18度くらいになって、ボクはポカポカのお昼寝を満喫し たのだった。 そう言えば、きれいなツバキの花も咲いていた・・・はずである。

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