今日は春のように暖かいが、大雨が降ってカミナリも鳴り響き、風 も強くて大荒れの天気だった。 湿気があって絡みつくような空気の中、ボクは1日小屋の中で退屈 な時間を過ごした。
実は昨日の夜、小雨が降っていたのにボクが闘ったまま外に出しっ ぱなしにしておいたのでライオンくんが濡れてしまったのだ。 ライオンくんは雨に濡れてどろどろになったところをアキコに発見 されて軒下にだらりとつり下げられてしまった。 今日ボクはライオンくん無しの退屈な1日を過ごすことになってし まった。
最近ライオンくんを枕にして寝る癖がついていたのでライオンくん がいないと頭が小屋からはみ出してしまってどうも寝心地が悪い。 昼寝から覚めると頭の上の方にだらりと重そうなライオンくんが干 されているのが見えた。
ライオンくんを噛んだり振り回したりするのはとても楽しかった。 こんな雨の日にこそ、ライオンくんと遊んでジメジメした空気を吹 き飛ばしたいのに、ライオンくんは上の方でだらりとしているばか りである。 ライオンくんがいないとこんなにつまらないとは思ってもみなかっ た。 ボクはライオンくん無しではもう生きていけなくなってしまったの だろうか。
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