ゲンゾー日記
2005年12月22日(木)  コケーコケッコウ 

風が強い日はボクの庭に木の枝や木の葉などがたくさん飛んでくる。
木の枝や木の葉が飛んでくる音はとても楽しい。
冬の風が強い日の夜、ボクは小屋の中でこんな音を楽しみながらポ
カポカ暖かく寝ている。

今夜は強い風が吹いていた。
ボクは小屋の中で風の音を聞きながら気持ちよく眠っていた。
しかし、強い風に飛ばされて大きな葉をつけた枯れ枝が鶏小屋に当た
った時だった。
1羽の鶏が「コケーコケッコウ!」と変な声を出したのである。

「コケーコ」が結構なのか、それとも「コケーコ」を決行するのかボ
クにはわからないのであるが、1羽の鶏がこの「コケーコケッコウ」
を始めると、鶏小屋の鶏たちがみんな同じように大声で合唱を始める
のである。
まるで渡り鳥の大群がボクの庭に押し寄せたような声である。

あまりの騒ぎにボスが家から出てきて鶏小屋に入り、騒ぐ鶏を持ち上
げたり、くちばしを掴んだりして騒ぎをしずめるのに苦労しているよ
うだった。
鶏たちの合唱がなかなかおさまらないところを見ると、鶏たちの「コ
ケーコ」はなかなかのケッコウらしかった。

明日もまた風が強くなるとボスが言っていた。
明日の夜もまた鶏たちがコケーコをケッコウしたら、ボクは寝不足に
なってしまいそうである。


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